2001・キャンプ日記(T) - 塚本光弘さん
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■キャンプ期間 2001年6月16日〜17日
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【このページのキャンプ場】 赤井川村「ドロームキャンプフィールド」 | |
6月16日(土) 快晴 赤井川村「ドロームキャンプフィールド」
小樽市・余市町・仁木町経由で途中何度もPしながら時間つぶし。赤井川村のコンビニで食料調達。さらにその先の林業会社からは木炭を調達した(4キロ詰めで1400円)。
キャンプ場には14時到着。出入り口は2カ所で一方は隣接しているホテル側、もう一方はその反対側で小さな受付小屋がある。しかし今の受付は「ホテルドローム」。このホテルは入り口が非常に小さく控えめで、見つけるのにしばしうろうろしてしまった。板張りの小さなドアに、これまた小さく「入り口」と手書きの表札があるだけでおよそホテルのイメージにはつながらない建物と周囲の手入れ状態である。訪ねて来る客層が定着しているのかも知れないと思った。二人と車一台で計2100円。ゴミは持ち帰りに協力をと言われたが、無人の受付小屋のそばには分別ボックスがあり、燃えないゴミはさらに分別するようになっていた。
まずはタープを張ったが、樹木のあるテントサイトは全面が凹凸で選ぶのが難しい。楕円形の車路に囲まれたサイトは勿論車の乗り入れはできない。しかし車路が広いのでその部分には車を止められる。我々は炊事場そばの広いスペースに駐車したが、それでも車の向きを考えて何度もハンドルを切り替えた。車とタープの間にはカラマツの杭が立ててあり一応は車止めになっているが、オートキャンプのスタイルを取ることは可能だ。また蛇口が8個ある炊事場が場内に2カ所。トイレはプレハブ作りで1棟。特に女性用は8人が同時に使える広さらしい。水洗で新しく炊事場ともども掃除が行き届いていた。
テーブルと椅子を出して夕食の準備。もう15時なので当然昼食は抜きである。木陰(カバの木が圧倒的に多い)の気温は22度。空気が乾燥しているので汗は出ない。しかしブヨが多い感じだ。こんな虫でも日陰がいいのだろうかと思いつつ蚊取り線香3本に点火したら寄って来なくなった。
夕食まで釣りを・・・サイトそばの白井川か、又はニジマスの釣り堀か。ニジマスは2300円で5匹まで。時間制限もあるが、5匹は補償するという。しかし釣り堀は面白くない。川を見に行くが水が少なく子供達が遊んでいた。わずかの魚影を見たもののあっさり断念。空と周囲を眺めてのんびり過ごす。
夕食のメインは「茹でじゃが」と「焼きそば」。あとは副食とトマト。まことにシンプルである。おまけにトマトに振りかけたい塩さえ無い。そしてBGMにはテープがない。カメラにもフィルムがない・・・。それでもキャンプはできるのだ。一人無理矢理納得させたひとときだった。
19時の空はまだ明るい。この21日(夏至)までは陽が長くなっていくが、22日からは短くなる。そんなこの季節、夜の飲食は20時すぎになって雰囲気が出る。ほのかな灯りの390円の中国製ランタン(単2×4本)と、ガスストーブの赤い色が微妙なバランスをとっている。
そうこうしているとき妻の提案。明日は積丹半島で「生ウニ丼」を食べることになった。出発の時の弾んだ返事はこれを考えていたのかな。明朝の食事もシンプルにすればよりいっそう美味しいぞということに。
場内のキャンパーは20ファミリーくらいだが、我々からは離れているのでとても静かだ。22時30分を確認、そろそろ寝よう。
6月17日(日) 快晴 ・・・・・ 帰宅
