2000年 キャンプ日記 - PART I

こだわりキャンプ術 トップページまとめ編 目次2000年 キャンプ日記 - PART IPART IIPART III Updated: 2014.6.19
■ 私たちの北海道キャンプ旅行日記です。
期間:2000年10月1日〜10月15日(15日間)

1ページにまとめた記録のサマリーは こちら です。

このページの目次
日程 ......... PART I
10月1日(日) 出発・フェリー
10月2日(月) 黒松内へ
10月3日(火) 黒松内⇔ニセコ
10月4日(水) 黒松内⇔ニセコ
10月5日(木) 東神楽へ
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キャンプ日記 - 97 99 00 01
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まとめ編 目次
持ち物リスト
記録のまとめ方
キャンプ場ガイド
【日程】  2000年キャンプ日記 - PART I
10月1日(日)10月2日(月)10月3日(火)10月4日(水)10月5日(木)

PartII
出発・フェリー→苫小牧→黒松内黒松内⇔ニセコ黒松内⇔ニセコ→千歳→東神楽

1 日目10月1日(日)自宅→東京→茨城県・大洗港→フェリー

前日

■ 朝からパッキングを始める

前日は朝からパッキングを始め、夕方4時にキャンプ道具すべてを車に積み込み終わった。
午後6時ごろ家族全員が集まり、すしパーティーを始める。 我が屋は、何かと理由を付けてみんなが集まる。 2週間留守にするので子供達にあれこれ頼むことが多い。 夜10時に解散
家の中を掃除し、残っている洗濯物をすべて洗い、乾燥させる。
2週間家を留守にするのは今回が初めてだ。 今までは子供達の誰かが家にいたので心配ははなかったが、誰もいないとなると困るのがペットの世話。 犬のシャーリー(ゴールデン・レトリーバー)と猫のチョロをどうするか問題だった。
犬は庭に放し飼いにし、夜、長男がエサをやることで解決。 猫は玄関にねぐらを作ってやり、エサやりはお隣さんに頼んだ。
午前
0:30

■ 真夜中に自宅を出発

真夜中の12:30、大洗港に向けて出発した。夕方から雨が降り出していた。
4:00

■ 大洗・フェリー乗り場に到着

自宅→横浜→湾岸道路→三郷→大洗と迷わずに走り、「千代田パーキングエリア」で1回だけ休憩。無事大洗港に到着。
この時間、まだフェリーターミナルは開いていない。 窮屈な車内で缶ビールとおにぎりを食べ、目覚ましを7時にセットしてしばらく眠る。 時間が気になったのか、姿勢が悪かったのか、目覚ましが鳴るまえに目が覚めた。
昨年はここ大洗港で乗船直前に忘れ物に気が付き慌てたが、今年は良さそうだ。
7:00

■ 乗船手続き

フェリーの予約は乗船3日前の9月29日にした。 直前だったが1等や特等は空いているだろうと気楽に考えていたら、全部満員だった。 オフ・シーズンなのに満員とは信じられなかった。運賃が半額近く安くなっているので、人気が出たのだろう。
2等寝台料金
(JAF割引適用)
車(及び私)16,600円
7,600円
合計 24,200円

窓口でキャンセルに期待したがやはりダメだった。 あきらめて2等寝台を買ったが、結果としては正解だった。 この2等寝台が妻には評判が良く、帰りも同じ2等寝台になった。
往きに支払った運賃はJAF割引で合計24200円。 やすくなったものだ。(詳細→)
8:30

■ 乗船

船は「おおあらい」 新しくもなく、古くもない船のようだ。
個室を利用できなかったのは今回が初めて、何となく落ち着かない。
上下2段のベッドが向かい合わせに3つずつ、合計12ある。 入り口にドアーはなく、カーテンを閉めるようになっている。
私も妻もともに下段で、向かい合わせになるように取ってくれた。 上段がすべて空いているのがせめてもの救い。
トイレ、風呂、自動販売機はすぐ近く。ビールを買うのには便利だ。
客室はすべて禁煙になっているのがありがたい。 たばこは通路の一定の場所で吸うようになっている。
ビールを飲み、昼まで早めの「昼寝」
11:30

