2003・キャンプ日記(T) - 塚本光弘さん

こだわりキャンプ術 トップページサイバーフレンドフレンドのキャンプ日記このページ Updated: 2013.7.25
塚本光弘さんのプロフィール | キャンプ日記 1999-1/2/3/4 | 2000-1/2/3/4 | 01-1/2 | 02-1/2/3 | 03-1/2/3/4 | 04-1/2 | 05-1/2/3/4 | 06-1/2 | 07-1/2 | 08-1
北海道のこの季節、今回は道南方面に行ってきました。 ・・・5月19日から24日まで5泊6日の日程です。
■キャンプ期間 2003年5月19日〜5月24日
このページの内容
日程と利用したキャンプ場
キャンプ日記
まとめ
参考ページ
サイバーフレンドの ・・・  キャンプ日記  キャンプ場情報  "特配員"だより

■ このページのキャンプ場  はこだてオートキャンプ場  鶉ダムオートキャンプ場『ハチャムの森』  歌才オートキャンプ場ル'ピック

日程と利用したキャンプ場
参考情報
2003年利用したキャンプ場サイバーフレンド情報 【注】
こだわりキャンプ術公式サイト
5月19日はこだてオートキャンプ場 キャンプ場情報 日記検索 - 公式サイト
5月20日鶉ダムオートキャンプ場『ハチャムの森』 キャンプ場情報 日記検索 - -
5月21日(民宿・浜風)
5月22日歌才オートキャンプ場ル'ピック キャンプ場情報 日記検索 ガイド / 写真集 公式サイト
5月23日  〃
5月24日帰宅
まとめ
【注】 サイバーフレンドキャンプ日記(レポート) にはそれぞれのキャンプ場を利用したときの体験情報が豊富に書かれています。検索で探し、参考にしてください。

5月19日(月) 小雨のち曇り【利用キャンプ場】 はこだてオートキャンプ場


写真1 管理棟と正面ゲート

写真2 春の山菜No.1根曲がり竹
8:45
なかなか行けない道南、まずは「はこだてオート」へ。小樽経由のR5を走る。

ニセコの道の駅「ビュープラザ」で買い物。アスパラとね曲がり竹、そしてジャガイモを。次は黒松内の道の駅「トワヴェール・U」ではベーコンとハムとパン。さらに「You・遊・もり」では地元産のイカ飯と大粒のイチゴ。全部札幌のスーパーよりはるかに安かった。

15:50
森町からR278へ入り恵山町経由で到着。7,8月の全期間と他の月の土・祝前日以外は料金半額というのを確認してきたので、連泊も考えていたがそれは朝までに決めようということに。

今日の利用者は我々だけ。テントを張ってから場内を見る。素晴らしい。まるで公園のようにつくられている。開設5年目らしいが芝の痛みが目に付くくらいで、建物・舗装などに疲弊感は感じられない。ただ、私の使ったサイトの個別炊事場が油で汚れていたのが欠点だったが、他の共同炊事場やトイレは見事なほどきれいに掃除されていた。警備員常駐で19時・23時・6時に巡回、カード式ゲートは利用者のみ出入り自由なので、管理面では安心できる(写真1)。

妻が夕食の準備で食材を広げている。今夜は木炭は使用しないで済まそうと私。カセットガスは10本ある。コンロも二つある。まずはコーヒーの準備だが、手回しのミルに問題あり。豆が微細になりすぎてフィルターが目詰まりをおこすのである。ミルの掃除もしなければ・・・。

17:00
夕食。ニセコで買った根曲がり竹を皮ごと強火で焼く(写真2)。胴の太さ2センチ長さ20センチのもの10本ほどだが、すぐになくなった。マヨネーズに唐辛子かコショウ、または味噌を混ぜてつけて食べる。焼けた皮は包丁で縦に切れ目を入れると剥きやすい。 ほかのメニュー。焼ジャガにバター、生玉ネギのスライスサラダ、果物・・・。
20:30
シェラフに入る。ラジオのニュースはサーズと北朝鮮そして野球の実況と速報。空に星は見えないが風はない。明日は晴れるようだ。

