2004(U)キャンプ日記 - 塚本光弘さん
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■キャンプ期間 2004年7月5日〜7月10日
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"特配員"だより
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■このページのキャンプ場 つるいキャンプ場 尾岱沼ふれあいキャンプ場 津別21世紀の森キャンプ場 コムケ国際キャンプ場 森林公園びふかアイランド | |
7月5日(月) 小雨利用キャンプ場: つるいキャンプ場
写真1 中にスペースがあっても
三石町「三石ファミリーパーク・・・」は休業。鶴居村「つるいキャンプ場」に向かう。釧路市内からR53を進めばよかったが、阿寒町の鶴センターに寄りたくて手前の大楽毛からR240に入る。鶴センターの反対側に「あかんランド丹頂の里」があるので覗いてみたが、まだ利用者がいないのかゲートが半分閉じられ管理人も不在。施設もサイトも今いちという感じだった。
さらに北上してR274へ。しかしこの先が大変だった。網の目のような町村道の一本がわずかしか改良されておらず、いつしかわけのわからない道に入り込んでしまった。カーナビの電源を入れ縮尺を変えてみたが矢印は空を泳ぐだけ。今度は1000円マップを開いて比較。やっと現在地を確認できたが、カーナビは買って3年目、地図は4年目である。地図のほうが正確だった。
「つるいキャンプ場」に着いて驚いた。狭いとはいえ大小のキャンピングカーがひしめき合っていたのだ。樹木と芝のあるところ全部にテントが広がり、そして物干しロープが張り巡らされていた。見た限り車はみな本州のナンバー。すぐ長期滞在者だとわかったが、スペースを探して動き回る私に向けられた視線がどこまでも離れなかった。井戸端会議よろしく集まっている人たちの視線だけに、何とも言えない異様な雰囲気だ(写真1)。その群れ?から離れたところに一組のカップルがいたが車は道内ナンバー。その奥さんが炊事場を利用したとき、「主」のように振舞っていたオジサンからなにやら話しかけられていたが、短く返事するだけで自分から話しかけるようなそぶりは見えなかった。私も水を汲んだだけでさっさと車に戻りドアを閉めた。使用済み食器はペーパーでふき取って終わり。妻もトイレに行くときは小走り・・・。
多様なキャンピングカーを季節を問わず目にするようになったと思ったら、春のうちからこういうところに集まっている。我々にとっての一晩だけの穴場すらなくなったのだろうか。
遠い土地では同郷・同県の懐かしさもあるのだろうが私ならこういう集団行動はとらない。通常は炊事場で交わす朝の挨拶程度で済んでいるからである。
7月6日(火) 霧雨利用キャンプ場: 尾岱沼ふれあいキャンプ場
写真2 あとからできたナラワラ
周りが動き出さないうちにと早い起床。7時に出発できた。今日の目的地は尾岱沼。チェックインの前に尾岱沼の「トドワラ(トド原)」と「ナラワラ(ナラ原)」を見てくる(写真2)。道は単純で寄り道しながらも10時半到着。名称が「尾岱沼青少年旅行村」から「尾岱沼ふれあいキャンプ場」に変わっていた。今年からとのことだが場内もすっかり変わっていた。前回利用は1985年前後だったろうか、全面車の乗り入れOKで管理棟も小さなものだった。初夏で人が歩くと蚊の大群が雲のようになってついて回られた記憶がある。入り口から見て左側のサイトに入った。湖岸の樹林が風除けになるし、炊事場も3箇所ある。トイレも程よい距離だ。隔離された感じのサイトだが車の周回路ではないので静かだ。雨模様なのでテントは広げない。
昼食は尾岱沼の市街ですまし、夕食用にシマエビを買う。15匹くらいのパックをふたつ。ひとつは生で、もうひとつは塩焼きに。満ちてきた湖面には打たせ網漁の帆掛け舟が・・・見えない。今日の漁は終わっていたのだ。舟は明日見られるだろう。
