2000年子連れキャンプレポート (1歳編) - 丸山直樹さん
こだわりキャンプ術 トップページ ≫ フレンドのキャンプ日記 ≫ このページ | Updated: 2013.7.23 |
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■キャンプ期間 2000年8月22日(火) 〜 9月2日(土)
このページの内容
プロローグ日程、ルート、キャンプ場 キャンプ日記 本文 最後に まとめ | 参考ページ
サイバーフレンドサイバーフレンドの ・・・ キャンプ日記 キャンプ場情報 "特配員"だより |
【このページのキャンプ場】 歌才オートキャンプ場L'PIC 兜沼公園オートキャンプ場 コムケ国際キャンプ場 達古武オートキャンプ場 道立オホーツク公園てんとらんど | |
8月22日(火)曇/雨
それと女房が仕事をやめて専業主婦になっているため、2人の休暇を調整する必要が無くなりました。 そのおかげで、うれしいことに少し滞在日数を増やすことが出来ました。
あとは些細なことですが、チャイルドシートを後部座席につけるため、この4月から車を貨物から乗用に変えざるを得ませんでした。 ホンダのバモス(軽の1BOX)で、さすがに荷室スペースは減りましたが、 車中泊をしなかったので、広さは充分でした。 最近の軽自動車は、車重が増えた反面、作りと装備がしっかりしていて、運転の疲労度が格段に減り、肩凝りもほとんど感じられませんでした。
さて、事前準備は万端、夕夜食も調達済で、私は仕事から帰ると即運転手と化し、薄暗くなりかけた、18時20分に戸田(埼玉県)の自宅を出発。 那須高原と岩手山での給油以外はノンストップで1時45分に八戸インターへ。 ここから大間港までは一般道ですが、小雨と濃霧に悩まされ、1時間弱は30キロ走行を余儀なくされてしまいました。 いつもはこの辺りから、睡魔に負けて仮眠を取るのですが、2〜3分歩き回ると頭がスッキリすることが判り、タイムロスを防げました。
初めての徹夜運転のおかげで、濃霧の遅れを取り戻し、予想より1時間早く、5時に大間港に到着。 窓口が開くのを待ってから手続きをし、6時半の函館行きのフェリーの中では、女房に起こされるまで完全熟睡してしまいました。
8月23日(水)曇/晴
長万部からちょうど手頃な位置にみなさん絶賛の「歌才オートキャンプ場L’PIC」を発見。 少々料金が高いかなと思い、事前にはノーチェックでしたがここに決め、ホーマックとダイエーでガスボンベと食材等を購入し、我が家としては異例の早さ、14時半にキャンプ場に到着しました。
まず場内を2周し、空いているサイトのうち、ロケーションのよさそうな9番に決定、各サイトに設置された流し台にびっくり、なかなか便利で癖になりそうです。 芝が禿げた部分が多く、雨上がりの濡れた地面は残念でしたが、とにかく広い。普通の区画の倍くらいはあると思いました。 それも住宅団地のような区画ではなく、自然の地形を生かしたかのような、変化に富んだサイト配列で、周りのブナ林も雰囲気を盛り上げていました。 さすが人気のキャンプ場、シーズンを過ぎた平日にもかかわらず、半分くらいの区画にテントが張られ、バンガローは満室のようでした。
子供はまだ歩けないので、ベビーカーに載せたままサクサクと設営完了、車で数分の「黒松内温泉ぶなの森(大人500円)」で二日分の汗を流しました。 帰路、コンビニで氷を買い、17時から大量のビールを胃に流し込みつつ炭をおこして、ラムカルビと牛タンの焼き肉で初日の夕げがスタートしました。 予想に反して夜でも温かいせいか、少し蚊が多い気がしましたが、すばらしい星空の下初日の夜は更け、徹夜の疲れもあり21時には就寝しました。
8月24日(木)快晴
噴火は沈静化しつつあるという話でしたが、高速道路は途中で通行止め、一般道も迂回措置がとられていました。 湖畔には12時に到着、温泉街の道路の隅には火山灰が残り、アパートの裏手後方の火口からは、未だに水蒸気が立ちのぼっていました。