炊事場に行った妻が、水が出ないと言って不満顔。昨夜の汲み置きがあるので困りはしないが、他のキャンパーはどうなのか。とりあえずホテルに電話をしたらすぐ回復したが、古くて止まりやすいポンプだったのだろう。
6時、空気はひんやりとしている。他のテントはまだ動きが感じられない。大小のガスコンロと鍋とケトル。水を入れ点火。鍋にはパック飯を、ケトルの湯はインスタントみそ汁に。朝食の準備に取りかかると同時にまたもやブヨが飛び始めた。ガスのわずかな熱を感じて寄ってきたようだ。朝のブヨはかなりうるさく数も昨夜より多い。蚊帳テントは持ってこない。結局車の中の朝食となってしまった。
さて積丹は近いし急ぐこともないとばかりにのんびりしたつもりだが、なんとなくあっさりと片づいてしまった。8時、キャンプ場をあとにする。受付証でもある番号カードは無人の受付小屋のポストに。ゴミのボックスには分別してくださいと書いてある。先客のゴミを見て、我々も迷わず入れたが・・・よかったのかなあ。
昨日の道を余市町市街まで戻って積丹町へ。余市町から古平町そして積丹町と、沿道にはどこも寿司と生ウニ丼の幟がはためいていた。
積丹岬にはコルゲート管のトンネルを通るが、歩行者用なので狭い。そして距離が短いせいか(約40メートル)照明がない。また中間点で曲がっているので見通しはきかない。懐中電灯を持って入ったが足元が舗装されていたので歩きやすい。(4年前は砂利だったので恐る恐る歩いた)。
積丹岬の展望は、まず海水の色から目に飛び込んでくる。コバルトブルーと白い海鳥、赤茶けた岩肌と青い空。今までどれほどのレンズが向けられただろうか。言葉もなくしばし見入っていた。
10時すぎに岬を離れ海沿いを進む。漁業を営む小さな集落が点在し、真新しいレストランもある。今度は「生ウニ丼」の幟だけが目立つようになった。妻の嬉しそうな顔が面白い。今日は居眠りの時間がないのだろう。時刻は10時30分。昼にはまだ早いのでさらに先へ進む。R229に出たがそのまま神威岬を目指す。
切り立った海岸線は無数のトンネルがあるが、例外なく古くて狭い。ここを大型トラックや観光バスがひっきりなしに走るので、トンネル内のすれ違いは必要以上の注意が必要だ。今月から9月末まで、積丹には車があふれ小樽には人があふれる時。ドライバーは是非とも慎重な運転を心がけていただきたい。
さて車は神威岬の少し手前、余別漁港の小公園についた。漁協の直売店ではイカの開きがモーターで回転されていた。一夜干しを作るのか、ハエよけにもなる。
散歩している内に時刻は11時になった。今来た道を少し戻ってR229を出たところにある漁師直営のレストランに入る。すぐ「生ウニ丼」を注文。それからテーブルにつき、まずは番茶を一杯飲む。時間がやや早いのか他に客はいない。店外にはにぎやかに沢山の幟がゆれている。間もなく客が入り始めた。思い思いの注文をしていたが、その中の一人の言葉にビックリした。「バフンウニ丼」と言ったではないか。ほとんど同時に「お待ちどうさま」と我々の注文品。失敗した。こちらは「ムラサキウニ丼」だったのだ。メニューを見ればよかった。値段は300円しか高くないのに味が全然違うのである。正式名はエゾバフンウニと言って、見た目は正にそのまま。この名前、もう少し何とかならなかったのかと常々思ってはいるのだが、味がその不満を十分にカバーしてくれてはいる。
とにかくこの度は残念だったが仕方なし。次回は注意しよう。
帰路に余市町市街の魚屋でカニを見たが、毛ガニよりズワイガニ(松葉ガニ)の方が値が高い。これは驚いた。生きた毛ガニなら若干安いのはわかるが、これはどちらもボイルしたもの。迷わず好きな方の毛ガニを買ってきた。今夜の晩酌はこれで十分だ。(・・・二人、言葉もなく一心不乱にたべたのはいうまでもない。毛ガニはこうしてたべるもの。暗黙の了解事項である。)
帰宅は丁度14時。キャンプをしたというよりも少し遠出をした感じの旅でした。