トレーラータイプのキャンピングカーがこのサイトに来た。しばし反対側のサイトを見ていたが、やはりこちら側が良いとみたようだ。キャビンと車を我々のそばに停めたので炊事場も一緒に使う。秋田の人で夫婦と幼児が1人。奥さんの話では北海道はほぼ毎年来ているが、ここを利用するのは初めてとのこと。気に入ったが先があるので一泊だけ。来年も来たいと言っていた。
シャワーを使うとき見たが管理棟にはこれから増えるであろう利用者のために新しいシェラフや焼肉用の大きなプレートが用意されていた。販売用かレンタルかはわからないが、大きな鉄板プレートの数をみるとグループでの利用者がいかに多いのかが推測できる。ここは「今」が穴場になるのだろうか。
7月7日(水) 曇り利用キャンプ場: 津別21世紀の森キャンプ場
写真3 うたせ漁の帆掛け舟
写真4 エゾスカシユリ
写真5 管理棟正面
中学生の林間学校
気になっていた風雨はなし。かすかに霧雨を感じる程度だが青空も見えている。帆掛け舟が数隻見えるが本来ならもっと出るはず。少々期待はずれだ(写真3)。
市街地に一番近いバンガローのそばに8素子くらいのUVアンテナが立っているが、ここはバンガロー全部にテレビ電波の配線をしているのだろうか。こちらから見える各バンガローの外壁には白いボックスがありコードパイプらしきものが引き込んである。小型液晶テレビの普及にあわせたのだろうか。だとしたら少々過剰と思われるサービスである。
今夜は津別町「津別21世紀の森キャンプ場」だが途中の「小清水原生花園」に立ち寄る。しかし今年の6月は気温が高かったので最盛期はすでに終わっていた(写真4)。日程の決まっていた観光客にとっては残念なことです、とは現地ガイドの話だ。
この「津別・・・」は昨年秋のソロキャンプで来て断念したところ(写真5)。昨年はほかの利用者がいなく電源もすべて落としてあったので諦めたが、今回は中学生の団体がいてにぎやかだ。10張り以上のテントがあり一般のキャンパーも3組入っていた(写真6)。団体は広場の向こうなので騒音も影響なし。管理棟横のバーベキュー棟の炉と椅子を直していたが芝刈り機の音も電動のこぎりの音も16時には止まった。
シャワールームは外付けで男女各1室づつ。外鍵をもらって内鍵をかけるようになっている。管理人に鍵を借りようとしたが困った顔をした。バンガローに入った男6人組に貸し出してあるというのだ。こんな占有は困る。交代で使用すべく話をしてもらったが何かの理由で鍵を放さないらしい。管理人は抗議しようとした私を止めて女性用の鍵を出してくれた。そして使用後は返却ポスト(バンガローの鍵もここに)に入れてほしいと言うのだ。つまりは時間がくれば管理人が不在になるのでそうしているのだ。しかし他の利用者は管理人が居るうちに申し込んでおかないと使えないことになる。管理人の勤務時間が問題だがこの体制は最盛期も変わらないのだろうか。
そして屁理屈を言って鍵を回そうとしなかったバンガローの利用者。そろって胴長を履いていたが彼らはキャンプよりも川に入ることが主たる目的なのだ。その衣装で川魚を獲るにしてはいささか大げさ過ぎると思うのだが。帯広ナンバーの4輪駆動車2台に分乗してきた連中である。
7月8日(木) 晴れ利用キャンプ場: コムケ国際キャンプ場
写真7 原生花園はアヤメのみ
写真8 広場サイト
写真9 ラインの中がP
管理人は交代制で22時まで受付をしてくれるそうだ。そんな時間でも飛込みがあるらしく、したがって管理棟のシャワーもそれまで使える。洗濯機も乾燥機もあったがシャワールームやトイレ共々清掃は行き届いていた。いつでも使えるようすべて通電しているのが有難い。
夕食は我々には珍しい牛カルビとジンギスカン。炭も七輪も持ってきてないのでガスコンロと同じサイズの鉄板プレートを使う。さらに鉄板の後始末と肉汁の混ざりを防ぐため、鉄板の半分サイズの「仕切り皿」を2個作る。アルミ箔を2枚重ねにして縁の部分を上に折り曲げるだけなので簡単である。焼くのと違ってどちらも煮汁が溜まるので必要に応じて容器に空ける。ジンギスカンは室内では匂いが取れにくいので専ら野外になるが、私はそれでも春から秋まで3回ほどしか食べない。妻にジンギスカンは論外。他の焼肉は専門店で食べるが、そんなときの私はせいぜいホルモンか刺身。魚介類があれば専らそちらになる場合が多い。これだけ長く一緒に生活してきてもお互いに相容れない部分である。食後は空模様を見てテント撤収。
