1999・キャンプ日記(W) - 塚本光弘さん

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1999・キャンプ日記(W) - 塚本光弘さん 静内湖キャンプ場 1999年秋のキャンプ ・・・・・ 手稲インターから苫小牧東インターまでは高速道を。 札幌市内を抜けるにはこれが一番。 ・・・・  続き
■キャンプ期間 1999年9月27日〜10月1日
このページの内容
日程と利用したキャンプ場
キャンプ日記
まとめ
参考ページ
サイバーフレンドの ・・・  キャンプ日記  キャンプ場情報  "特配員"だより

【このページのキャンプ場】  静内湖キャンプ場  カムイコタン農村公園キャンプ場  丸瀬布・いこいの森キャンプ場

日程と利用したキャンプ場
キャンプ場の関連情報 がサイバーフレンドのキャンプ日記(レポート)にもあります。検索して参考にしてください。
静内湖キャンプ場
カムイコタン農村公園キャンプ場
丸瀬布・いこいの森キャンプ場

9月27日 静内湖キャンプ場
9月28日 カムイコタン農村公園キャンプ場
9月29日 道の駅・コンキリエ
9月30日 丸瀬布・いこいの森キャンプ場
10月1日 ・・・・・ 帰宅
まとめ

9月27日(月) とりあえず「静内湖キャンプ場」へ

9時30分発。手稲インターから苫小牧東インターまでは高速道を。札幌市内を抜けるにはこれが一番。途中、新冠牧場見晴らし台(←写真)でおにぎりの昼食をとりさらに東へ。

静内町JR駅前の交差点を左折してR71へ。この先でR111に変わるがキャンプ場の看板は見えない。静内ダムの看板を目当てに走る。ダム到着(写真→)。この上をわたって対岸に。あった、目的の看板が。しかしこの先は林道らしく砂利道で荒れている。こぶし大の岩石が随所に落ちており道幅も狭い。「熊に注意」の看板もやたらと目に付く。かなり怖い道路だ。約3.5kmをのろのろ走って到着。受付。「葉緑素ならやまほどあるよ」と言っている管理人のオバチャン。話し好きで朗らかで。ご主人が定年になったのでゆっくり旅行(キャンプらしい)をするつもりで車も買ったが、役場から是非ともと頼まれて二夏をここで過ごしたらしい。でもここは9月一杯で閉鎖するので、このあとでもできるかなと思う。

サイトは平坦部とゆるい傾斜地で湖岸の崖の上にひろがっている。炊事場トイレは各2カ所。トイレは水洗ではないがきれいで臭いもない。強力な排気ファンのおかげか。 先客は一人で、地質学専攻の学生。一週間ほど前からここの閉鎖する日まで滞在するという。場内は全域車の乗り入れ自由。無料。は元気な部分と弱った部分が半々。対岸も切り立った断崖であと一週間もすればみごとな紅葉が期待出来そうだ。イタヤの赤と黄色、トドマツの緑がバランスよく配置されているのがうかがえる。湖水は濁っているが道路工事のせいか。

14時に着いたが、ここまでの途中、御園地区で多少の買い物。店は二軒とも小さく食品類も少ない。静内本町で済ませたほうがよい。夕食まで時間があるのでサイト内を一回りしたが、全周囲がフェンスになっている。ここまで人里離れると、まあキツネの心配はないかもしれない。場内の樹木も胸高直径部分で1mくらいのがたくさんある。その1本に巻き付いたツル植物を見つけ、その下に行ってみる。あった、期待どおり「コクワ」の実がたくさん落ちていた。さっそく口の中へ。うまい、ちょうど良い塾し加減だ。これは熊も大好物なのだが、さてその熊は現れるのか。

夕食。今回は焼き物はしないので炭・コンロは持ってこなかった。それにテントに寝るつもりもなかったためかペグさえも持ってこなかった(単に忘れただけ)。管理人さんもいつまでもテントを広げない我々を見て、無料の薪がたくさんあるからたき火でもどうぞ、といってくれたがそれは辞退した。カラスの鳴き声も聞こえず、風の音もまた聞こえない。カケスだけが数匹たわむれていた。カラスがいないということはキツネもいない?すなわち餌がないということ。何となく関係を見つけたような気分になったが・・・・。