■ 昼食

昼食のアナウンスがあるまで夫婦2人とも熟睡、バクスイに近かった。 昨夜自宅を出発してからまともに寝ていないので、当然だ。
昼食は1人800円 メニューはカレー、ピラフなど4種類ある。
私は中華どんぶり、妻はカレーを選んだ。 バイキング方式のサラダが付いている。
昼食後、また眠くなる。
2人とも数日前から風邪を引き薬を飲んでいたが、強く眠気を催す薬のようだ。 出発前日に妻が近所の医者で「キャンプにいってもいいですか」と訊いたら「死にに行くようなものですよ」と言われたそうだ。 大きなザックを背負って行くとでも勘違いされたのだろう。
夕方まで熟睡。
午後
5:30

■ 夕食

夕食のアナウンスで起きる。
夕食は1人1600円、昨年より100円値上がりしている。
バイキング方式でメニューはいろいろそろっているが、味はどれも今ひとつ。 最近「このフェリーの食事はこんなものだ」とあきらめて食べるようになった。
食後2人でオリンピック閉会式のテレビを見ていたが、風邪薬からくる睡魔に勝てなくなり、早々と寝てしまった。
明日は5:15に苫小牧に着く。 4時過ぎには起きないといけない。
【1日のまとめ】走行距離: 199km宿泊: フェリー

2 日目10月2日(月)苫小牧港→道央道→黒松内

午前
4:30

■ 音楽放送で起こされる

上陸時間が近づくと音楽の放送が始まる。初めは小さく、だんだん大きくなる。それからアナウンスがある。 なかなか気配りがいい。
いつもより早い時間だが、熟睡したようで眠くはない。風邪薬のおかげだろう。
通路にある共同洗面所で顔を洗い、ひげを剃る。皆さん早起きとみえて初めは込んでいた。
5:15

■ 下船開始

「下船の用意ができました」というような放送が入る。客がぞろぞろとロビーに集まってくる。
車を置いてあるデッキに降りるにはエレベータと階段がある。 エレベータは容量が小さいので混む。 階段の方が早い。階段は狭くて急だが手すりがあるので降りやすい。
フェリーに乗り込むときは、同乗者は車に乗らず一般乗客(車を持たない人)と同じゲートから乗り込む。 しかしフェリーから降りるときは一緒に車に乗ることができる。
5:30
17℃

■ 苫小牧港に上陸

フェリーから外へ出る。船内で放送があったが、雨が降っている。かなり強い雨だ。 あまりよくないスタートだ。〈快晴の空にひんやりとした空気〉なら最高で気分まで違ってくるのだが、、、
気を取り直し、朝食を食べに苫小牧市街に入る。
5:50

■ Royal Host で朝食を食べながら今夜のキャンプ場を決める

JR苫小牧駅近くの Royal Host で朝食。客はほかに一組だけ。この時間帯は空いているのでゆっくり食事ができる。
コーヒーのお代わりをしながら、ドライブマップを広げて今夜のキャンプ場をあれこれ検討する。
実は、今夜のキャンプ場がはっきり決まっていなかった!
私も妻も出発前から風邪をひいていて、特に妻の方がひどく、何をするにも辛そうだった。 苫小牧に着いて良くなっていたら旭川方面へどんどん走ろう、体調が悪かったら近くのキャンプ場で休養しよう、と考えていた。
あいにく、妻の風邪はひどい。朝食を取りながら検討し、「近くのキャンプ場で数日休養」ということに決まった。
苫小牧には目と鼻の先にオートリゾート苫小牧アルテンがある。 立派なキャンプ場だが、前回利用した時のスタッフの印象があまり良くなかった。
そのときはシーズンオフで私たち以外のテントは見えなかった。 指定されたサイト(狭い感じ)から少しははみ出してタープを張ったら「境界はここです。はみ出さないように」と若いスタッフに注意された。 ほかに誰もテントを張っていないのに!
これも以前の経験だがオートキャンプ開陽台を利用した時 「テントはできるだけ広く張ってください」と言われうれしかったことがある。 そのときの印象が良かっただけに、アルテンでの対応には失望した。
宿直の人はとても親切だったが、また行こうという気にはなれない。
少し遠いが、絶対に失望しない 、歌才オートキャンプ場ル'ピックに決めた。
7:10

