2000・キャンプ日記(T) - 塚本光弘さん
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■キャンプ期間 2000年5月5日〜5月8日
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【このページのキャンプ場】 知内町・農村公園 今金町・ピリカキャンプ場 歌才オートキャンプ場ル'ピック | |
ゴールデンウィークのキャンプ
第1日目 5月5日(金) [キャンプ場] 知内町・農村公園
「知内町農村公園」
明日は早めに松前町の桜見物をするため、今夜の野営地はここ知内町の「農村公園」にした。予約や料金は不要。道の駅より約300mほど知内市街に寄ったところに小さな看板があるが、目立たないので見過ごしやすいと思う。駐車場もせいぜい20台が限度。勿論オートは禁止だ。しかしテントサイトは無限?に広い(写真)。設備は簡易トイレと水場だけで管理人は不在。マイナーなキャンプ場だがゴミはなく(持ち帰り)きれいだ。先客は車3台。芽吹いたばかりの山菜(ヨモギと蕗)を数人で採っていたが、私たちの考える山菜ではなくその気にはならなかった。知内川に架かるJR海峡線はひっきりなしに列車が走り、反対側の国道の車とあわせて結構な騒音がある。先客の一台は暇をもてあましたのか、水道のそばに陣取ってせっせと車を洗っていた。その風景は個別サイトのようにも見えたし、キャンプ場で洗車するとは。大いに気になった。
道の駅では地元の物産即売会をしていたので夕食の買い出しに行ってみた。生ホタテとサザエを少々買ったが、やはりこういうところは高い。市街の魚店に限る、とヒソヒソ。
テントでガスストーブに点火し気持ちだけの暖房で夕食。外は風もなくこの季節としては十分な暖かさだった。
第2日目 5月6日(土) [キャンプ場] 今金町・ピリカキャンプ場
「松前城公園(1)」
「松前城公園(2)」
松前城と藩屋敷をメインにいろいろな歴史的建物があり、それらを囲むように全山桜の山である。桜の種類が多いので咲く時期も少しずつ違い、6月第1週までは楽しめるようだ。
ここも3度目、写真を撮りながら今夜のキャンプ場をあれこれ考えていたら、それを察したのか妻から今夜は何処に?と聞かれた。おおよその予定しか立てていないので11時に出発。R228を木 古内まで戻り、さらに上磯・大野を経て森町のワールド温泉牧場へ。空も晴れ渡り暖かい太陽が出たし温泉もある。楽しみにしていたが残念だった。キャンプ場は7月オープンになったらしい。新しいガイドブックをもってくるべきだった。99年版でもこういうことがあるのだ。
R5に出て北上。今金町の「ピリカキャンプ場」到着。テント一張り(5人まで)1000円。場内に温泉があるので良いと思ったが妻の機嫌がいまいちだ。聞くと、真っ先に炊事場を見てがっかりしたという。先客の残した野菜くずやナベ・網の食べ残しを捨てたあとが6面ある流し台全部に散乱し、とても使えないという。見るとそればかりでなく、足元の床にも無数に散乱していた。これでこの料金は高すぎる。私もブツブツ言いたいのを我慢し、とりあえず水だけをタンクに入れて車のシンクを使うことにした。
ここはそんなに高地でもないのに場内の窪地にはまだ雪が残っていた。昨夜よりずいぶん寒い。空模様も一変し、霧状の雲が低くたれ込めて時折霧雨もある。先客が1組、あとから1組で3組が泊まりそうだ。夕食はチャンチャン焼きなのでやはり野外でと、しばし考えながらテントを張った。
食後温泉に入ろうとしたが、妻曰く。こんな状態で1000円もとられたあげく、さらに1000円(2人)もとられるのは気分が悪い、明日にしよう明日に。これはかなり熱くなっている証拠。車内に戻りウイスキーとワインで話題を変えた。
ポツリポツリと窓に当たる雨。どうも局地予報は当たらないようだ。テントの濡れを気にしながら就寝。