このキャンプ場は古めかしいが、シーズン中は毎年にぎわうらしい。林道行き止まりのキャンプ場であの怖いくらい道路を来る人は、地元キャンパーのみか。それとも無料ということで?いえいえ多分に管理人さんの人柄でしょう。

9月28日(火) 去年と連続で「カムイコタン農村公園キャンプ場」へ

朝食の準備中、管理人さんがすぐそばのナラの大木の根元で落ち葉をガサガサ。まもなく両手一杯のボリボリ(ナラタケ)をとってくれました。さっそくみそ汁に。スーパーにある瓶詰めとは雲泥の差です(ネギを入れると味を消すので入れない)。うまいことこの上なしといったところです。食後片づけるものを片づけ、今度は明るい日差しのなかで森の産物探し。コクワの実はまたさらに拾えたが、ボリボリはもうなかった。妻は生け花に使うといって細いツルのからまった枯れ枝を探していたが、気に入ったものがあったらしく、大事にしまいこんでいた。時間は見ていないが多分9時半ころか、管理人さんにお礼をいって出発。帰りもやはり怖い道路だった。

浦河町日高幌別から天馬街道(R236)に入る。97.9.25開通の快適な道である。ここまでの日高町・静内町・浦河町は日本一と言われる競走馬の産地で、スマートな体形の馬がいたるところで草をはんでいた。長さ4.2kmあまりの野塚トンネルを抜けると広尾町である。黄金道路(R336)に出て左折。右折すれば「広尾キャンプ場」だが、今の時期海風にはあたりたくないので大樹町カムイコタン農村公園キャンプ場」ヘ。ここは狭いけれどもオフになればゆったりできるのがよい。先客はカヌー組が4人とソロ一組。15時すぎになってライダー一人とペア2組がテントを張った。管理人というより料金係か、去年と同じおじさんの二人連れがやってきた。領収書を作るあいだ中しゃべりまくり、あとはさっさといなくなった。町章の印刷された立派なゴミ袋を5枚もくれて・・・・

サイト横を流れる歴船川の水は今回はとてもきれいだ。時間はたっぷりあるし釣りでもしよう、竿 竿 竿 ない、忘れた、ああ何ともなさけない。変わったばかりの車に荷物を積み込む際、収納方法をあれこれ考えているうち、忘れてしまったのだ。次回はしっかりと準備しよう。

夕食前に入浴と給油のため大樹町市街へ。入浴は「老人福祉センター」の温泉で16時から入れる。大人200円でだれでも利用できるが、さすがに16時ころはお年寄りばかりである。そして圧倒的におばあさんが多い。妻もあまりの混雑に驚いたようだった。 男湯のほうはせいぜい6人ほどでゆったりできた。隣に腰掛けたおじいさんにいろいろと質問された。何処から来たか、どんな仕事を、などなど・・・。平日に、自分たちとは歳の違う男女が、大きな車で温泉にくるなど、きっと通常は見慣れない風景だったのでしょうか。カムイコタンに泊まっていることを言うと、あそこを引き立ててほしいという。一町民の立場か、キャンプ場の関係者の立場か、かなり熱が入っているようだった。

夕食時、無風快晴。下弦の月が明るい。オンザロックとつぶ貝の缶詰、それにカマンベールがうまい。そして無人販売所で買った大きなトマト。市場に出さない自家用のもので昔からの品種と味である。これがまたうまい。

9月29日(水)  厚岸町「道の駅・コンキリエ」へ

妻の希望はタンチョウヅルを見たい。小生の希望がカキを食べること。ということで大樹町から広尾町へ。R336を東に走り、さらに浦幌町からR38を釧路市大楽毛まで一気に走り、ここから阿寒町の「国際タンチョウ観察センター」ヘ向かう。入場料は一人400円だったかな。しかし結果的に料金を払う必要はない感じもした。センターは有料だが野外の飼育ケージの方は出入り自由、そしてセンターの裏側には飼育ケージとつながった通路があって開放されていた。天井に網のないケージにはタンチョウが一羽、網のあるケージには中国原産?のクロヅルが1つがい。それだけでだったが、ケージ外の農家の畑には8羽ほどがのびのびと餌を食べていた。クロヅルの前で「ルルー、ルルー」と呼んで見たら1羽が一足飛びに寄ってきたので驚いたが、説明板を見るとそのような名前で、思わず苦笑いだった。

