2013年キャンプレポート - 金澤 晃さん

こだわりキャンプ術 トップページサイバーフレンドのキャンプ日記 ≫ しべつ「海の公園」オートキャンプ場 視察レポート Updated: 2014.7.9
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■2013年キャンピングライフのスタートはGWではな皐月もおしまいの方でした。 なぜなら…今年の北海道の春はやたらと肌寒くて、その分動きが鈍くなってしまっていたのです。 桜もさっぱり咲かないし…
■キャンプ期間  2013年5月22日〜6月2日
このページの目次
第1話  第2話  第3話  第4話
第5話  第6話  第7話  第8話
第9話  第10話  第11話
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このレポートは2013年6月11日から7月1日まで、こだわりキャンプ術掲示板に投稿された内容をまとめたものです。

第1話

2013年
★5月22日 例年になく遅く咲いた小樽の桜もさすがに満開を過ぎてましたが旧静内町の「二十間道路の桜」の満開を夢見て、午後から小樽を出発!まだ明るいうちに新冠町「判官館森林公園キャンプ場」へ…
もともとあまり気に入らないキャンプ場のせいか(ゴメン!)、風が強かったせいにして旧静内町の「森林公園温泉の森キャンプ場」へ変更。
森林公園緑のふるさと温泉の森キャンプ場 の関連情報
キャンプ場公式サイト
サイバーフレンドのキャンプ場情報
サイバーフレンドキャンプレポート森林公園緑のふるさと温泉の森キャンプ場を検索

先客は鳥取ナンバーのキャンピングカー1台のみ。 隣接の温泉施設は、改装により今年の10月まで利用できないのは承知の上だったけど、やっぱり寂しい!! このキャンプ場の利用は4度目。過去にはフリーサイトやケビンを利用していたけど、今回は翌早朝から「二十間道路」へ行く予定だったので、車中泊することに。

以前いた名物管理人さんはすでにリタイアしたらしく、若いイケメンお兄ちゃんが受け付けだった。感じのいいお兄ちゃんでした。 まったく知らなかったけど…ここは「車中泊」の利用は無料だった。 静かで…使い勝手がいいので…無料はマコトに申し訳なかった。

が…翌朝行った「二十間道路」の桜は、まったくもって「うば桜」状態。 いかに「熟女好き」(笑)でも「うば桜」はいただけない!! その足で隣町・様似町の「アポイ岳」登山へ!!

こうして「おじさんのひとり旅」は6月の2日まで続くのでありますがなんとも寒くて、そして暑くて、めちゃくちゃに天候に振り回されたのであります。

詳細は…後日!ということで。

第2話

2008年に「日本ジオパーク」に認定された「アポイ岳」(810m)はえりも岬に近い様似町にそびえる「花の百名山」です。 日本で一番早く、また一番長く高山植物の花が楽しめる…といわれている名山。このころ小樽の塩谷丸山(629m)はまだまだ雪山だったのに….

一昨年に続いて二回目のアポイの山歩きでしたが、大雪の残雪が各地の山で大きな顔をしている北海道にあって、さすがにこの山はまったく残雪はなく天気も良好で快適な山歩き。五合目からは厳しいけど…(苦笑)登山口からは早速「サマニユキワリ(サクラ草)」が迎えてくれます。 810mと低い山ですが、植物生態的にはなんとも不思議なお山です。

下山途中から風が冷たくなり「雨」の予感が…、気分的には山裾の「アポイ山麓ファミリーパークキャンプ場」に泊まりたかったけどなぜか先を急ぐ気分になったのです。

案の定えりも町から黄金道路に抜けたあたりから激しい雨となってしまった。 「さぁ〜次はどこに泊まろうか?」と激しい雨の中、ハンドルを握りながら思案。しかし…思案するまでもなく…この旅は約二週間を「20,000円」でやりくりする旅(さすがにガソリン代は別でござる!)だから、次は(次も…?)利用料無料のキャンプ場を目指すことに…