■ 苫小牧西ICから道央道に入る

苫小牧西ICから道央道に入る。 有珠山の噴火で一部不通のところがあると聞いていたが、行けるところまで行こう。
8:45室蘭展望台Pで休憩。 道央道に入った頃から天気は回復しだし、薄日が射すようになった。 風は弱い。気温18℃、暖かい。
キャンプ場のレイアウト図
キャンプ場のレイアウト図
9:00

■ 有珠山SA

有珠山SAで休憩。 ここからは昭和新山や有珠山の噴煙がよく見える。
すぐ先の伊達ICから先が通行止めになっていた。 伊達ICで国道37号に降り、そのまま走る。 虻田を通過し礼文華峠の少し先きで右折、道道286号を黒松内まで走る。
11:00

■ 歌才オートキャンプ場ルピック

いつものようにはじめに管理棟に立ち寄り「一通り車で回ってみたい」と許可をもらう。
バンガローに一組、フリーサイトにテントが2張り、区画サイトに1張り、とても空いている。 1996年に来たときに使ったお気に入りのサイト#12(レイアウト→)に決め、3泊分の料金を支払う。 入場料は初日だけなのがいい!
ル'ピック料金(3泊)
入場料  810円 x 2人=  1,620円
サイト使用料 2240円 x 3日= 6,720円
合計  8,340円

■ 大変! テントが張れない!

着いた頃から天気は回復し、日が射していた。
さあ、1年ぶりのテント張りだ!
ルンルン気分で、テーブルやデッキチェアを芝生の上に出し、「テーブルはここがいいかな」、「いやこっちが景色がいい」、、、などなど張り終わった時を想像しながらまず、タープを張り終えた。 セルフ・スタンディング・テープ
次にテントを広げる。 昨年買った小川テントの「コルティーレ」、ロッジ型とドーム型の両方の特徴を持ち、居住性がいい。 張り方は、はじめに「セルフ・スタンディング・テープ」を芝生の上にペグで固定し、その上にポールを立てる。 (写真は1999年、いわないリゾートパークオートキャンプ場で撮影→)
ここで大変なことになった。 「セルフ・スタンディング・テープ」が見つからない!
ペグやロープなどの部品が入っている袋の中身をカースペースの舗装の上に広げ、念入りに探したが見つからない。 「そんなはずはない!」といいながら、テント布の中まで調べたがやはり見つからない。
目の前が真っ暗になった感じだった。
車の中身を全部だし、座席の下まで探してもない! きっと積み忘れたのだ。
家でテントを積み込む時に中身はチェックした。 しかし部品が入っている袋をちらっと見て「ペグは入っているな」、「ロープもあるな」、という程度のチェックで「セルフ・スタンディング・テープ」までは確認しなかった。
1年前、テントを乾かしてしまうとき入れ忘れたようだ。
この部品がなければテントは張れない。代用品はない。 コルティーレ専用の部品なのでアウトドア用品店には売っていない。
絶望的な気持ちになった。 妻は「家に置き忘れたんじゃないの」というが、出発するときはそれらしい物は残っていなかった。
とにかくテントは張れない!
広げ散らかしたキャンプ用品を再度車に積み込み、タープもたたみ、早々と撤収となってしまった。
午後
0:30

