1997年 キャンプ日記 - PART I

こだわりキャンプ術 トップページまとめ編 目次1997年 キャンプ日記 - PART IPART IIPART III Updated: 2014.6.13
■ 私たちの北海道キャンプ旅行日記です。
期間:1997年6月27日〜7月14日 (18日間)

1ページにまとめた記録のサマリーは こちら です。

このページの目次
日程 ......... PART I
6月27日(金) 出発・フェリー
6月28日(土) フェリー
6月29日(日) 美瑛へ
6月30日(月) 美瑛
7月1日(火) 大雪山
7月2日(水) 稚内へ
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まとめ編 目次
持ち物リスト
記録のまとめ方
キャンプ場ガイド
【日程】  1997年キャンプ日記 - PART I
6月27日(金)6月28日(土)6月29日(日)6月30日(月)7月1日(火)7月2日(水)
Part II
出発・フェリーフェリー美瑛へ美瑛大雪稚内へ

1日目6月27日(金)自宅→東京・有明埠頭→フェリー

午前

26℃
朝から晴天。出発する日に雨が降っていたことは今まで一度もなかったが、今年も幸先のいい出発日となった。

午前中、最後の買い物をする。1ヵ月ほど前から「持ち物リスト」をもとに少しずつ準備をしてきていたので今日はあまり買うものはなかった。

午後

28℃

■ キャンプ用具を積み込む

午後よりキャンプに持って行く荷物を整理し、車に積み始める。 今夜から明後日の朝まではフェリーの中で過ごすことになるので、持ち込む荷物を分けて積み込む。 テント以外はすべて車の中に入れ、テントはルーフ・キャリアーに載せる。 いよいよ待ちに待ったキャンプだ!と緊張感が増してくる。

夕方6時には無事積み終わった。


8:30

■ 自宅を出発

子供たちに見送られ自宅を出発、東京・有明港へ向かう。この瞬間はもう何度も経験しているのだがやはり心が躍り興奮する。 途中でガソリンを満タンにする。燃費を正確に算出するためにはフェリーに乗る直前に満タンにするのが望ましい。
9:35
有明港フェリー乗り場に到着。 出航2時間前だ。 昨年は有明港に着くのが遅くて車の乗船が最後になってしまったので、今年は余裕を持って早目に自宅を出てよかった。

■ 「110割引」でフェリーの切符を買う

これから乗るフェリーはブルーハイウエイラインの東京発苫小牧行きで、新築まもないターミナルから夜11:30に出航する。
この真新しいターミナル・ビルで乗船票を記入し、車検証や健康保険証(後述)を持って窓口で片道分の切符を買う。 フェリーの予約は6月4日にしてあったので予約番号を伝えスムーズに乗船手続きが済んだ。
切符は東京−苫小牧、キャビンA、おとな二人、車1台(ホンダ・シビック)で53,410円也をVISAカードで支払う。 この金額は正規の運賃の20%引である。

なぜ20%引で買えたか? フェリーには往復割引などのいろいろな割引制度があるが、ブルーハイウエイラインには合計年齢が110才を超している夫婦を対象とした「110割引」という割引制度があり、私たち夫婦の合計年齢はこれに該当していたからである。 年齢を証明するため健康保険証等が必要となる。

「110割引」のおかげで安くなったと喜んでいたが、実はJAF割引の方が安かったのだ! このことは、帰りに苫小牧で切符を買うときに分かった。 何事も聞いてみるべきだった。

10:15

■ フェリーの乗船

乗船の際は、車にはドライバー1人だけが許されるので、同乗者(妻)とは別々に乗り込むことになる。 私たちは、どちらか早い方が、フェリーのロビーの受付で船室の鍵をもらうことにしているが、今回は私(車)の方が後になった。 199701

係員の指示に従い車ごとフェリーに乗り込み指示された位置に止める。 サイドブレーキをしっかり引きドアをロックし車から離れる。 この時大切なことは自分の車の位置とフロア(DデッキとかEデッキとか書いてある)をしっかり覚えておくこと。 忘れると、下船するとき自分の車が分からなくなる。
ロビーに上がるにはエレベーターと階段があるが、エレベーターは小さく、何回か待つ場合もあるので、階段を上がった方が早い。(3−4階上る)