第3話

★5月23日 雨の日高路を北上し旧忠類村(現幕別町)の道の駅を目指す。

この夜は日ハム戦があって、大谷翔平くんの初先発の日。 アルカリ度たっぷりのナウマン温泉に入り、登山とドライブの疲れを癒し、その後休憩スペースでTV観戦。まぁ〜満足でした。

この夜の道の駅には道外ナンバーのキャンピングカーが3台、そして私のような単なる「宿代わり」の車が4台お世話になっていた。

丘の上の「ナウマン公園キャンプ場」には軽のキャンピングカーが2台しかいなかったけど、パークゴルフ場の駐車場には10台近くのキャンピングカーが駐車していて、驚いたことにその駐車場の下には新たに「第二キャンプスペース」ができていて、そのスペースは「車両進入可」となっているではありませんか?

長期キャンプには無料のスペースがあるのは大いに助かるからこのナウマン公園も想像以上に人気があるのでしょうね。

第4話

★5月24日 そして…私の車は「つるい村」を目指すのであります。 大好きな村でもあり…キャンプ利用料が無料であるからでもあります。 まぁ〜ビックリはしないけど、今年もたくさんの長期滞在組がいるのであります。

なにが驚いたと言えば…

第5話

★5月24日 鶴居村には5月24日から27日までの3泊と、ワケあって再びリターンし29日から31日までの長逗留。 このキャンプ場をベースに二つの山を登ろうとしていたのであります。

24日はまず、約70km離れた中標津町へ。 道東の旅では有名な「開陽台」から見える山・武佐岳(ムサダケ・1005m)へのリベンジ登山。昨年も挑戦したけど暑さにやられてあえなく8合目でキャンセル。 今年は速い時間に登ろうと、朝7時半から登山開始。一番乗りだったが… 4合目ほどまで来たら、なんと!先客が200mくらい先の登山道を横切ったではありませんか! そー、山親父くん(ちゃんかな?)であります。 動体視力が抜群の(ホントです)私の眼には10歳くらいで体重300kgは優にあるヒグマくん。 しばし登山道にたたずみ、静かに下山開始!幸い追いかけられることもなく 口惜しいけど無事に下山。

そのままで終わるわけには行かないので、摩周湖まで行き摩周岳へトライ。 岐阜県のおにいちゃんと一緒に雪道を長々と歩き、二度目の登頂!天気良好!

摩周岳から鶴居村へ帰還し、村の繁華街(?)の変化に気づいた。 新しい店舗ができていたのであります。(今まで気づかなかっただけかも…) 「のんき工房」という手造り豆腐店ができていたのです。 「次回は食してみなくては…」と思っていたら、夕方4時頃になってキャンプ場に例の「♪プーフゥー♪」という豆腐屋の引き売りの音がするではありませんか!

第6話

キャンプ場への引き売りは函館の「イガ〜、イガー」(イカ売り)以来だね。 長期滞在組にとっては「丹頂豆腐」が毎日食することができていいかもね。 私はすでに食材調達済みだったから購入できなかったのが残念!

この日、摩周岳がある弟子屈町の最高気温はなんと!たったの6℃! 気温が高くなく登山には最適だったけどまさか一桁の気温だったとは。

鶴居村はそこそこの気温で15℃。ちと肌寒いけど… その肌寒い中、会津ナンバーの長期滞在キャンピングカーはタープを張りその中に薪をうず高く積み上げ、薪ストーブ設置の万全態勢!

翌朝、確かに8℃まで気温は下がったけどその薪ストーブからほのぼのと煙がたなびいていたのには驚いたものであります。 他にも長期滞在組はいたけど…薪ストーブはなかったからね。 「やるね!会津衆は!!」

第7話

★5月27日 その後、鶴居から網走方面へ向かう。 途中、川湯温泉周辺から車の中が急に暑くなって車外温度計を見たらなんと30℃を超えていた。 にもかかわらず名所「東藻琴しばざくら公園」の芝桜は三分咲き程度でガックリ!