何度も北海道に来ているにもかかわらず、洞爺湖を見るのは初めてで、罹災者には申し訳なくもとりあえず満足、余市を目指し早々に出発。 ところが途中で子供が戻してしまい、「朝食時の転落が原因では」と、少々心配になりましたが、何事もなかったかのようにケロッとしているため、着替えてからしばらく休み、様子を見ながら先へ進むことにしました。
結局余市に着いたのは15時半、先に進むのを諦め、昼食もまだのところへニッカウイスキー工場の看板発見、食べ物もあるだろう、と見学することに。 しかし生産ラインを見ることは出来ず、食事もレストラン風なのでパス。 仕方なくコンビニのおにぎりで済ませ、市内のSATYでホタテ、タコ、鮭等の海産物を仕入れ17時ごろにキャンプ場に戻りました。
昨日とは男湯と女湯が入れ替わっていた温泉「ぶなの森」に浸かり、余市で購入した海の幸をじっくり炭火で焼いて味わいました。 子供の食事として、レトルトパックの離乳食を持参していましたが、あまり食べてくれず、大半は親の胃袋へ。 キャンプ中の主食は、ほとんど親と同じもので過ごしていました。 子供は20時半には寝ましたが、私たち夫婦は鮭やホタテの旨さも手伝い、22時まで飲み続け、やっとシュラフにもぐり込みました。
8月25日(金)曇/雨
私はというと眠気に勝てず、申し訳なくも6時半に起床。 やはり朝ビールとロールサンドで朝食を摂り、テント等を撤収、昨日果たせなかった、神威岬を目指して10時にキャンプ場を後にしました。
12時少し前に岬の駐車場に到着、ここからは歩いて岬の先端を目指しました。 前回訪れた時にはあまりの強風のため、途中で通行止めになっていましたので、是非行ってみたかったのですが・・・予想以上に距離がありました。 風に飛ばされそうになりながら、子供を抱っこしたまま往復1時間弱、足には自信がありましたが、9キロの体重に腕は萎えてしまいました。 ただ、風は強かったものの快晴で、すばらしい景色!に努力は報われました。
13時前に駐車場を出発、途中古平で給油をし、本日の目的地札幌に向かいました。 私は3人兄弟の長男なのですが、一番下の弟が札幌でパン屋に勤務しており、会うことにしていました。 小樽から高速道路に乗り、14時半には札幌市内に到着。 取り敢えず弟宅で休憩し、昼食抜きで焼鳥屋に繰り出し、再び部屋に戻って酒盛り後、21時前には狭いワンルームに3+1人が寝息を立てていました。
8月26日(土)雨/曇
時間もあるのでフェリー埠頭を確認し、給油後地元の大きなスーパーで氷とキンメダイの開き、ボタンエビ、ウニ等海産物を仕入れ、16時には「兜沼公園オートキャンプ場」での設営を終えました。 フリーサイトと風呂、売店等は公園内にあるのですが、私たちの利用したオートサイトは少し離れたところにあります。 そしてオート専用の綺麗な管理棟には、シャワー室、水洗トイレ、コインランドリーや炊事場があり、警備員の方が24時間常駐しています。
この日は土曜日にもかかわらず、広大な敷地に私たち3人と千葉県から来ていた初老の御夫婦の二組だけでしたが、区画自体はやや狭いので、シーズン中だと隣同士が近過ぎる感じでした。 公園内の「やすらぎの湯(200円−キャンプ場利用者は無料)」で汗を流し、17時からキンメの炭火焼きの旨さに大感激しつつ、20時に眠りに就きました。 ここは、初めての北海道キャンプで利用した際、風が強かったのですが、今回は概ね無風、夜半からやはりテントをあおる程吹きました。
- 追加・訂正
「兜沼」のキャンプ場ですが、少なくともオートサイトはトップクラスの狭さです(笑)。 シーズンオフならはみ出す事が出来ますが。
オートサイトはフリーサイトと数百メートル離れているのですが、実はオートサイト側にもフリースペースが少しありました。 昨日なにげなしにレイアウト図を見ていて発見しました。 ただ管理棟から離れている事と、料金がオートサイトと同額(これには驚きました)である事を付け加えておきます。
8月27日(日)晴
利尻島までは1時間50分の船旅でしたが、甲板上では肌寒く、しかも海は荒れ気味で、かなり揺られながら9時40分に到着。 ターミナル前の土産物屋兼食堂で軽自動車を4時間レンタルし、1周50キロそこそこの島内を巡ってみることにしました。