センターをあとにした。少し戻って農道を鶴居村へ。広大な牧場の中を走っているとあちこちにタンチョウが。道路のそばでも車を恐れないので、静かに側に止めてゆっくり観察できた。こちらの方がよほど良い。鶴居村からはR53を北上。つぎにR274を標茶町へ。(釧路市内は道が複雑に曲がっていて走りにくいし、大きな外車がところかまわず駐車しているという以前から思いこみがあったので、入らないコースを選んだ。)

標茶町から厚岸町まではR14で直進のみ。寄るところはない。このルートも広大な牧場の中を通っておりタンチョウも見られる。ここでも2カ所で間近に見られた。

海岸のR44に出たらここが厚岸町。根室方面に約2kmほどいったところの右側に目的の「道の駅・コンキリエ」がある。コンビニで氷と明日のおかずを買って駐車場へ。夕食はここの炭火焼きコーナーで。大きなカキ貝だ。幅8cm長さ15cmくらいの物ばかりをそろえて1個120円は安い。小生は10個買ったが妻は羅臼産のほっけがいいという。(生カキは苦手でもカキ釜飯なら大好き)それぞれに選んだ。小生の中ジョッキは半分しか空かなかった。それだけ夢中で食べたのかなあ。

空は真っ暗で月も見えない。腹が満足すると運転もしたくない。で、結局このままPキャンと決め込む。

18時半、大小のキャンピングカーが集結してきた。本州ナンバーも結構いる。勤め先をリタイヤしたらしい初老ご夫婦の車も3台。一時は8台ほどだったが、食事をすましてすぐ出発した車もあり、最後は5台が残っていた。しかししかし、皆さん申し合わせたように犬を連れているではないか。置いてはこれなかったのだろうな・・・・・

明日は根室へゆく予定。オンザロック片手に地図をひろげたが、もともとコースを選択するようなところでもなく、すぐに閉じてしまった。そしてベットメイクを。

横になってから話した。根室で何を見る?何を食べる?北方領土と花咲ガニ?明日行けば4回目だ。カニも毛ガニのほうがうまい。やめようか。やめよう。・・・で決定。ラジオを聞くと、明日の根室方面は朝から大雨。ア、正解正解・・・・と眠りに。

9月30日(木)  こっちの方向なら 丸瀬布町「いこいの森キャンプ場」へ

6時起床。車が風で揺れている。空は一面の低い雲で窓ガラスには点々と雨粒が。朝食はパック飯だが良い米をつかっている。ボリボリがあるし恒例のみそ汁は欠かせない。食べながら駐車場を見渡したとき、一番離れていたランクルの後部あたりからいきなり炎があがった。よく見ると炭に点火しているらしかった。こんな場所で、こんな風の中で、一体何を考えているのか。一見ウエスタンルック?で決め込んだソロキャンパーだった。食事の後、こんな風の中のこんな場所で炭を使うのですかと聞いたら、昨日はガスだったので今日は炭にしてみた、と平然とした答え。・・・今回もとうとうイヤなやつを見てしまった。

一方ラジオは昨夜よりも悪い天気予報を流していた。根室市ではなく、根室支庁北部に時間降雨量30mm以上の大雨警報が発令されたという。根室支庁北部とは知床・羅臼ではないか。ここもやめよう。ではどこに。

網走市の南側、東藻琴村のキャンプ場に決めた。ここは芝桜の大公園があり、シーズンなら大変なくらい混雑するところだが、オフなら大丈夫。そばに温泉もある。

コンキリエを8時半に出発。とりあえずR44を厚床までゆき、R243で別海町へ。ここは最近まで日本一の面積を誇ったが、今は二番になったらしい。広大な牧場のなかを走ると、よく知られた乳業メーカー各社のプラントがいたるところで稼働しているのが目に入る。

やっと標茶町の北部に到着、そのまま横切って弟子屈町市街へ。空はまだ曇天だが雨は降っていない。R52を「摩周展望台」へ向かう。しかし間もなく視界10mくらいになる。時速15kmでも怖い。霧の摩周湖をいうなら下界も含めた方が正しい?センターラインだけを頼りにやっと霧のなかを抜けたら、そこは雲一つない青空だった。