5月20日(火) 曇り後晴れ【利用キャンプ場】 鶉ダムオートキャンプ場『ハチャムの森』


写真3 桜の木が点在するサイト

写真4 サイトごとのミニ花壇

写真5 ツートンカラーのサイト敷石

写真6 四角四面を感じさせないサイト
6:10
起床。霧のような雲だが雨の心配はなさそうだ。連泊は取りやめて先へ行くことにした。

春とはいえやはり北海道は花が少ない。そんな中でも時期を考えた花木の配列が他のキャンプ場とは違う気配りを見せている(写真3,4)。

7:20
朝食。ゆで卵、コーヒー、果物だけの簡単なメニュー。
9:15
チェックアウト。今日は上磯町・茂辺地の「湯ノ沢水辺公園」。予約不要で無料のオートキャンプ場なので行ってみる。トイレ・炊事場・自販機がありサイトも区画されているが、なんとなく使用感がない。ガイドブックの写真のイメージと合致しないのである。そして「熊に注意」という新しい看板。

人里からかなり離れているし我々だけではなんとも寂しいが、妻がウンといえば・・・・・(いうわけがない)。早々に退散した。今来た道を上磯市街まで戻り、R96を大野町へ。ここからR227を厚沢部町へ向かう。R227へ出てすぐ次の予定地に電話。『ハチャムの森』も当然OKである。

13:00
チェックイン。ここもとてもきれいだ。開設6年目らしいが、すべてにわたってそんな年月は感じられない。山間なのに青空と太陽が素晴らしい開放感を演出している(写真5,6)。

場内を見て歩いて気が付いたが、コテージの駐車場所が少々はなれている。そして他で今まで使ってきたように横付けはできないのである(写真7)。さらに1棟に1台分はあるのだが個別ではなく2棟2台分が一枡になっている。1台が間隔を考えないで止めると、あとの1台は芝の上に踏み込まなくてはならない。この設計はどんなコンセプトなのか、確認まではする気がないが気になる配置である。

一番奥のフリーサイトはロックフィルダムが目の前に見えるところ。ここも芝は全面生き生きとしていて素晴らしい。駐車スペースは横1列のみだが20台以上は止められそうだ。そこに隣接するテントサイトは幅が広く、駐車スペースと同じ長さがとってある。すなわちフリーサイトでもオート感覚を味わえるのである(写真8)。ただし炊事・トイレ棟は片側にあるので奥になるほど遠くなる・・・。

17:00
夕食は残り物で簡単に。
19:00
シャワーを使う。コイン制でなく受付であらかじめ20分単位(200円)の申告をして料金を支払うシステムだ。40分なら400円、30分というのは無いようだ。使用時間帯は9:00から20:00まで。このシャワールームの出入り口は男女別に各ひとつで内鍵もかかるが、中には脱衣所のないシャワーだけの個室が二つ。見ず知らずの他人と裸の付き合いをしなければならない。こんなつくりは初めてだし、コインも自分で入れたい。
21:20
就寝時間だ。ウィスキーを寝酒にしよう。


写真7 車の横付けができないコテージ

写真8 オート感覚のフリーサイト

5月21日(水) 晴れ (民宿・浜風)


写真9 使いやすい炊事場

写真10 砂浜の少ない海岸線
5:30
起床。あたりはガスっているが明るく暖かい。炊事場の梁では野鳥が抱卵中だが常風を避けているのはさすがである。はじめは我々を避けていたが、今は見つめ合えるのが面白い。オスとメスが交替で巣に入っていた。 円形の炊事場を3等分し、それぞれに洗い場と蛇口が二つづつ。調理台も壁際とあわせれば9面ある。これはよく考えられていると思う(写真9)。またトイレ棟には洗面コーナーがありコンセントもあるのでこれは便利だ。管理棟はもとより炊事棟・トイレ棟をはじめサイト全面にわたっての清掃は実によく手入れされているのがうれしい。しかしハイシーズンはどうなるだろうか。来たときよりも美しく、という言葉を決して忘れないでほしいと祈るばかりである。
9:00
退出。今日は島牧村の「民宿・浜風」を予約済みだ。同村「賀老の滝キャンプ場」に行くつもりだったが、土砂崩れや観光客の転落事故のため通行止めになった。しからば豊富な海の幸を堪能しようということで予約したのだが、実はこれが今回のメインだったかもしれない。

R227を日本海に向けて走り江差町に入ったところからR229を海沿いに北上。乙部・熊石・大成・北桧山・瀬棚を経由して島牧村到着。道の駅「よってけ島牧」で昼食。食後すぐ裏手の海岸を散歩する。この海岸線は溶岩が堆積したような地形が続き、海水浴場はほとんどないようだ(写真10)。それだけにトンネルも多く、道路建設も多大な経費を投入しただろうと思う。襟裳岬の黄金道路はその代表格だという。