右手に礼文島を眺めながら、まずは見返台公園展望台駐車場に到着、天気も良くなり気温も上昇、汗を拭き拭きカメラを背負いつつ、子供を抱っこして百段の階段を上り詰め展望台へ。 残念ながら利尻富士は雲に隠れて見えませんでしたが、眼下に広がる海と沓形港の景色は、肉眼ならではの美しさでした。
オタドマリ沼の食事処で、ウニとイクラの軍艦巻きを注文、これがまた美味で、少々早めの昼食となりました。 ちなみに利尻と礼文の花の盛りは6月ごろとのことで、残念ながらハマナスがちらほらと咲き残っている程度でした。
道は海岸線にほぼ1本、どこを走っても視界には180度以上の海、また海。 あちこち寄り道したため、あっと言う間に4時間が経過し、ターミナルに戻ったものの、16時のフェリーまで2時間あるため、散歩がてら港にある漁協直営の食堂を覗いてみることに。 ビールはもちろん、島内の相場より千円は安いウニ丼、イカ焼きに舌鼓を打ち、行きと同様潮風を浴びながら17時40分に稚内港に到着しました。
キャンプ場に戻ってみると、我が家のタープが強風で倒されているのを確認、ついでにもう一組キャンパーが増えていることも確認、この夜は計3組。 19時近くになっており野外はすでに真っ暗く、しかも夕方食事をしていたので、テントの中で軽い夕食に決定・・・・したにもかかわらず、つい飲んでしまいました、ビール2リットル。
8月28日(月)曇
宗谷岬を素通りして、紋別に到着したのが14時、昼食はコンビニで済ませ、SATYに寄りましたが、あまりいい食材が見つからず、在り来りの買い物をして、14時半には「コムケ国際キャンプ場」に着きました。 私好みの、いかにも「昔からあるキャンプ場」という感じでフリーサイトのみ、一番奥の林際に決め、できるだけ車を近づけて設営を開始しました。
小雨が降りだしたものの順調、少し蚊が多いかな、と感じましたが無事終了、と思いきや、タープの内側はアブだらけ!叩いても叩いてもキリがありませんでした。 子供も靴下を振り回して応戦するものの、ついに咬まれてしまい悲鳴が・・・ 取り敢えず林から離れた、木の少ない場所に避難すると、やっと落ち着きました。
このままではとても食事等出来る状態ではなく、テント内に籠もるか、場所を移動するか検討しました。まだ時間も早かったので、移設を決意、結局、3時から始めた設営は、5時過ぎまでかかってしまいました。 雨も本降りになって来たせいか、移動先ではちらほらとしかいませんでしたが、おそらく100匹以上のアブを殺してしまったと思います。
管理棟でシャワーを浴びて気持ちを切替え、炭をおこしてホッケなどをつつき、アブに咬まれた箇所を掻きながら眠りに就きました。 (ちなみに、この日はアブ騒動で記録がなく、記憶もあまり残っていません)
8月29日(火)晴
撤収中にアブが目につきだしましたが、無事9時半にキャンプ場を出発。 「あぶ騒動」のせいか子供が甘えん坊になり、チャイルドシートを嫌がるため一苦労、以後旅行中毎日悩ませれることとなりました。 途中太陽も顔を出し始め、11時に網走市内に到着し、給油。 ついでに店員さんに、浅川さんのHPにも紹介されていた回転寿司「ビッグサン」の場所を教えてもらい、直行。店員さんもネタも活きがよく?ヤリイカやサーモンを中心に23皿食べました。実は朝食を控えめにしていたのです。
昼過ぎに、いつも訪れている「渡辺水産」に着きましたが、以前の店舗は閉鎖され、数百メートル離れた「釜場(カニを茹でている場所)」で直接営業していました。 お土産用に毛蟹とタラバの足を宅配便で頼み、自分たちの夕食用にタラバの足を1500円分(通常の半額!)お願いしたところ、毛蟹を1パイサービスしてくれました。
釧路方面へ向かう途中、またまた子供が戻してしまい、少々休憩後、15時半に「達古武湖オートキャンプ場」に到着しました。 設営中気づいたのですが、一昨年訪れた時にはオートサイトは確か芝生だったような・・・ 砂利の敷かれたサイトに変身してしまったようです、これは残念。 マットが敷かれていない場所で膝を突くとかなり痛い!