■ テントを買いに伊達まで戻る

管理棟の受付に戻り、事情を話してキャンセルしてもらった。支払った料金は返してくれた。
その頃はだいぶ落ち着いてきていてた。小さなテントを買って数日過ごし、その間に「セルフ・スタンディング・テープ」を送ってもらおう、という案を考えていた。
受付でアウトドアの店を訊くと、伊達か倶知安にあるという。 さっき通ってきたばかりの伊達へ戻ることになった。 約1時間で伊達に着いたが、この1時間が長かった!
教えてもらったホーマックに行くと「もうシーズンオフでテントは置いていない」という。 確かに店にはスキーやストーブが並んでいる。
もう別のスポーツ用品専門店に行ったらキャンプ用品は置いていないという。どうもゴルフ用品が主らしい。
望みを持って伊達まで来たが、またまたお先真っ暗になりはじめた。 ラウンドドームスカイルーフ
どこかに売っていないかと、伊達の町をあちこち走り回っていたら大きなホームセンターが目についた。 ダメモトと思いながら店に入ったが、やはりテントは見あたらない。 もしやと思い責任者の人に訊ねると「倉庫にいくつかある」という。 「やった!」という感じだった。
「予算はいくらぐらいですか」ときくので3万前後というとコールマンの「ラウンドドームスカイルーフ」を持ってきた。 定価6万の新製品だ。 ずいぶん安いなと思ったが、今は何でもいい。テントが手に入れば文句はないという心境だから、29,800+消費税を払って手に入れた。(カタログの写真→)
やっと気分が落ち着き、遅めの昼食をとり、再度歌才オートキャンプ場ルピックに向かった。
5:00
土砂降りの雨

■ 歌才オートキャンプ場ルピックに戻り、土砂降りの中 New テントを張る

歌才オートキャンプ場ルピックについたら土砂降りの雨になっていた。 あたりも真っ暗だ。
同じ#12に戻り、車のエンジンをかけたままでライトで照らしながらタープを張る。 まわりには誰もいないので、苦情は出ない。
タープの下で雨を避けながら、買ったばかりの「スカイルーフ」を取扱説明書を読みながら組み立てる。 張り方は簡単だった。タープの下でテントの組立がほとんど終わった。 できあがったテントをタープから少しずらせば定位置になった。 ペグを打って、張り綱を張れば完了だ。
強い雨の中でも苦にならなかった。 このあと2週間このテントを使うことになったが、なかなかいいテントだった。「不幸中の幸い」ということだろうか。
7:30

■ 黒松内温泉「ぶなの湯」

      温泉の写真(パンフレット)
浅川風ポトフ
  1. たまねぎ、じゃがいも、にんじん、にんにく、しいたけ、鶏肉をオリーブ油で軽く炒める。
  2. 水をたっぷり入れ煮込む。途中で固形スープの素や味の素を入れ味付けをする。
ポイント:鶏肉は骨付きがおいしい。
車で数分のところに「ぶなの湯」という温泉がある。 できて2〜3年、まだ新しい。 男女風呂が毎日入れ替わるのがおもしろい。
温泉で暖まり、やっとキャンプに来たという楽しい気分になった。
夕食はいつものようにパンと浅川風ポトフ(レシピ→)にした。作るのが簡単で、体も温まる。
お茶を飲んで、しばらくくつろぎ、寝たのは12:00だった。
午前
0:00
強い雨

■ 大騒ぎした1日が終わった

大変な初日だったが、寝る場所は確保できた。
スカイルーフの内部はコルティーレより少し広い。寝袋を広げ、荷物を並べてもまだ余裕がある。
スカイルーフとコルティーレの詳細と比較検討結果「キャンプの持ち物 - テント比較」をどうぞ。

寝袋に入ったら、疲れ、温泉、アルコール、満腹、風邪薬の5重作用で2人ともすぐに寝てしまった。

    今回の教訓
    ● テントの部品はすべてを1つの袋に入れてしまう。 別々にはしまわない。
    ● 出発時に不足部品がないか、必ずチェックする
【1日のまとめ】走行距離: 279km宿泊: 歌才オートキャンプ場ルピック

3 日目10月3日(火)黒松内→ニセコ・有島記念館→西村計雄美術館→黒松内

午前
8:30
18℃

■ 一夜明けて

朝のキャンプ場 キャンプにしては遅い時間に目覚める。 雨は小降りになっていた。 気温は18℃、この季節としては異常に暖かい。
昨夜は風雨が強かったがテント内部は全く濡れていない。 内部に水滴もついていない。 快適だった。 小川テント・コルティーレは内側に水滴がついて困った記憶がある。(→「キャンプの持ち物 - テント比較」の「結露」参照)