海岸に漂着したもの無数。その中にハングルやロシアの文字が読み取れるものがある。長い海岸線を走ると密漁とか密航者、不審船・不審者という文字をよくみかけるが、漂着物とあわせて外国は近いのだと思わずにはいられない。

駐車場を出て少し北上する。シェルプラザというところで貝製品の土産を買う。グラスに入ったクリヤーランタンも目に付いた。テントで使うつもりである(結局は使わずに持ち帰った)。

13:30
投宿。ここ「民宿・浜風」は大小6部屋くらいの民宿だが、村役場のホームページに「海の幸一杯」とのコメントを見て予約した。(はじめに電話した民宿のコメントは漁師の宿、しかし漁が忙しくて6月か7月 にならないと客を取れないとのこと。この民宿、実は浜風の隣の宿だった。)

浜風の女将は美人だ。色白で笑顔も美人。2階へ案内してくれて好きな部屋を使ってくださいという。表側の10畳ほどの部屋に決定。窓のすぐ下が国道なので車の走行音が気になったが二重ガラスのせいか問題なし。

17:30
予定より30分早く食事の案内。他の客は一組2人のみ。1階の和室食堂2部屋にそれぞれ膳を用意してくれた。2食付の普通料金は1人5,500円。我々は特別料理で1人7,000円。妻の顔がほころんでいる。そしてついに箸が私のアワビに・・・。サザエやツブと交換だという。そしてとどめはラーメン丼大の鉢に盛られたわたりカニの味噌汁。ンーン・・・堪能・・・・・・・・。
21:30
布団を敷く。後から来た客も自分たちで敷いている。どうやらこれがここのルールらしい。

海・風ともに静かだ。明日も快晴との予報。静かに眠れそうだ。

5月22日(木) 曇り後晴れ【利用キャンプ場】  歌才オートキャンプ場ル'ピック


写真11 目の前はアワビの宝庫

写真12 船団を待ちわびる武蔵坊弁慶
6:00
起床。4時半ころから目覚めてはいたがしばしまどろみを楽しんでいたようだ。静かな海が目の前にある(写真11)。波は昨日より静かだ。空は今日も薄雲がかかっているがまもなく晴れるだろう。車を数えると私のほかに5台ある。遅い到着者もいたようだ。
8:00
朝食。早立ちの客は先に、後でよい我々が最後の食卓に着いた。さすがにアワビこそ付いていないが昨夜に匹敵する料理だ。 美人女将のつかずはなれずの応対が非常に心地よい。このことを後から妻に聞いてみよう。(後日談・やっぱり北国のアワビは身がしまっていてサイコーッ、と、のたまった。まったく意識していなかったらしい。やはり海岸は民宿に限るなー、と私が合わせておしまい。)
8:45
女将の見送りを受けて出発。シマッタ、写真を撮らせてもらうんだった。(後のまつり・・・。)

今日は黒松内町の「ル・ピック」で2泊の予約済み。ここからは近いし時間もある。途中の弁慶岬に立ち寄る。3m以上もあろうかと思われる弁慶の立像は、風雨にさらされながらもなお眼光鋭く異彩を放っていた。義経がもっとも信頼しもっとも応えた人物らしい(写真12)。

(以下は読売新聞の地域版より要約)

毎日岬に立って義経再挙の兵を乗せた船団が来るのを待ちわびる武蔵坊弁慶。その姿を見ていたアイヌの人たちがいつしかこの岬を弁慶岬と呼ぶようになった。待ちわびたのは義経もおなじで、その義経を気遣った弁慶がアイヌの人たちを相手に相撲をとって慰めた。その土俵跡は今も石碑が残っている。

義経主従の伝説のもとはいろいろあるらしいが、最大のよりどころは江戸時代の史書「本朝通鑑」にある「義経不死、逃到蝦夷島」の記述らしい。蝦夷島とはこの北海道のことだが、同じく江戸時代の探検家松浦武四郎の「西蝦夷日誌」にも「義経卿此処より見給いし」と記されているという。弁慶はその後さらに北上し、今の岩内町・雷電(温泉?)に行ったと台座に刻まれていた。

・・・というように、北海道では珍しい伝説だがこれも海に面した土地だからこそのロマンあふれる物語かもしれない。

かなり時間を費やしたようだがまだ10時半。岩内町の道の駅まで足をのばす。ここまでのR229も道幅やトンネルがすっかり改良され、かつてのような危険因子はなくなった。快適なドライブができたが、真夏になれば交通量も増えてより慎重な運転が必要だろう。戻ってR9へ入り黒松内の運動公園の駐車場で昼食。食べながら夕食のメニューを話し合うが手の込んだものはつくりたくない、との気持ちは同じ。