フリーサイトの端には、2人用位のごく小さなバンガロー?が並んで建てられており、さらにオートサイトをいくつかつぶして、常設テントが張られていました。 その分、持ち込みテントの張るスペースが減ってしまったので、ピーク時は競争率が高くなりそうです。この日は5、6組しか居ませんでしたが。
管理棟にはコインシャワーもあるのですが、子供が小さいので温泉または銭湯を求め、釧路市内へ行きましたが、見つかりそうもないのでSATYへ寄り道。 網走から来る途中にチェックしておいた、シラルトロ湖畔にある、「釧路湿原パーク憩いの家かや沼(キャンプ場から車で15分)」を目指しました。 ここは源泉100%、大人400円で露天風呂もあり、大変快適な温泉でした。
一昨年まであった殺虫灯が撤去されたようで、静かでまぶしくなくなったかわりに、やや虫が多くなったように感じました。網走で購入した毛蟹とタラバは浜茹でのため、ムチャクチャ美味しく、食べ殻は鉄砲汁にしましたが、これまた美味で体ポカポカ。 ついつい飲み過ぎ、22時半に眠りに就きました。
8月30日(水)晴
一区画は今まで見た事も無いような広さでしたが、文字通り山の麓。 芝は綺麗に刈り込まれ手入れされていましたが、キャンプ場自体は森に囲まれ、サイトの周囲に生い茂った草は背丈ほどもありそうでした。 さらにすぐそばの看板には、真新しい「熊出没注意」の文字が・・・。 類まれな野趣溢れる雰囲気のいいキャンプ場でしたが、しばらく逡巡した結果、今回は安全策をとり、見送ることにしました。
お昼頃には釧路市内に戻り、回転寿司「てんぐ」に行きました。 隣がホームセンター「ホーマック」、近くには「SATY」があるので、釧路に来た時にはちょくちょく立ち寄っているお店です。 相変わらず「旨さ、新鮮さ」は健在で、網走の「ビッグサン」といい勝負だと思います。
お腹も一杯になったので、キャンプ場に戻り、サイクリングをすることにしました。 もちろん子供にとっては初めての自転車(荷台ですが)で、走り始めると、身振り手振り身体全体を使って楽しさを表現していました。 湖の周りには木道が整備されており、所々湖面上を渡る箇所が雰囲気も良く、すばらしい景色でした。ただ、かなりクギが抜けていましたので、そのうち・・・。
細岡駅に着きましたが、展望台までは細めの車道しか無いためそこからUターンし、カヌーの船着場?に立ち寄り湖の周囲を進みました。 何年後かには親子でカヌーもいいなぁ、などと考えを巡らしながら、対岸のキャンプ場を眺めながら自転車を走らせていると、子供が眠気のためでしょうか、愚図り始めました。 かなり手を焼きましたが、なんとかだましだまし、キャンプ場にたどり着いたのが16時、昨日と同様シラルトロ湖の温泉にはいり晩餐となりました。
SATYで仕入れた花咲ガニ、「2ハイで1000円」という言葉につられたのですが、以前根室で食べた1パイ500円の物に比べて格段の不味さでした。 これで通常1パイ1000円では納得いかない代物でしたが、食べ殻で鉄砲汁を作り、身体を温めながら夜は更けて行きました。 なんと子供がサイクリングの疲れ?からか18時には寝てしまい、おかげで親は23時まで飲み続ける羽目?になりました。
8月31日(木)晴
2泊ご一緒だった美瑛のご夫婦に別れを告げ、9時にキャンプ場を出発、網走の「道立オホーツク公園てんとらんど」に向かいました。 実はこの先襟裳岬を目指すかどうか迷ったのですが、日程的に中途半端になるので、最後は旭川近辺で高速に乗り、一気に函館を目指す計画に変更したのです。
しばらくは雨の中を車を走らせていましたが、なんと摩周湖では快晴。 管理人さんの言っていた通り、ここから先はずっと天気に恵まれました。 12時には網走市内に着き、いつも寄る回転寿司「カニ源」に立ち寄りましたが、完全にレベルダウン、実は「ビッグサン」といい勝負、と思い推薦するつもりでしたが・・・。 大将が代わっていたので、きっと経営方針等が変更になったのでしょう、以前は混み合っていた店内もお昼時というのに、ガラガラでした。