今回のフェリー「さつま」は今年4月に竣工したばかりで、期待通り新しくきれいだ。 昨年乗った「さっぽろ」にくらべるとずっと立派で、個室の広さも少し広い(8畳相当)。 部屋はシャワー、トイレ付きで、寝間着、バス・タオル、シャンプー・歯ブラシなどのアメニティー・セットも付いている。 (写真は(株)ブルーハイウエイラインの好意による)

これから2日間フェリーを楽しむためには船内のどこに何があるかを知ることも大切だ。 荷物を船室に置き、出航前に一通り船内を見学する。売店、レストラン、風呂、ビールの自動販売機など、後でお世話になるところの場所を頭に入れておく。

11:30

■ フェリーの出航

定時に出航。 出航時はほとんどの人が甲板に出て遠ざかる有明港や東京の夜景を見ている。私たちもしばらく甲板で東京湾を眺めていた。

船室にシャワーは付いているが、「展望風呂」と称する風呂に行った。夜だったせいか展望は何もなかったが、新しい風呂で気持ちよかった。

波もなく船もゆれず、穏やかな船旅のスタートとなった。

1日のまとめ走行距離: 58km宿泊: フェリー

2日目6月28日(土)フェリー

7:00
起床。 まだキャンプの体制になっていない。 キャンプでの起床は日の出前が理想的だが初日からは難しい。
今日は1日フェリーで過ごすことになる。
8:00

■ フェリーの朝食

199702 熱めのシャワーを浴び、すがすがしい気分でレストラン「コスタ・デル・ソル」へ朝食を食べに行く。

朝食はバイキングスタイルで、レストランの入り口で1人1,000円払い、並んでいる料理をセルフサービスでトレイにとって行く。 料理は和食、洋食共に揃っており自由に選べるようになっている。
席は禁煙と喫煙とに分かれており各テーブルに表示してある。 私たちは窓際の禁煙席を利用。

海を見ながら時間をかけてゆっくり食事をする。 フェリーは房総沖を走っているはずなのだが海以外何も見えない。 レストランは品数も多く、食べている途中での補充も自由にできたので食べ過ぎた感じだ。 (写真は(株)ブルーハイウエイラインの好意による)

午後
曇り
台風8号が九州に上陸しているようでだんだん天気が悪くなってきた。しかし揺れは殆ど感じられない。 技術が進み船が新しくなるたびに安定してきているように感じる。

朝食を食べ過ぎたので正規の昼食はスキップ、ビールを自動販売機で買い、持ち込んだつまみで軽く済ませた。

■ キャンプ旅行のプランを仕上げる

昼食後、北海道の地図、キャンプ場ガイドなどをテーブル一面に広げ、ビールを飲みながら2週間全行程の予定を仕上げにかかる。

今回は準備の時間が少なかったので出発時には十分なプランができておらず、日程表も不完全なものだった。 ルートやキャンプ場など決めなければならないことは多かったが、これから始まる2週間のキャンプ旅行に思いをはせながらあれこれ考えるのも楽しい。

なるべく今まで行ったことがないキャンプ場を利用したいのだが、ガイドブックだけではなかなか判断がつかない。 ついつい今まで利用して気に入っているキャンプ場をいくつも予定に入れてしまった。 現地を見てフレキシブルに判断することにしよう。 キャンプ場の予約は一切していないので気楽だ。 (あとで「オートリゾート滝野」の土曜日の分だけは予約を入れた)

毎年天気が悪くて実現できなかった礼文島行きを、今年もプランにいれた。

5:30

■ フェリーの夕食

レストラン「コスタ・デル・ソル」で夕食。 朝食と同様バイキングスタイルだが、1人1,500円だった。
9:30
いよいよ台風近づいてきたのか雨になった。しかし不思議と船は揺れない。
明朝はいよいよ北海道・苫小牧港に着く。朝4:00に備え付けの目覚ましをセットし、早めに寝る。
1日のまとめ走行距離: 0km宿泊: フェリー

3日目6月29日(日)苫小牧→日高→富良野→美瑛

4:00
曇り
眠いのを我慢して起きる。 フェリーはもう苫小牧港の入り口にいる。

■ 下船の準備

熱いシャワーで眠気を覚まし下船の準備を始める。 手荷物をまとめ船室を片付け下船のアナウンスを待つ。 初めてフェリーに乗った頃は港に近づくとカメラを持って甲板に出かけたが、最近は船室の窓から覗くだけになった。

下船のアナウンス。 まとめた荷物と部屋のキーを持ちロビーへ下りて行く。 部屋までキーを集めに来てくれるフェリーもあるが、このフェリーはロビーのカウンターでキーを返すことになっている。