写真13 新ブキは小指の太さが最適

写真14 いつもと違う赤さの夕日
13:10
「ル・ピック」チェックイン。今回の受付は若い男性だった。好きなサイトを選べたので去年と同じ24番サイトに決定。今日の利用者は我々の他は1組2人。帰り支度の1組は一目で手作りとわかるキャンピングカーだが、大きな車体の窓からは手の込んだ内装が伺えた。既製の仕様に飽き足らず自前のこだわりがあったに違いない。

テントを張ってコーヒータイム。私が豆を挽くあいだ、妻はコンビニで買ってきたスポーツ新聞に熱中していた。スポーツはしない妻だが野球と相撲はめっぽう詳しい。これは一種の特技か。

無料貸し出しの自転車に乗っていた妻が新ブキを採ってきた(写真13)。去年サイトわきで採ったササの子はもう長くなりすぎて食べる部分がすくないのでフキを採ったらしいが、これは今がちょうど旬。場内で草刈をしていたおじさんが何かさけんでいる。よく聞くとフキはもう要らないのかといっているのだ。採らないと刈り倒すということ。もう要らないと身振りで返事。

17:30
フキの調理。根元と頭を切りそろえ熱湯で1分弱煮る。すぐ冷水にさらして筋皮をとる。軽く水気をきって一口大に切ってから油炒めに。油は少なめに、めんつゆも控え目になじむまで混ぜる。器に取り分けてから好きな香辛料をかける。晩酌にもご飯のおかずにもおすすめしたい。ポイントは小指くらいの太さのフキを選ぶことと炒めすぎないこと。赤ブキはできればさけたい。そして家庭用の厚手のフライパンを使うこと。

外出していた1組がかえってきた。仲間がいるということで妻も落ち着いて見えるのは気のせいか。私はここに来ると落ち着く。何もせず居眠りしてもいいし白樺の木を一本ずつ眺めているのもいい。夕暮れのなかで静かにグラスを傾け、懐かしいジャズに耳をかたむけてもいい。そんなとき、人の動きや車の音など不要なのである。忘れたころ通過する列車の音がBGMに聞こえるのだから不思議である。

ふと気が付くと今日の沈む夕日がやけに赤い。黄砂現象のときも赤くなるが今日は黄砂はない。雲もかかっているが普通これだけの雲があれば太陽はみえないはずだ(写真14)。 (帰宅後ロシアの大規模森林火災の煙が北海道上空まで流れているとのニュースを知ったが、はたしてそれだったのか。)

20:15
シャワーをあびる。24時間使用可能だが管理棟は3分100円、身障者用は10分100円。気配りが細かすぎるようだがこれもここの特色だと思って納得した。
22:00
シェラフに入る。風もなく温かい夜。明日も晴れだろう。

5月23日(金) 晴れ【利用キャンプ場】  歌才オートキャンプ場ル'ピック

5:30
起床。車の外はやや寒いが空気が美味い。毎日の習慣で冷水を300cc飲む。

ストーブに点火しコーヒー豆を挽く。重たいピンの入った袋がテントの外に出ていた。キツネがテントのすそから潜り込んだようだが、ガスの空き缶と蚊取り線香しか置いてないので腹立ち紛れに引き出したのだろう。管理棟には「キツネが出たらお知らせください」という張り紙があったが、利用者のマナーがとうとうキツネを呼び寄せたようだ。

7:15
時間は早いと思いながらも食事の準備。今回のキャンプで初めてご飯を炊いた。味噌汁の具は魚のすり身をメインにワカメとネギ。おかずはハムと目玉焼き、そしてナスの漬物。もう一晩泊まれるのでこれきりとばかりにダラダラした食事になった。
10:00
朝の片づけが終わると同時に昼食の準備も終わらせたときフロントガラスにカラスの糞を発見。急遽ガラス拭き開始。ついでに横も後ろも・・・。妻は朝寝の続きに入る。
12:30
私は乾麺を茹で、妻は相変わらず野菜サラダを準備。あとは甘夏とトマト。

写真15 愛すべき御面相
14:00
森林公園?に散歩。来たのが去年より10日ほど遅いだけあって桜やツツジ・水仙などの花が一斉に咲き誇っていた。オオバナノエンレイソウも珍しい赤花の株を発見。一株だけなので心無い人には見つからなければいいが、と思いながらシイタケの森へ。見事なのが20個ほど。しかし実習用なのでこれも採取禁止。風のない晴天の森。ナラ・イタヤカエデ・セン・シナなどの広葉樹の葉の薄緑色が森の中を明るくしているが、また活気に満ちた若々しい雰囲気をも作っている。秋に葉を落とすまで精一杯養分を吸い上げるのである。遠くでキツツキのドラミングが聞こえた。名前のわからない野鳥も飛び回っているが、それぞれが巣の雛たちに餌を運んでいるのだろうか。