■ 昨日の「テント騒ぎ」の後遺症
昨夜は雨が強かったので、テント・タープ間が濡れずに行き来できるように、テントをタープの下に深く食い込ませて設営した。 そのためタープの下の空間が少なくなり、使い勝手が悪い。
さらに、昨夜設営中にタープが風にあおられランプと接触し、熱で数カ所穴が空いてしまった。 そこから、雨が漏れてくる。下には何も置けない。 まだまだ、快適なキャンプ生活の準備が整わない。

■ 天気回復
天気はだんだん回復し、やがて日が射しはじめた。 晴れてきそうだ。
朝食後、カメラを持って写真を撮って回る。 期待した紅葉はほとんど始まっていない。

12:00

■ ニセコ方面へ出かける

妻は風邪が治りきらず、まだ休養が必要だった。妻の好みに合わせニセコ付近の美術館を中心に回ろうか、ということになった。
キャンプ場から出て国道5号をしばらく走ったところに道の駅「くろまつない」がある。 黒松内町の特産物を展示販売しているトワ・ベールUがあり、パンやソーセージ等のほかに新鮮な野菜も売っている。
建物の奥がレストランになっていて、妻はここのパンプキンスープがとても気に入った(翌日もオーダーした)。 私はウォシュレット付きのトイレが気に入った。
一休みしたあと、ニセコへ向かう。 蘭越をすぎると天気が良ければ端麗な羊蹄山が見えるが、今はすべて雲の中、その位置もよくわからない。
午後
2:00

■ 有島記念館

有島記念館内部 ニセコの駅をすぎたあたりに有島記念館がある。 白樺派の作家有島武郎が所有した農場の跡地に建っている。 有島武郎像と羊蹄山
1922年(大正11年)に自分の農場を小作人に解放した、すすんだ思想の実践者としても知られている。
解放後この農場がたどった紆余曲折の歴史など、有島武郎の作品関連の展示とあわせて、興味深く見て回ることができる。(写真→)
建物のまわりは公園風にアレンジされ、羊蹄山を眺めながら散策するのにいい。 今日は天気が悪く、羊蹄山はよく見えなかった。 (写真は1999年10月に撮影)
入館料:大人1人420円
3:00

■ 倶知安でそばを食べる - 北海道そば食べ歩き

今年のキャンプ旅行では「あれしたい」「これ見たい」と、いくつか目的があり、その一つに「そばを打つ」というのがあった。
準備は怠りなかった。
まず、出発前に幌加内町から資料を送ってもらい、そば道場入門の意志を伝えてあった。(→幌加内そば道場
雨竜郡の幌加内町は「そば作付け面積が日本一」である。 そばによる町おこしにも熱心だ。 どうせそば打ちを習うなら日本一のところで習いたい。 (幌加内町でそば打ちを習ったのは10月13日です) 北のそば屋さん
そばの参考書もインターネットで調べ取り寄せた。 「北のそば屋さん」というこの本には北海道の美味しいそば屋さんが集められている。(→詳しくは私の参考書を参照)
そばを打つ前に、「本物の、美味しいそば」とはどういう味か体験しておきたい、それには「美味しい」と評判のそば屋を食べ歩こう、とこの本買った。 昨日は「テント騒ぎ」で余裕がなかったので、今日が初日である。
倶知安駅前の「みまた」というそば屋さんに入った。店の説明によると95年の歴史があるそうだ。 この地に入植直後からあったことになる。 上記の参考書には載っていない。
二人とも天ぷらそばを選んだ。失望するような味ではなかったが「うまい!」というほどではなかった。
4:30

■ 西村計雄 記念美術館

西村計雄 記念美術館 内部 倶知安から岩内へ行く途中、共和町に西村計雄記念美術館がある。 パンフレットによると西村画伯は共和町小沢(昔小澤村)出身で、現在は東京で制作を続けている。
展示されている作品は抽象画に近い。 日頃抽象画を描いている妻には参考になりそうだ。 (妻の絵も見ていただければうれしいです)
東京にある画伯のアトリエを再現した部屋もある。
建物は小高い丘の中腹にあり、そこからの眺めがすばらしい。
入館料:大人1人500円
5:10