早めに網走天都山にある「てんとらんどオートキャンプ場」に入場。 ここは北海道立だけあって「老人」に優しいキャンプ場であります。 理由は利用料金が格安なのであります…「老人」にはネ(笑)。 フリーサイトとは言え、一泊350円なのであります。安いよね〜

二泊したワケですが、これで貧乏旅とは言え近辺の温泉にも気兼ねなく入れるから網走湖畔と女満別の大好きな温泉を二か所も堪能できた。

網走の最大の目的はこの5月にオープンした「モヨロ貝塚館」でじっくりオホーツク人を勉強することであった。 司馬遼太郎の「北のまほろば」で感化されたこともあるが、ここは中学の修学旅行で初めて「貝塚」なるものを目の当たりにした思い出の場所だから…。

しかし…なんとこの日、5月27日の網走の気温は32。1℃だった!! 平日のせいもあってか、てんとらんどでは二泊とも完全なる貸し切りだった! キャンプサイトからは「知床連山」が見えるはずなんだけど…暑さのせいか遠方は霞んでしまい風景はよくなかった。 その知床連山を見ながら…昨年の秋に再訪した岩手県「陸中海岸」のキャンプ場が脳裏に蘇った。

第8話

昨年の9月末から10月にかけ、函館からフェリーに乗って下北半島の大間へ渡り、青森の八甲田から岩手内陸部・そして会津若松市まで車旅をした。 帰路、本来なら2009年に引き続き2011年秋に再訪する計画でいたのに… 2011・3・11 PM2:46 発生した大震災で三陸の旅が延び延びになっていた。 目的は震災地を目の当たりに見ることと、畏れ多くも「鎮魂の旅」だったのに… 実際は「懺悔の旅」だった。「なぜ…テント持参、スコップ一本持参で被災地へ行かなかったのか?」と。 気持ばかりの寄付金でコトを済ませる「ダメなおじさん」を反省!

網走の広いキャンプ場・てんとらんどを独り占めしながら、陸中海岸にあった数か所のキャンプ場が目の前に浮かぶのです。 陸前高田オートキャンプ場モビリア、宮古市のグリーンピア三陸、南三陸町の神割崎キャンプ場…すべて高台のキャンプ場は「仮設住宅」になっていたから。

キャンプ場ならどこでも見学させていただくが、仮設住宅にはどうしても足を踏み入れることなどできなかった。 あまりにも息苦しい生活が垣間見えるから… もう仮設住宅ではないことを祈るばかりだが、その後どうなっているのか?

知床連山など見えなくても…いつも以上に暑くても…そして風が強くても… 文句は言えず二日間の独り占めを終えたのであります。

第9話

≪知床連山など見えなくても…いつも以上に暑くても…そして風が強くても…  文句は言えず二日間の独り占めを終えたのであります≫

とは言え、翌日には東北の惨状など忘れたがごとく五月末の「摂氏30℃超え」攻撃に抵抗できず、やっぱり100kmほど離れた「つるい村」へ逃避行!  馬鹿みたいな長距離移動には別の理由もあったワケだが…。

途中の「東藻琴しばざくら公園」の芝桜は暑さのせいもあってかほぼ八分咲きになっていたが、早瀬さん同様数年前の全面満開を記憶しているものにとっては誠に物足りなくて警備のおじさま方と雑談、そしてまた雑談。

この芝桜公園内には御承知のようにキャンプ場があるのだが、まつりの最中は使用禁止! こんな時ほど入場料など割り引いてキャンピングをさせて欲しいと思うのであります。 なぜなら…以前あった温泉施設がキャンプ場に接して新規開設したのであります。

まつり期間中の2週間も3週間もその温泉施設はまったく利用者がいないのである。 旧東藻琴村(現大空町)としてもなにかとご都合があるでございましょうが…ちょっと 発想を変えてみることも…ダメか?(苦笑)

つるい村までは信じられないほどの濃霧で気温はぐんぐん下がって行くのであります!!