小さいが放牧場がある。今年からポニーを放牧していると聞いたのでいってみようと妻を誘う。しかし妻は「ノー」。テレビに映るポニーは可愛いといいながら見入るのに実物はダメ。聞くと小学校低学年のころ近所の農耕馬(ばんえい競馬にも出場する道産子馬で体格がすごい)に追いかけられた?記憶が残っているからだという。多分人懐っこい馬だったのだろう。近寄ってきたのを追いかけられたと思っているのだから、多分かなり怖かったにちがいない。 私だけ行ってみた。親しさを覚える顔がそこにあった。声をかけるまでもなく駆け寄ってきてこのポーズ(写真15)。 鼻面を掻いてやると背中も掻けとばかりに横向きになったのには驚いたが、人を接待する術でも覚えているのかな。

こういう動物は犬猫を問わず人の気持ちを嗅ぎ取るらしい。そして人を選ぶらしい。妻よわかったか。その妻は遠く離れた木の陰からこちらの様子を伺っていた。戻った私に「馬と何を話してたのサ」ときた。「いろいろさ」と答えておいた。駆け引きのない動物との接触は心が休まるものだと思ったひと時である。

16:30
フリーサイトに2組が入った。今日は全部で4組の宿泊者になったが、やはりここは人が来る。
19:30
夕食の終わったころから冷えてきた。明日は低温の一日になりそうだが、札幌では明日からライラック祭りがはじまる。「リラ冷え」とはこんな季節の冷え込みを言うが、道外のキャンパーもまだまだ少ない。多分6月第2週あたりから増えるかもしれないだろう。

今日は午前と午後車内の荷物を引っ張り出しては整理した。便利だ、必要だと思っても使わなかったものがある。七輪と炭・予備の清水タンク・ゴザ・タープ・缶詰類などである。車の収納スペースを空けておくためにもしっかり見直しすることが課題としてのこった。

21:00
寝よう。

5月24日(土) 曇り後晴れ・・・・・ 帰宅


写真16 バンガロー3棟は多い? 少ない?

写真17 有島武郎記念館と残雪の羊蹄山
5:00
起床。微風とかすかな霧雨を感じる。空は今朝もまたガスっている。
7:00
朝食は残り物の整理のようなメニュー。
9:00
退出。他のキャンパーは食事中。聞かなかったが今日の利用者は多いかもしれない。今はまだバンガローから埋まっていくだけだが、盆近くにはオートサイトまで満員の日が続くようだ。7月には孫たち頼まれたバンガローを確保してあるが、我々にも来てほしいということになったのでオートを聞くと満員。結局バンガローサイトで2組の利用を承諾してもらった。・・・孫の相手は疲れるぞー・・・。 3棟しかないバンガロー(写真16)、多いか少ないかは別にして利用者は多い。

帰路、黒松内の道の駅で野菜を買う。次にニセコでも再び山菜を、そして昼食用の肉ジャガ饅頭と五目ちまきを買う。ここでは大小のキャンピングカーを見る。観光バスも一般ドライバーもよく利用しているようである。

昼食は有島記念館の駐車場。記念館(写真17)には大正時代を代表する作家、有島武郎の資料が多数展示されている。そして武郎の長男が後の俳優の森雅之だというから驚いた。また武郎は良家の夫人と許されぬ恋に落ち、最後は心中した・・・。これも大正ロマンのひとつだろうか。

中学時代に習った有島武郎は、日本はもとより海外の著名人との交流や文学作品までで、それ以外の話、森雅之とか道ならぬ恋とか、そして親から受け継いだ農地を小作人に開放したとか・・・そういう話は知る由もなかった。 食い入るように資料を読む私につられて妻も。あぁ・おー・まあー・と感嘆詞の連続だった。

15:15
帰宅。車の流れが逆だったので思ったよりも速かった。
まとめ

今回のキャンプは煮炊きにほとんど気をつかわなかった。食品は行く先々で地元のものを買い、持参したのは米と味噌と調味料くらいだ。もう少し行程が決まれば車の積荷も減らすことができると思った。

Saturday, 08-Mar-2014 19:05:04 JST