下船のときは乗船のときと違って二人一緒に乗り込む。 車が置いてあるデッキは客室があるデッキよりずっと下にあり狭い階段を3−4階下りる。 乗船時に車を置いた階と場所をしっかりと記憶していないと船底でうろうろすることになり、 車に乗り込むのがあまり遅れるとうしろの車が動けず迷惑をかけることになる。 車に乗り込んだら後は下船の指示を待つだけ。

5:30
曇り
15℃

■ 苫小牧港に着く

フェリーのハッチが開き順番に車が走り出す。 天気は曇り、気温15℃。 走りながら窓を開けるとひんやりとした空気が、これから始まる北海道キャンプ旅行で興奮気味の私たちには気持ちよく感じる。

国道36号に出て右折し、235号を浦河方面へ走る。 走り出して10分もたたないうちにまわりは広々とした原野になり、北海道を走っている実感を味わう。 途中、沙流川に沿って左折し237号を二風谷経由で日高町に出る。 日高町のセブンイレブンで朝食用のおにぎり、弁当、お茶などを買う。

8:45
道路際の”P”で車を下り、さっき買った朝食を食べる。 山の中で、通る車も少なく静かだったが、テーブルも何もない”P”だったのでゆっくりとした朝食はできなかった。

キャンプ予定地、山部へ向かう。 久しぶりに山の中を走るので木々の緑が目にし見る。 金山を通り山部に着いた頃はすっかり天気が回復し、太陽の光も強くなり気温も上がってきた。

9:15

■ 山部自然公園太陽の丘キャンプ場をあきらめる

今日から3日間「山部自然公園太陽の丘キャンプ場」に泊まる予定だったが実際に見て、考えが変わった。

駐車場に車を止めキャンプ場内(第1、第2とある)を一通り歩いてみたがどうもしっくりこない。 日曜日でテントが多かったせいだろうか、 第1と第2の間を流れている川の音がうるさいせいだろうか、 何か変な臭い(朝食の臭い?)が漂っていたせいだろうか、 トイレが水で洗ったばかりで変な臭いがしたせいだろうか、 駐車場からテントサイトまでちょっと距離があり荷物運びが面倒なせいだろうか、 第2候補地である「美瑛自然の村キャンプ場」と比較したせいだろうか。 芝生は良く手入れされ、広々とした明るいキャンプ場なのだが、どうしてもテントを張る気にならなかった。

あきらめて、美瑛自然の村キャンプ場に行くことにする。 どうも新しいキャンプ場にテントを張るの好奇心と冒険心が強くないといけないようだがその時の気分で気に入ったキャンプ場を選ぶのも「こだわりキャンプ術」の極意だ。

10:00

■ 富良野のKFC(ケンタッキー・フライド・チキン)で昼食

富良野の国道沿いにあるKFCで早めの昼食。 このKFCには今回で4度目ぐらい、便利なのでよく寄っている。 KFCはどこの店も同じような作りと味で、ゆっくり食事をしながら地図やガイドブックを見たり絵葉書を書いたりできるのでキャンプ旅行のときは昼食によく利用する。 ”よく”といっても比較的大きな街にしかないので数は少ない。 通るたびに寄るのはここと網走のKFCぐらいだ。

すぐ近くの大きなスーパーで夕食の材料を仕入れ、美瑛に向かう。

午後 2:20
快晴
美瑛自然の村キャンプ場までは時間に余裕があったので遠回りをした。 上富良野で右折し十勝岳温泉近くを通り白金温泉をまわり、「美瑛自然の村キャンプ場」 に着く。 199703

■ 美瑛自然の村キャンプ場にテントを張る

このキャンプ場は今回で3度目、”勝手知った我が家”という感じで車をゲートの前に止め、管理人に断ってキャンプ場内を見て歩く。 キャンプ場に着いたらまず下見をして納得してから申し込まないと失望する時がある。

日曜日なのにキャンプをしているのは数家族。昨年張れなかったいい場所が今年は空いていたので、即、そこに張ることに決め3日間の申込書を書く。

苫小牧でフェリーを降りたとき曇っていた空は、この頃は素晴らしい青空になっていて、芝生も良く乾いている。 今年は初日から快晴の中でテント張りができそうで幸先がいい。

テントを張るのは1年ぶり。  穏やかな日光の下でテントを点検したり、コーヒー・ブレークをとったりしながらテント張りを楽しみ、快適なテントサイトを作ることができた。(写真)