R391を川湯温泉に向かって走る。川湯温泉を通過してからR102を東藻琴村へ。キャンプ場は市街地より約7kmほど手前になるが、先に食料を買うべく素通りした。そして戻った。しかし何としたことか、サイトなんて無いではないか。かわりショベルカーやダンプが沢山・・・・・・シーズンオフの間に大改修をしているのだった。

長居は無用、昼食もそこそこに出発したが、さて今夜の泊まりはどこになる。走りながら打ち合わせ。ここからだとどこにでも行けるが、とりあえず温泉のあるところというのが一致した答えになった。美幌町・北見市・留辺蘂町・遠軽町を経由して丸瀬布町到着。市街地から約10km山奥にあるが、町が相当力を入れているとみえ、「いこいの森キャンプ場」は金のかかった施設が完備している。すぐ向かいの温泉も「ものすごく」立派で入浴料500円が高いか安いかは判断できない。入浴して外に出た時の風がとても気持ちよい。キャンパーは我々のほかは一人きり。温泉もガラガラ。なのに明かりは全部点灯している。これから地元の人がくるのだろう。

サイトに隣接してミニ蒸気機関車の線路やゴーカート、児童の遊具、サイトの中には野外ステージが。シーズン中の喧噪が目に浮かぶ。しかし今はいい。2棟ある炊事棟のひとつに車を横付けした。こんな時は許してもらおう。蛇口が12個で両側には大きなステンレスの調理台がある。料金はフリーサイトで車1台500円、大人1人300円。

調理をはじめたころから一匹の猫が寄りついて離れない。追っても追っても戻っては泣く。根負けして肉団子を一個与えたらこなくなった。人を怖がらないところを見れば遠くから連れてこられた捨て猫か。それともひもじすぎたのか。キツネでないことに哀れを感じた。

周りにはドロノキ、ヤチダモ、ナラ、カバなどが混生し、そのどれもがまだまだ青い葉をつけていたが、地面には風にもぎとられたような葉が小さなくぼみに集まり、カサカサと乾いた音を立てる。照明と木の葉に遮られて星は見えない。車の音もなく落ち着ける夜だ。

10月1日(金)  もう一泊したいが 「帰宅」することに

5時半起床。昨夜より風が強い。洗い場のなかにも、ドアを開けたら車の中にも木の葉が舞い込んでくる。しかし朝食の準備をするころには弱まって外でガスが使えた。気温はどのくらいだろうかやや肌寒い。ボリボリは最後のみそ汁の実に。結構たくさん頂いたものだ。

10時出発。市街地はずれの道の駅で土産を買う。木材の町だけあってその工芸品がたくさんある。ヤマハ楽器(特にピアノには道産のアカエゾマツが優れている)の専属工場もある。小さいが活気のある町に思えた。

今日が最後のキャンプと思い、層雲峡の「チロリン村」へ向かう。ここは個人経営のキャンプ場でライダーハウスもある。シャワーと五右衛門風呂があり、親切なオーナーご夫妻にひかれて利用者が多い。国道を走るトラックの音がやや気になるくらいか。しかし走り初めてラジオを聞きがっかりした。明日は全道的に雨だという。これで断念。残りの休暇2日間は用具の後始末にあてよう。帰宅は15時。車のトラブルなし。まあまあの旅行だった。

まとめ

今回は紅葉をたどる予定だったが、夏の暑さのせいかどこも7日以上遅れていた。一部層雲峡あたりが紅葉の気配を示していたが、まだ中途半端である。良い所だと2泊を見込んでいたが結果的に1泊ずつのキャンプになった。テントを張らなかったし、釣りも出来なかったことが原因かなと思う。それと、道東方面は何度も来ているのでどうしても見たいところが無かった?のも原因だろうか。

厚岸のPキャンで集まった人たちも、いろいろな情報交換は無かったのだろうか、話し合う姿は見えなかった。キャンピングカーを連ねて回る人たちとは違い、自分のペースで楽しんでいたのかもしれない。

Saturday, 08-Mar-2014 19:05:05 JST