第10話

★5月29日 まだ5月なのに、なんと30℃超えの真夏日だった網走から脱出を図り再び鶴居村へ。 鶴居村の気温は一カ月もさかのぼるほどの寒さで、例の「会津ナンバー」のキャンピングカーサイドのタープに備えてあるルンペンストーブから立ち上る煙が、なんともほのぼのとしていて誠に「絵になる風景」でした。 おまけに鶴居の「桜」は満開を過ぎたのか、わがテントにふり散る桜花が妙に風情があってステキでした。

翌日30日、身の引き締まる寒さの中、気分良く(笑)十勝の糠平温泉郷へ移動。 目的は…今春オープンしたばかりの「ひがし大雪自然館」のお祝い見学とあこがれの「ニペソツ山」登山。 もともとこのエリアの自然度は半端じゃないし、それだけにヒグマちゃんの出没も半端じゃないけど、「自然館」の出来はなかなかなもの。 ぜひ、いちど見学をお勧めしますが…ニペソツ山の登山情報にはガックリ来た!

「登山道は倒木が多々あって、登山はできない!」だって。 「国設ぬかびらキャンプ場」は6月の末にならないとオープンしないし… まぁ〜必然というか、当然というか、上富良野の「日の出公園キャンプ場」に車の鼻先を向けるしかない。 実は…去年の7月31日の夜、日の出公園キャンプ場はとんでもないことになっていたのであります。

第11話

上富良野日の出公園オートキャンプ場」は… 昨年(H24)7月31日19時10分頃…突如長さ2km、幅800mにわたってコンクリート製の電柱2本の倒壊を含め、民家の屋根などが吹き飛ばされたのであります。 これは竜巻ではなくどうやら「ダウンバースト」だったらしいけど、私の長いキャンピングライフで一度だけダウンバーストの襲来に遭っている。

旧・洞爺村の「とうや小公園」での出来事。 夕食時、突如…冷たい風が吹き始め、瞬く間にバケツをひっくり返したような強い雨が襲来したと思ったら…あっという間もなくリビングテントが押しつぶされたのであります。 テント内にいたので上からの風に堪え、必死に押さえたけどポールはグニャリ! 隣に設営していた寝室用テントも、当然ペッチャンコ!!

これと同じような現象が上富良野町を襲い、その嵐が日の出公園を襲ったのであります。 私が道東の旅から日の出公園に立ち寄ったのが、被害のあった翌日の8月1日!

ゲート近くのオートサイトからコテージまでの白樺の木やら桜の木など10本ほどみごとに同じ方向に向かって倒木や幹折れ。 突風は強い雨やヒョウを伴って、激しい雨も降り、なんと水がチョロチョロしか流れていないあの小川が氾濫し、管理棟からみて下流のオートサイト(17番とか24番)が完全に水浸しとなったのであります。 幸いキャンパーには被害がなかったらしいけど。

その後の状況視察もあって日の出公園オートキャンプ場へ。 まぁ〜、一年後だから完全復旧は当たり前か。東北の被災地も規模こそ違え、早く復旧・復興して欲しいとあらためて被災地に思いを寄せた。

翌日は「十勝岳」(2077m)登山。 さすがにこの時期は残雪も多く、雪が腐っているとは言えその分直登ができるので、意外と楽だったけど火山灰地はまるで固まる前のコンクリートみたいで登山靴は真っ白!!

下山時も残雪に助けられたけど、春スキーで山頂まで登頂する人々が多く、下山時は次々と彼らに追い抜かれてしまい、やたらと口惜しかった! が…スキーでは2077mは登りたくないネ(笑)。

■ ■ ■
ということで、「初夏のおじさんひとり旅」レポートはこれにてオ・ワ・リ!! 次回はいつになるでしょうか?(苦笑)
Wednesday, 09-Jul-2014 17:32:34 JST