2003年子連れキャンプレポート (4歳幼稚園児編) - 丸山直樹さん
こだわりキャンプ術 トップページ ≫ フレンドのキャンプ日記 ≫ このページ | Updated: 2013.7.23 |
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■キャンプ期間 2003年8月6日 〜 8月24日
このページの内容
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【このページのキャンプ場】 ニセウエコランドオートキャンプ場 YAMANONAKA カムイミンタラ ひがしかぐら森林公園オートキャンプ場フローレ | |
8月6日(火)〜7日(水)雨
8月7日(木)〜13日(水)
昨年と変わった点は、バンガローが2棟増加し合計4棟となり、その分若干敷地が広がったことでしょうか。このバンガローは平屋で特に設備はなく、寝るだけといった広さと造りですが、テント泊はちょっと、という方々向きだと思います。
到着した日は晴れていましたが、翌日は雨。そんな中で家族揃って初めての五右衛門風呂を体験しました。川沿いの木陰にあるものの、一部のバンガローからは丸見えなのですが、雨降りをいいことに大きな傘に隠れて?しっかり堪能しました。この風呂は残念ながら翌日の台風の影響で「釜」だけを残して流失してしまいました。
さて、9日〜10日にかけて北海道を襲った台風、まさにその被害の中心部にいたことになります。昼頃から雨脚が強くなり、夕方バーベキューを始めた時には、生まれて初めて体験する滝のような豪雨、あまりの迫力にただただ興奮、妙な気分で笑い出してしまったほどです。ところが、意外なことに風がほとんど無かったので、テントやタープがあおられて飛ばされるような気配は感じられませんでした。
ニセウ川もかなりのペースで増水してきたため、スタッフの方に伺ってみると、昼頃の楽観的なコメントとはうって変わり、「う〜ん」と唸ったきり考え込んでしまいました。テント周辺は浸水がひどくなることも予想され、バンガローへの移動を勧められたのですが、備品をテーブルの上にすべて上げ、万一に備えて車中泊にしましたが、最悪の場合キャンプ道具一式が流されることも覚悟しました。結果的にはこれが正解で、その後改めて「避難勧告」が出され、高台の地元の集会所?へ移動することになり、バンガローへ避難したグループは2度の宿替え?で手間取ったのか、だいぶ遅くなってから到着しました。
翌朝目覚めると青空も見えましたが、電気も電話も不通で陸の孤島状態、車で国道沿いに様子を見に行くと、今まで見たことのないような、(うまく表現できませんが)川の流れというよりも、「100メートル幅の川自体がうねりながら一枚岩のように延々と続いて移動している」様を目撃しました。国道は道端がえぐられており通行止め、すぐに引き返してキャンプ場に向かうと、最後の取り付き道路が部分的に陥没して流出しており、車でのアプローチはあきらめ、避難所に戻りました。
地元の方によると、キャンプ場もテントも無事とのことで、ほっとしましたが、撤収するには荷物を人力で、しかも山越えで運ばなければならないとのことでした。付近の住民の方々も一部避難してきており、ご好意で炊き出しの朝食等をいただいたりして大変お世話になりました。以後町内や平取温泉などで顔を合わせるたびに立ち話となったり、野菜をいただいたりと、うれしい誤算もありました。
取り付き道路脇の畑に迂回路が取られ、午前中のうちに車でのアプローチが可能となりましたが、電柱が何本か倒壊し場内は停電、新規のキャンパー受け入れは見合せとなしました。とはいえその晩場内に残ったのは、2組でしたが・・・。
我が家のテントは一番川に近かったのですが、あと1メートル水深が上がっていたら水に浸かっていたか、最悪流されていたでしょう。ちなみに土地の低いパークゴルフ場は半分ぐらい流れに浸かっていました。肉眼で見た感じでは、川も河原も昨日の景色とは一変、釣堀近くの橋が流れの中にぽつんと取り残されているなど、被害のものすごさを目の当たりにしました。偶然台風前の川の様子をビデオカメラに録画しておいたので、家族で何度も見直してしまったほどです。
その後は天候にも恵まれ、「サイトでのんびり」を中心に過ごしました。
8月14日(木)〜19日(火)
赤い屋根の元小学校の校舎を利用して、ツーリストハウスとご夫婦の居住スペースが設けられており、年中無休で真冬でもキャンプOKとのことでした。手作りの施設や器具が多く、なんと汲み取り式のトイレや流しも自作で、風呂は家庭風呂を利用させていただく形でした。我が家は利用しませんでしたが、うれしいことに冷蔵庫が利用可能でビールや保冷剤を冷やすことができます。
キャンプ場のある地域はヒグマの生息地に当るとのことですが、番犬(マッキー)がいるため寄り付かないそうです。近所の牧草地には時折鹿の群れが跳ね回っているのを見かけました。滞在期間中は太陽が顔を出すことがなくて肌寒く、地名が霧里(ムリ)というだけあって毎日のように霧が発生していたため、満天の星空は一度も見ることが出来ず残念でした。最寄の買出しは往復で50〜75キロ、釧路までは往復150キロ位かかります。
「のんびりゆったり」をスローガン?にしつつも和商市場に出かけたり、山花ホースパークで馬に乗ったり、昼は回転寿司、風呂は毎日山花温泉リフレ、といったような贅沢もしました。キャンプ場のすぐ脇を流れる小川のようなポンムリ川(ムリ川の支流)は魚影が濃く、川で虫を取って少し上流の橋の上から釣り糸をたらすと、釣堀と錯覚する位いとも簡単に岩魚が釣り上がってきました。その晩の宴で塩焼きになって胃袋に収まっていただいたのは言うまでもありません。
8月20日(水)〜22日(金)
連日快晴で、すぐ近くの東神楽森林公園で遊んだり、今では大人気の旭山動物園まで出かけたり、忠別川(意外なことに水がぬるくあまりきれいでなかった)で遊んだりしました。ところがキャンプ最終日は強風と雨にたたられたため、撤収が困難を極め昼過ぎまでかかり、前述の事件?とあわせて以前までの好印象を覆さざるを得ない気持ちになりました。