7月9日(金) 雨利用キャンプ場: 森林公園びふかアイランド
写真10 バイクも1サイト利用
枝幸町の「ハマナス交流広場キャンプ場」に行ってみたがここはパス。
12サイトすべてが例の長期滞在者で埋まっていたのだ。少し遅れたと思われる仲間 ? 達は芝の中まで入って集合駐車していた。買い物に出たという車も入れて12サイトに15台。バイクも1サイトを使っていたので同様な長期滞在者なのだろう(写真10)。
ここでは衛星放送のアンテナが立っていた。電源付きのサイト料が無料、ゴミ箱があり炊事場には掃除のオバサンがかいがいしく動き回っていた。キャンパーは「つるい・・・」の場合と同様に井戸端会議。向けられた視線も同様だ。12サイトで出かけている車は1台のみ。離れたところのトイレの前に停めてトイレの電源を使っている車もあった。無料で規制らしきものはなく、炊事場やトイレの清掃もすべて町でやってくれる・・・彼らにとっては天国だろう。帰ったら「つるい・・・」と共に役場に抗議しようか。
美深町「森林公園びふかアイランド」に着いて気分治しができた。ここも長期滞在者が群れていたが、サイトが広いだけに三々五々小グループで分散しており井戸端会議のような風景も見当たらなかった。そのせいか出入りする車に目を向ける空気も干渉する空気もない。近年では3度目の利用だがサイトの凹凸さえクリヤーすれば居心地は良い。洗面所はお湯が出るし女性の専用洗面台もある。コテージも含めて結構な利用者がいるもののオートサイトの利用者はゼロ。安価なフリーサイトが広く車の乗り入れが自由なのでこれで満足しているのかもしれない。アイランド場内の温泉入浴料は300円。サイト料は1泊1人200円だが、6連泊で1200円になると半額になり7泊目からはこの繰り返し。長期滞在者にとってはこの上ないサービスだろう。「つるい・・・」も「ハマナス・・・」もせめてこの方式を取り入れてほしいものだ。
温泉で手足を伸ばし、湯上りのビールが格別だ。つまみで珍しかったのは納豆のドライフーズ。食べてもネバネバは出ないが匂いと味は「生 ? 納豆」そのものだ。
時々入ってくるバイクもあるがエンジンはすぐ止まる。か細い雨が降っているせいかあたりは静かである。そんな時やたらと大きくやたらと立派なキャンピングカーが近くに入った。一見外国製かと思うようなデザインとスタイルだがなかなかエンジンを止めない。エアコンが必要なほど暑くもないので電子レンジ使用で充電中なのか。リタイヤ直後と思われる男性で車は練馬ナンバー。ほぼ30分も経過したとき、長期滞在者と思われるソロキャンパーが近寄って何かを話した。一見怖そうなオジサンなので成り行きを見ていたが、すぐ立ち去って離れたところの知人らしいグループのテントに入った。自分のテントの前なのでうるさかったのだろう。練馬ナンバーの男性はすぐ後を追っていき謝っていたようだが約2時間後には退出していった。すぐ後に写真を撮ろうと思い全体を歩いてみたがやはり見当たらなかった。そこで考えてみた。このキャンパー? はキャンプをしたかったがうるさい人がいたので諦めた。または食事だけのために立ち寄った。もし注意されたことが面白くないと言うのならキャンパー失格。食事だけの立ち寄りならサイトに入る必要はない。いずれにしろ独りよがりの旅行者には違いない。
しかしこのオジサンのグループらしき存在が離れたところにあったのは不思議ではないものの、やはり仕切り役だったのかとも思う。だが注意したくてもできないキャンパーにとってはこの程度なら歓迎すべき仕切り役かもしれない。
7月10日(土) 小雨
退出して出口にある道の駅を覗くがここは道北、地元の野菜はまだ販売していなかった。走り始めてから妻の希望。また旭川の動物園を見たいというのだ。昨年、施設の改良と新設が功を奏して全道一の入場者数を記録したというのだが、今日は南下するほど雨が強くなるとの予報があってそれは中止。夏休みに孫たちがキャンプをしながらくる予定なので、そのとき一緒に見ようということになった。帰路は一般道、帰宅は15時だった。