第3日目 5月7日(日) [キャンプ場] 歌才オートキャンプ場ル'ピック
11時出発。R5までもどって北上。海岸線は雲も薄く暖かい。約40分で長万部到着。駅舎内のスーパーで多少の買い物をする。今夜はこの近くの長万部公園キャンプ場を考えていたが、昨夜のことを考えると最後の一泊はやはりよく知った所がよいと、黒松内町の「ル・ピック」に予約をいれた。5月7日以降、夏季を除いた平日(日〜金)は料金が半額になる。昨年からこの恩恵にあずかっているので、今年もまたこれを利用した。受け取った連絡の葉書を提示しなければならないが、この時期はだいたい空いているという。どの範囲の利用者に発送しているかは聞いていが、利用するにはもってこいの時期にはちがいない。
ぽかぽかと暖かいのでなんとなく駅前をぶらぶらした。時刻は正午をすぎているがあまり空腹感はないのでサンドイッチと牛乳で軽くすませた。駅弁ではここ長万部のカニ弁当(毛ガニ)が有名だが、最近は安定出荷のためか冷凍保存品を使うようだ。身がパサついて昔の味がない。それではと魚店に行ってみたがあいにく品切れ。かわりにツブ貝とカニ缶を買った。
「ル'ピック」
タープかテントか迷ったがテントを張る。多分雨になるだろうと思いつつも車からコンロや食器をおろした。来た、待っていたかのようにテントをたたく音。山の散策は無理のようだ。しかし断続的に降るだけとみて、傘を持ってブナセンターの裏山へ。地面は乾いており、カタクリの花が咲き、シイタケも出ていた。しかしこのシイタケは実習用で採取禁止である。みそ汁にいいなあといいながらも頭をなでるだけにとどめた。このあとブナセンター二階で写真集をめくったが、視点(目的)もカメラ(機種)もアングルも、そして技術(プリント・印刷)までもがすべて計算しつくされた作品である感じがした。またセンターの表には「たたき齣」「竹馬」「空き缶ポックリ(ひもつき下駄)」「パッチ(めんこ)」などが並べられ、訪れた人が自由に遊ぶようになっていた。ブナの森は少々遠いのと、空模様を考えて中止。
夕食前に温泉に行くつもりがなぜか面倒になり、管理棟のシャワーを浴びた。100円で3分、強い圧力で15分も体を打つとすっかり暖まり、急に空腹感が。
食後の片づけが終わり、ジャズとオンザロックの時間。今夜はアートプレーキーのドラムを聞く。目を閉じると、青春時代に通ったジャズ喫茶を思い出す。その時の連れが私の妻になったわけではないが、今、この至福のひととき?がいいのだ。
今夜、ほかには3頭の大型犬を連れた一組だけ。しつけが出来ているらしく我々をみても一声も吠えなかった。静かできれいな場内でやっと満足。天気はまだ良い予報が出ていないが、ここには改めて来るつもりなので、今回は一泊だけにする。
22時、ポケットラジオの音をBGMにして就寝。
第4日目 5月8日(月)・・・・・ 帰宅
「カセットガスストーブ、ランタン」
出来上がりを待っていたように妻が起きてきた。夕べ漬け込んだ赤カブの一夜漬けと身欠きニシンの缶詰等々が今朝のおかずだが、二合炊いた御飯が余った。妻がすかさず海苔を切っておにぎりに。 そうか、海苔までもってきていたのかと感心。
雨が結構強く降ってきた。テントの中でとりあえず小物からまとめて様子をうかがう。降り止む合間合間に運び入れ、あとはテントだけとなったがこれが難題だ。しかし空模様は期待できそうもないので、あきらめて一気に丸め込んだ。
11時30分、受付に礼を言って出発。帰路は寿都・岩内・余市コースをとって15時帰宅。
(途中の岩内で休憩したがここでも雨。帰宅しても雨。テント乾しは明日以降になりそうだ。)
出発するとき近所で目に付いた花といえばせいぜいチューリップと水仙、あとはキタコブシ・モクレン程度だったが、帰ってみるとツツジも桜も満開。フジの花房も10センチ位にのび紫の色も鮮やかになっていた。札幌のライラック祭りも近い。道東・東藻琴や道北・滝上の芝桜も間もなく満開になる。 ・・・・・花々を迎えに行った感じのキャンプ?