これはもう「渡辺水産」しかないと思い、先日同様タラバの足を仕入れ、 ついでに酒屋でビールを1箱追加して13時半にキャンプ場に到着しました。 いつも満員御礼でフリーサイトですら門前払いを食らっていたので、 オートサイトが空いている事を確認すると、色めき立って即申し込みました。 これが間違いのもと、いや間違いではないのですが、もったいないことをしました。 この日テントを張るのは私たちだけ、他はキャンピングカーが1台と車中泊1台、 なんとフリーサイトは利用者無しの完全貸し切り状態だったのです。
湿度は低いものの快晴のため暑く、9月だというのに北海道でTシャツ短パン状態でした。 直射日光を避け、タープの陰の芝生の上で子供と遊んだりしながらのんびりと過ごし、 17時近くなったので、車で近くにある「網走ビューパークリゾートホテル」 に汗を流しに行きました。入浴のみにもかかわらず従業員の方がとても親切で、 いい感じの人ばかり、タオルまで貸してくれて感激、網走湖の眺めもなかなかでした。 通常1000円のところ、キャンプ場でもらった割引券を利用しても 700円とまあ高めでしたが、納得といったところでしょうか。
区画サイトと言っても普通の倍はありそうで、おまけに周りに誰もいなかったので、 かなり開放的でした。ここも各サイトに流しがあり、トイレも近く大変便利でしたが、 キャンプ場にしては少し整備し過ぎのような気がしたのも確かです。 丘の中腹にあるので浜風が心配でしたが、心地よい程度に身体をすり抜けるのみ、 夜になっても温かく、この晩もタラバをつまみにに23時まで飲んでしまいました。
9月1日(金)晴/大雨
途中コンビニで昼食を済ませ、トイレ休憩のため偶然立ち寄った旭川郊外の 道の駅「とうま」の情報端末で天気予報を調べてみると・・・・ なんと台風が接近中、しかも明日津軽海峡を直撃するルートではありませんか! この日の予定は、初日に果たせなかった「道民の森一番川地区キャンプ場」でしたが、 丁度雨も降り始めたため、キャンプを打ち切り家路につく事を決意しました。
14時に旭川から道央自動車道に乗り、滝のような雨の中をひた走ること4時間、 噴火による通行止めの箇所があるため、一度高速を下りた虻田市街を抜ける頃には風も強まり まさに台風がやってきた、という感じでした。 自分の車のはね上げる水しぶきでフロントガラスが洗われること数えきれず、 普段は片手運転ですが、思わず両手でハンドルを握ってしまう有り様でした。 それでもノンストップで21時に函館港に着いた頃には風雨は小康状態、 フェリーもダイヤ通りに運行している模様で一安心しました。
9月のこの時間帯では大間便は無いので、青森便の1等個室を取りました。 いつもは2等客室で雑魚寝なのですが、大間便と違い4時間かかるので、 子供がぐずる事を考え奮発しました。ところが部屋に入ってびっくり! ちゃんと4人分(2段ベッドですが)も寝床があったのです。 洗面台や、コップ、机なども備わっていて、ちょっとしたビジネスホテルのようでした。 正直な話「個室で雑魚寝」を想定していたので毛布を持ち込んでおり、 急いで船底まで戻り、車に積み込み直すことになりました。 子供も大部屋と違って安心できるのか、いつものペースを取り戻してはしゃいでいました。 これは偶然とはいえ、かなりの収穫でした。大間便以外では「個室」が定番となりそうです。
レストランで持ち帰りの出来る物を注文し、部屋で軽くビールを飲み始めると 22時の出航時間を迎え、あれほどの風雨にもかかわらず、さほど揺れる事もなく、 長時間運転の疲れも出たのか、私が一番先に眠りについてしまったようです。