■ 日本海沿いに229号(雷電国道)で黒松内に帰る

黒松内には日本海に沿って岩内、寿都経由で帰った。 距離は近いが、道幅が狭い、舗装が悪い、トンネルが多い、とさんざんだった。 昼間なら日本海や漁村の風景を見ながら走るので楽しいかもしれない。
黒松内に着いたら、二人とも疲れてしまい、夕食は黒松内で外食になってしまった。
7:10

■ 温泉でビールを飲み、血圧を測る

管理棟で洗濯・乾燥を済まし、黒松内温泉「ぶなの森」で疲れをとる。
温泉にはたたみ敷きの広間がある。ここで湯上がりに飲むビールがうまい。 (帰りの運転が心配だが、キャンプ場まで2〜3分)
温泉備え付けの血圧計で血圧を測る。 上が134、下が88でいい値だ。脂肪率23%、やや高い。 温泉に入った後ビールを飲んだことがいい作用をしているのか、悪い作用をしているのか、わからない。
10:00
13℃

■ 下弦の月

寝る時間は昨日より早くなった。
空は曇っているが下弦の細い月が見える。(キャンプ旅行を終えたときは満月でした)
気温は13℃、少し冷えてきた。
【1日のまとめ】走行距離: 180km宿泊:  歌才オートキャンプ場ルピック

4 日目10月4日(水)黒松内→ニセコ・小川原脩記念美術館→五色温泉→黒松内

午前
7:30
14℃
晴れ

■ キャンプのペースが戻りはじめる

少しずつ早起きのペースになってきた。
外はときどき薄日が射している。天気になりそうな感じだ。 ラジオの天気予報によると、低気圧は通り過ぎたらしい。
近くでチッチッと鳴いている鳥がいる。 全く静かだ。 コンロ(コールマン)の「スー」という音がよく聞こえる。
妻はまだ風邪が抜けず、気分が優れないらしい。いい天気になってきても、なかなか起きてこない。 1人でコーヒーを味わう。今回はモカを買ってきた。 あまり好き嫌いはないが、ブラジルだけはどうも好きになれず、最近は買わなくなった。
9:20
晴れときどき
小雨

■ 青空の下で朝食

サイトについている炊事場 タープの外にイスを出そう 妻が起きてきて、朝食の支度をはじめた。 ル'ピックはサイトに炊事場が付いているので、体調が悪いときや雨の日などはとても助かる。(←写真)

青空が広がってきた。イスやテーブルをタープの外に出し、思う存分に日差しを浴びる。(写真→) しかし、突然パラパラと降ってきたりして安定しない。

■ キャンプ場管理人の苦労話

管理人のおじさんが近くのサイトの芝を修理しはじめた。 剥げているところに新しい芝を張り付けてゆく。 お茶を飲みなが立ち話をした。 「傷んだところを、年2回張り替える」 「予算が足りなく、十分には張り替えができない」 ということだった。
冬は炊事場(↑写真)より上まで雪が積もる。 オープン(2000年は4月22日)直前にサイトの雪を機械で吹きとばし、キャンプができる状態にするそうだ。
午後
12:00

■ お天気回復

まわりには雲があるが真上は青空、日差しが強くなってきた。 ジリジリしてくる。アンダーシャツ1枚でも汗ばむ

■ 受付で「こだわりキャンプ術」のプリントにお目にかかるとは!