6:20

■ 白金温泉

夕食の下ごしらえをして、近くの白金温泉に出かける。
キャンプ場から白金温泉までは本来近いのだが、ここ数年この道路が工事中で今年もまだ終わっていなかった。 白金インフォメーション・センターの方へ遠回りをすることになり、車で15分ほどかかる。
温泉は美瑛町営の白樺荘、ちょっと古いが1人300円と安い。 近くのホテルだと一人1,000円も取るので毎晩温泉を楽しむには向いていない。 白樺荘はとても空いていた。やっぱり温泉はいい。
白金温泉のコンビニで今夜のビールを買い入れキャンプ場へ戻る。
9:00

14℃

■ キャンプ第1夜の夕食

テント張りや温泉でのんびりし過ぎたおかげで夕食はすっかり遅くなった。 明日は大雪・旭岳に登る予定だったが早起きできそうもないので変更し、美瑛の丘めぐりをすることにした。

【夕食のメニュー】
ビールビールかワインは不可欠
肉・野菜スープ 簡単につくれて、とても体が温まる(毎晩寒い)ので夕食はほとんどこれが主食。
フランスパンごはん(米)はなかなかおいしく炊けず面倒なのでいつもパン。特にフランスパンがいい。
サラダ
紅茶夕食にコーヒーを飲むと眠れなくなる(気がする)のであまり飲まない。
1日のまとめキャンプ場代:400円|走行距離:258kmキャンプ場:美瑛自然の村キャンプ場

4日目6月30日(月)美瑛→丘めぐり→美瑛

7:00
曇り
12℃
目覚ましで起こされてもなかなか起きれない。 早寝早起きは「こだわりキャンプ術」の”鉄則”なのだが、まだキャンプ2日目で体が言うことをきかない。

予定していた大雪・旭岳登山を明日に延ばし、今日1日美瑛の丘めぐりをすることにした。

9:40
ゆっくり朝食をとる。
自宅を出るときコーヒー豆を買えなかったので昨日富良野で缶のものを買ったが、古いのか豆が悪いのか、まずくて飲めなかった。 賞味期限だけが表示してあり製造日の表示がなかったが、製造1年半後が賞味期限と仮定すると半年ぐらい前に作ったことになる。 コーヒーは焙煎後2週間、挽いたら1週間が賞味期間と言われている。 やはり新鮮なものを買わなければダメだ。

太陽が顔を見せそうでなかなか見せない。

11:30
晴ときどき曇り

■ 美瑛のコーヒーショップ

「出かけるときは忘れずに」の要領でテントの回りを整理して、美瑛の丘めぐりに出発。
キャンプ場は十勝連峰のすそ野にあり美瑛の街よりだいぶ高度が高いので雲に覆われ易いらしい。 キャンプ場を出るときは曇っていたが下へ降り街に近づくにつれ天気が良くなった。

最初にJR美瑛駅の観光案内所で地図をもらい、まず珈琲店「北工房」に行く。 大豆から作ったコーヒー(コーヒーと呼ぶのも変だが)が売り物の店らしい。 誰もいない静かな2階でコーヒーを飲み、帰りにキリマンジャロを挽いてもらう。 キリマンジャロは値段は安いが、おいしくて好きな豆だ。 これから毎朝おいしいコーヒーが飲めそうだ。

■ 四季の塔

美瑛町役場に「四季の塔」という展望台ができていたので上ってみた。 確かによく見える。 キャンプをしている「自然の村」の方も、これから行く丘の方も360度良く見えた。 ただ時間が遅すぎたのでやや霞がかかっていて、写真を撮るには適さなかった。
午後
晴ときどき曇り

■ 美瑛の丘めぐり

199704 美瑛駅裏の国道237号を横切り丘めぐりを始める。 どの観光ガイドブックにも載っている、なだらかに続く丘を、写真を撮ったりスケッチをしたり(妻)のんびりまわる。 「ケンとメリーのポプラの木」や「セブンスターの木」などは、さすがに観光客も多かったが、 「親子の木」あたりまでくると人影もまばらになり、静かでのんびりした気分が味わえた。 空には適当に雲が浮かんでおり、何もない真っ青な空より変化があってかえって良かった。

美馬牛でJR線を横切り反対側に出る。 拓真館(ここは今まで何度か寄ったので今年はスキップ)の前を通り、水沢ダムで写真を撮り、美瑛の町に戻る。 水沢ダムは満々とした水をたたえ、まるで絵のような美しい池だった。(写真)