出かける挨拶をしに管理棟へ寄った。 受付の女性(名前を聞きそびれた)に名刺を渡し、「こだわりキャンプ術というホームページを出しています」といったら「そのホームページなら聞いたことがあります」といって奥からファイルを持ってきた。 なんとその中に「こだわりキャンプ術」のトップや「歌才オートキャンプ場ル'ピック」のページがファイルされていた。
「ル'ピックに泊まったお客さんが持ってきてくれた」そうだが名前まではわからなかった。 きっとサイバーフレンドの1人だろう。
予期しないところで自分の子供にあったようで、とてもうれしい気がした。
1:15

■ ニセコ方面へ出発

黒松内の街に寄り、サイバーフレンドの松原さんを訪ねる。 今は黒松内町で社会福祉協議会の仕事をされている。忙しい中を突然訪ねたのに、会ってしばらく話ができた。
昨日同様、近くの道の駅「くろまつない」で妻お気に入りのパンプキンスープを味わい、倶知安へ向かう。 今日は羊蹄山が裾野だけが見える。昨日より天気が回復しているらしい。

■ そば食い修行2日目

そば食い修行の2日目は「北のそば屋さん」に載っている倶知安駅前の「藪富そばや」を予定していたが、あいにく休みだった。
幸いにもすぐ隣に「特製ごまそば処・うさぎ家」というそば屋さんがある。 ゴマ入りのそばを初めて提供したそば屋さんらしい。
店内は狭く、カウンターが1列だけ。ほかには客はいない。 そばを素直に味わいたいので「とろろそば」を注文、メニューには「あんかけ」となっていたように思う。
白いそばに黒いゴマが点々と入っている。 つるつる、こりこりして美味しい。 ただ、普段食べているそばとは感じが違い、とまどいもあった。
そばの色から察して、そば粉は更級粉だろうか、聞きそびれた。

■ 小川原脩記念美術館

小川原脩記念美術館と羊蹄山 ニセコのまわりには美術館や記念館がいくつもある。
岩内-倶知安-京極-真狩-ニセコ-岩内とまわる「しりべしミュージアムロード」を 一周すると、5つの美術館と1つの記念館を訪ねることができる。 それぞれ、羊蹄山やニセコの山々を眺められる恵まれた位置に建っている。 画伯の絵
小川原脩記念美術館は倶知安の町はずれにあり、駅前の繁華街から車で数分だった。
羊蹄山が建物のすぐ横に見える。(写真→) 美術館のパンフレットには「羊蹄山が静かに迎える悠久の時の空間」とある。
小川原画伯は倶知安町に生まれ、現在も倶知安町在住だそうだ。 中国の桂林、チベット、インドなどアジアの国々を旅しながら描かれた作品が目を引く。 わたしは絵は全くの素人だが、柔らかい黄土が降り注ぐような感じの作品に惹かれた。(←写真)
入館料:大人1人400円(スタンプラリー?を見せて団体割引料金)
5:00

■ 五色温泉で温泉を楽しむ

五色温泉外観 露天風呂とニセコアンヌプリ 倶知安からニセコ山中に入り、五色温泉を目指す。もうあたりは薄暗くなっている。
五色温泉は、いつ建て直したのか真新しい建物になっていた。 外壁がすべて木で、なかなか感じがいい。(←写真)
温泉も新しい建物になっている。 露天風呂からは目の前にニセコアンヌプリが見える(写真→)はずだが、暗くなっていてよくわからない。 「湯の色が日によって五色にみえる」五色温泉も、夜はただ静かな山間の温泉だ。
温泉の客は3人いた(男湯)。宿泊客かもしれない。 (写真は2枚ともパンフレットより抜粋)
大人1人500円
7:00

■ 黒松内・キャンプ場へ帰る

新鮮なジャガイモが美味しい 五色温泉で一休みし、黒松内へ帰る。1時間の走りだった。
出かけるときにトワベールUで買った枝豆をつまみにビールタイム。 枝豆が美味しい! 種類が違うのか、新鮮なのか(たぶん後者)栗のような味がする。
これもトワベールUで買ったパン、ジャガイモ、インゲン豆などで夕食をすます(写真→)。
10:00
11℃
晴れ

■ 就寝

夜は寒い 昨夜より冷えてきた。 やはりこのくらいが10月初めの気温だろう。
外にいるときは何枚も厚着し、着膨れた状態でやっと寒さがしのげる(写真→)。 このようなときは、今回持ってきて使えなかった小川テント・コルティーレがいい。 テーブル・イスごとテントの前室に入るので暖かい。