■ 美瑛の街で

街で、ステンドグラス・アトリエ「ジョバンニ」に寄り1時間ほどステンドグラスの制作を見せてもらう。 見ていて私たちもなにか作ってみたくなったが、数日の余裕がないとダメとのことで残念ながらあきらめた。

夕食は作る時間がなくなったので美瑛駅前のソバ屋「そば天」で日本そばを食べる。 何事も自由に、フレキシブルに行動する。キャンプだからといって毎晩テントで食事を作る必要はない。

テントにもどる途中、白金温泉に寄り1日の疲れをとる。 キャンプ中出かけるときは、いつでも温泉に入れるようタオルなどを用意して行くと便利だ。

1日のまとめ走行距離:104km|キャンプ場代:400円キャンプ場:美瑛自然の村キャンプ場

5日目7月1日(火)美瑛→旭岳温泉→大雪・旭岳→旭岳温泉→美瑛

4:00
快晴
10℃
はじめての快晴の朝を迎える。 もう既に太陽が昇っており、テントから見上げる白樺のこずえが光り輝いている。 気温10℃で寒い。 空は見渡す限り青、青、青、雲一つない。 天気に恵まれた素晴らしい旭岳登山になりそうだ。 すぐにテントにも朝日が当たり始めた。 今朝は時間がないので朝食は何も作らず美瑛の街で弁当を買って食べる予定。
5:00
登山の支度をして美瑛の街へ向かう。 国道237号の角にあるセブン・イレブンで朝食、昼食、おやつ、飲み物、非常食(チョコレートなど)を仕入れ登山口の旭岳温泉に向かう。 しばらく走ると旭岳の勇姿が見え始め、心が躍る。
6:10
快晴
旭岳温泉に着いたのは6:10、タッチの差で6:00の始発に乗り遅た。
旭岳温泉のケーブルカーの駅は温泉の外れに在り、駅前に広い駐車場が完備している(有料)。 私たちが着いた時はまだ数台の車が止まっていただけだった。
6:30のケーブルカーで終点のすがたみ駅まで登る。 199705
6:30
快晴

■ 旭岳登山と中岳温泉

すがたみ駅から、姿見の池→旭岳→間宮岳→中岳分岐→中岳温泉→裾合平分岐→夫婦沼→すがたみ駅、と8時間30分のコースを歩く。

まだ夏のシーズン前で登山者も殆どいなく、残雪も多く、快晴に恵まれ展望もよく利き、高山植物も咲きそろい、文句無しの大雪登山を楽しんだ。

各ポイントの通過時間
6:50すがたみ駅ここに車を置く
7:30姿見の池全面雪に埋もれていて、旭岳の姿うつさず
9:35旭岳実に32年ぶり
10:55間宮岳お鉢平がよく見える
11:20中岳分岐昼食
12:20中岳温泉1時間露天風呂を楽しむ
15:20 すがたみ駅 ああ疲れた、、、

この間の詳しい記録と写真は「山登りの楽しみ」に記載。

午後 5:00
登山で汗をかき疲れているときは味の濃い食事がほしくなる。 美瑛の街でラーメン屋「海峡ラーメン」で夕食を食べる。 期待通り味が濃くおいしかった。
7:00
快晴
14℃
白金温泉で汗を流し疲れた体を休めた後テントに戻る。

ビールで無事の下山を祝い、晴天に恵まれた充実した1日を終わる。

1日のまとめキャンプ場代:400円|走行距離:134kmキャンプ場:美瑛自然の村キャンプ場

6 日目7月2日(水)美瑛→旭川→名寄→幌延→稚内

5:00

15℃
4時に起きる予定で目覚ましをセットしていたが昨日の疲れか、なかなか起きられず5時になってしまった。 気温が高く暖かい。 風はない。 天気は下り坂らしい。
昨日は大雪をずいぶん歩いたのに体は何処も痛くない。ただ顔がひりひりする。 雪の上を歩くことが多かったので日焼けをしたらしい。
今日は北へ移動する日だ。

■ 簡易型朝食

後片付けの時間が惜しいので「簡易型朝食」になった。
クッキー、果物、コーヒーで美瑛自然の村キャンプ場最後の朝をのんびり過ごす。 コーヒーはおととい美瑛の「北工房」で買ったもの。 少し煎り方が強いがおいしいコーヒーだ。 「簡易型朝食」のいいところは後片づけ(食器洗い)が要らず、時間が節約できる。
7:00
「キャンプ場を去る」時のポイントを踏まえテントの撤収を始める。
このキャンプ場はごみ捨て場がなく持ち帰るようになっている。 1−2泊して自宅に帰る人はそれでもいいが、私たちは2週間もキャンプを続けるのだから自宅へ持ち帰るわけにはゆかず、車に持ち込みどこかのごみ箱に捨てることになる。 このことは最初から分かっていたので昨日までの分は外出した際に捨てておいた。(ちゃんとしたごみ箱にです!)