五色温泉で暖まった体はすっかり冷え切っていた。 ホカロンを寝袋に2個ずつ入れ、寝袋の上に毛布を掛けてねる。 ホカロンは暖かくて心強い。

【1日のまとめ】走行距離: 152km宿泊:  歌才オートキャンプ場ルピック

5 日目10月5日(木)黒松内→千歳IC→旭川→東神楽

午前
5:45
9℃

■ 久しぶりに早起き

ル'ピックを発つ朝がきた。 妻の風邪もよくなり体力が回復してきたので旭川郊外のひがしかぐら森林公園オートキャンプ場フローレに移ることになった。
起きたときはときどき雨が降っていたが、コーヒーを飲んでいる間に晴れてきた。 朝食前、朝日できらきら光っているキャンプ場をフイルム(コダクローム ダイナEX100)に残す。 半逆光の場合も横着して露出調整せずに撮影したら、やはりアンダーだった。(現像後わかった)

簡単な朝食を取り、身支度し、テントを片づけはじめる。(午前7:30) コールマンの「ラウンドドームスカイルーフ」は張るのも楽だが、片づけるのも楽だった。
それでも「キャンプ場を去る」のようにすべてのステップを終えるのに2時間かかった。 いい天気だったので、ついゆっくりとしたペースになっていたようだ。

9:30

■ 受付で挨拶、ル'ピックを発つ

受付に立ち寄り、お世話になった挨拶をする。 受付の女性は昨日「こだわりキャンプ術」のプリントを見せてくれた人だったかどうか、よくわからなかった。 どうも記憶力が弱いらしい。

道の駅「くろまつない」のトワ・ベールUに寄り、フランスパンを買う。 2人ともフランスパンは大好きだが、売っている店は簡単には探せない。 ここのフランスパンはおいしかった。

午後
12:00

■ 喜茂別でそば食い修行3日目

支笏湖から道央自動車道千歳ICに行く途中、喜茂別の「桃木」というそば屋さんでそば食い修行。
参考書「北のそば屋さん」には「粉は十勝産と羊蹄山麓ものを半々に混ぜて、つなぎ2割で湯練りし、手打ちしている」とある。 とろろ(山かけ)を食べた。こりこりしていておいしかった。
支笏湖→千歳IC→道央自動車道経由で旭川まで走る。途中1回だけPAでコーヒーブレイク。
6:00

■ 旭川でキャンプ場へ連絡

旭川鷹栖ICで降り、旭川市内を富良野方面へ。 旭川の街はずれでショッピングセンターに寄り、今夜のキャンプ地、ひがしかぐら森林公園オートキャンプ場フローレへ電話を入れる。 「1時間ぐらいで着きます」と連絡し、今夜の食料を仕入れる。
7:00

■ ひがしかぐら森林公園オートキャンプ場フローレに着く

キャンプ場レイアウト拡大図 旭川空港の近くを通り、キャンプ場に着いたのは7時になっていた。
とっくに夜になっていて、あたりは真っ暗である。 センターハウスに行くと、宿直のおじさんが待っていてくれた。 手続きを済ませる。
センタハウスに近いB−7を使ってください、ということですぐ近くの炊事棟とトイレを開け、電気をつけていてくれた。(レイアウト図→)
テントサイトのカースペースに車を斜めに止め、エンジンをかけたままでライトをつけ、テントを張り終えた。 シーズン・オフで誰もいなかったのでエンジンの音は問題にならなかったが、近きにキャンパーがいればこのようなことはできない。
8:45

■ 新しい温泉、森のゆ「花神楽」

夕食の下ごしらえをして、キャンプ場の横にある温泉、森のゆ「花神楽」に行く。 2000年7月オープンのピカピカで豪華な温泉だ。外観は御殿のようだ。(パンフレットの写真→)
日帰り入浴料: 大人1人600円
10:00
10℃

■ 遅い夕食

温泉で1時間過ごし、夕食はすっかり遅くなった。
今日は1日中天気が良く、寝る時は満天の星空だった。気温は低い。
【1日のまとめ】走行距離: 358km宿泊: ひがしかぐら森林公園オートキャンプ場 フローレ
続くPART II 
Tuesday, 11-Jul-2017 06:42:32 JST