晴れていた天気が少しずつ曇ってきた。

8:40
曇り
管理人にお世話になった挨拶をし、美瑛自然の村キャンプ場を後にする。
旭川郊外で石狩川を渡り国道40号を北上する。


22℃
和寒、士別と40号をひたすら走り名寄で昼食を取っている時、とうとう雨が降り出した。 美深、音威子府、豊富を通りキャンプ予定の「兜沼キャンプ場」に着いた頃は雨もだいぶ強くなっていた。
5:00

■ 兜沼キャンプ場をあきらめる

兜沼キャンプ場は初めてなので期待をしていたのだが、雨のせいか暗い感じがして気に入らず中止、以前利用して様子が分かっている稚内森林公園キャンプ場まで行くことにした。 天気が良かったら兜沼キャンプ場の印象ももっと良かっただろうが、残念だった。
午後 6:00
曇り

■ 稚内森林公園キャンプ場

199704 さらに1時ほど走り稚内森林公園キャンプ場に着く。 キャンプ場は稚内公園の奥の方にあるが、この公園の入り口が狭い路地でいつも迷う。標識はあるがゆっくり走らないと見落としてしまう。

このキャンプ場は今回で3度目、前回(1992年)来た時と何も変わっていないようだ。 テントサイトは稚内市街を見下ろす高台で、天気が良ければサハリンも見えるそうだが、今日はどんよりと雲がたれ町は霞んで見える。 雨は幸い止んでいたが、テントサイトはしっとりと湿っており快適なキャンプは望めそうもない。 テントには「雨の日のキャンプ」の要領で寝るのに必要な最小限の物だけを運ぶことにし、食事は外食することにした。 (写真は1992年の時のもの)

■ 街情報の入手

テントの設営を終えた後、JR稚内駅で飲食店や公衆浴場などが載っている地図や観光案内を手に入れる。 新しい場所についたらのその街の情報を入手するために市町村役場あるいは駅構内や駅前などにある観光案内所に真っ先に行くといい。 詳細な地図はもちろんいろいろな資料が手に入る。 明日の礼文島行きは天気がはっきりせずどうなるか分からなかったが、フェリー乗り場へ行き、始発便の時間、運賃、駐車場などを確認する。

夕食は街で寿司を食べたがあまりおいしくなかった。安くておいしい店を見つけるのは難しい。
夕食後、もらった地図を頼りに銭湯を探し暖まり、いつものようにビールを買いテントに戻る。 稚内公園全体が濃い霧に包まれ見通しが悪く、「氷雪の門」のあたりでちょっと道を間違えてしまった。 キャンプ場の手前に墓地(稚内霊園)があり、そのすぐ横を通るので暗くなってから戻るのは気持ちが悪い。 霧の夜はなおさらだ。


曇り・霧
17℃

■ 礼文島行きのプラン

天気予報によると稚内地方はここ2−3日は天気の回復は望めそうもないが、礼文島行きをどうするか、なかなか決心がつかない。 過去2回稚内まで来て天候が悪く利尻島や礼文島行きをあきらめたことがあった。 どうも稚内は天気がいいのは5月だけで、7月に何日間も好天の日々を望むのは無理らしい。

結局、礼文島でのキャンプはあきらめ、テントや車を稚内に置いて日帰りすることに決定。 フェリーが着く香深からバスで終点の知床まで行き、知床→元地灯台→桃岩展望台→香深、と歩くことにする。 バスの時刻表やコース案内は出発前に大熊さんの「礼文島を歩こう ! 」 のページをプリントして持ってきているので情報に不足はない。

寝る頃は霧も薄れ稚内の夜景がきれいに見えた。 明日の天気の回復を祈りながら寝袋に入る。

1日のまとめキャンプ場代:無料|走行距離:325kmキャンプ場:稚内森林公園キャンプ場
続くPART II 
Tuesday, 11-Jul-2017 06:42:31 JST