2001年子連れキャンプレポート (2歳編) - 丸山直樹さん

こだわりキャンプ術 トップページフレンドのキャンプ日記このページ Updated: 2013.7.23
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今年の夏は土日出勤が続いたおかげ?で、その分長期休暇をとることが出来ました。 こんないい思いが出来るなら、毎年でも歓迎です(笑)  ・・  プロローグ

■キャンプ期間 2001年8月23日 〜 9月11日

このページの内容
プロローグ
日程、ルート、キャンプ場
キャンプ日記 本文
最後に
まとめ
参考ページ
サイバーフレンド
サイバーフレンドの ・・・ 
  キャンプ日記   キャンプ場情報   "特配員"だより

【関連ページ】  利用したキャンプ場の印象については「2001年子連れキャンプレポート (キャンプ場編)」をご覧ください。

プロローグ 今年の夏は土日出勤が続いたおかげ?で、その分長期休暇をとることが出来ました。 こんないい思いが出来るなら、毎年でも歓迎です(笑)

子供も2歳になり、歩けなかった去年と違い、ちょっと目を離すと姿が・・・何てこともしょっちゅう。自然の中を走り回った経験がどのようにインプットされるのか興味深々です。

今年のテーマは「観光を極力排除し、キャンプ場中心に子供と遊ぶ」でしたが、やはり親は自己中心的だったようです(苦笑)。 取り敢えず、以下に費用と日程を報告しておきます。

日程、ルート、キャンプ場
2001年天気ルートと利用したキャンプ場
8月23日(木)
〜24日(金)
戸田(18:40)→宇都宮(21:40)→仙台(23:50)→八戸(3:00)→大間(5:45)→フェリー出航(6:30)→函館港(8:10)→洞爺村水辺の里財田キャンプ場(12:00) [走行1105km]
8月25日(土)キャンプ場(11:30)→登別くま牧場(12:30)→キャンプ場(18:00) [走行 145km]
8月26日(日)曇/晴キャンプ場(11:00)→札幌(13:30)→岩見沢(14:00)→道民の森一番川地区キャンプ場(15:30) [走行 261km]
8月27日(月)キャンプ場(10:00)→岩見沢競馬場(11:00)→キャンプ場(15:50) [走行 103km]
8月28日(火)キャンプ場(11:30)→月形ダム→岩見沢市街→キャンプ場(15:00) [走行 115km]
8月29日(水)曇/晴キャンプ場(9:40)→旭川(12:00)→ひがしかぐら森林公園オートキャンプ場フローレ(15:20) [走行 201km]
8月30日(木)雨/晴キャンプ場(9:15)→旭岳ロープウェイ(10:00)→7合目(12:00)→天人峡(15:00)→キャンプ場(17:00) [走行 135km]
8月31日(金)曇/雨キャンプ場(9:30)→富良野(12:00)→日高(14:00)→ニセウ・エコランドオートキャンプ場(15:00) [走行 210km]
9月 1日(土)快晴キャンプ場(14:00)→日高→平取→キャンプ場(17:30) [走行 92km]
9月 2日(日)曇/雨キャンプ場(10:00)→静内(11:30)→えりも町百人浜オートキャンプ場(16:10) [走行 196km]
9月 3日(月)キャンプ場(9:50)→百人浜→釧路(13:30)→虹別オートキャンプ場(16:20) [走行 319km]
9月 4日(火)キャンプ場(9:50)→根室(11:30)→納沙布岬(13:30)→野付崎(16:00)→養老牛温泉(17:30)→キャンプ場(18:40) [走行 366km]
9月 5日(水)曇/晴キャンプ場(9:10)→羅臼(10:40)→相泊(11:30)→網走(15:20)→道立オホーツク公園てんとらんど(16:00) [走行 288km]
9月 6日(木)キャンプ場(9:00)→オンネトー(11:00)→キャンプ場(14:30) [走行 215km]
9月 7日(金)曇/雨キャンプ場(9:00)→北見(10:00)→きのこの里あいべつオートキャンプ場(12:00)  [走行 213km]
9月 8日(土)雨/曇キャンプ場(8:00)→札幌(10:20)→長万部(12:30)→歌才オートキャンプ場L’PIC(13:00) [走行 452km]
9月 9日(日)キャンプ場→黒松内町市街→黒松内温泉ぶなの森→キャンプ場 [走行 8km]
9月10日(月)
〜11日(火)
雨/豪キャンプ場(10:00)→函館(12:30)→フェリー出航(13:50)→大間(15:20)→尻屋崎(17:10)→八戸(19:40)→自宅(5:30) [走行 987km]
2001年

8月23日(木)〜24日(金)

【ルート】 戸田(18:40)→宇都宮(21:40)→仙台(23:50)→八戸(3:00)→大間(5:45)→フェリー出航(6:30)→函館港(8:10)→洞爺村水辺の里財田キャンプ場(12:00)
去年のキャンプとの違いは、「娘が2歳になったこと」、これは意外と影響がありました。まず歩けるようになったので、いつのまにか水場に行っていたり、遠くのサイトを徘徊していたり、と雲隠れしてしまったことです。また、何にでも興味を示すため、やたらと手伝い(?)たがり、設営や炊事のときに相手をするのが大変になってきました。

さて、夕闇迫る18時40分に埼玉の戸田を出発、外環道にはいるや早速事故情報、蓮田SA付近のトラック同士の事故のため、通常10分のところを約2時間。さすが軽自動車の弱点高速道路、遅れを取り戻すために爆走?したため、過去最低燃費の10km/Lを記録しました。おかげで八戸到着は3時と、フェリーにギリギリセーフだった一昨年の水準まで挽回、可能性が見えてきました。道路がかなり整備されてきたこともあり、6時前には大間港に到着、若干ゆとりの乗船手続きとなり、過去の記録を参考に通過タイムを確認しながら運転するとなかなか便利なことが分かりました。

6時半の函館行きのフェリーの中では残った夜食をつまみにビールを少々、眠くはなかったのですが、ラウンジではしゃぐ娘を横目にいつのまにか眠りについている間に、定刻どおり8時に函館到着、一路洞爺湖を目指しました。

今年は初めて、ある程度具体的なルートを決め、利用するキャンプ場候補もピックアップしてあったので、あれこれと迷うことなく「洞爺村水辺の里財田キャンプ場」に到着、まだ正午だったため、キャンパーは皆無でした。ここはオートサイトのみで、連泊の予定だったため、土曜の晩もテントの張れる狭い方のサイトを申し込むと、娘の妨害?にもめげず1時間で設営終了、1年ぶりにしては早かった。

テントとタープでほとんど一杯、隣との距離もキツキツといった感じ、残念ながらサイトからは湖面はほとんど見えませんでしたが、今年オープンということで施設はピカピカ、レストハウスではピザなどの軽食や生ビールも飲めるということで、びっくりでした。

残ったおにぎりで軽い昼食とし、軽く場内を散策、結構紫外線がきつい中、タープの下で昼寝の後、村営の温泉「憩いの湯(360円)」につかり、夕方からパン(レストハウスでの手作り)をつまみにワインを傾け、20時過ぎにはぐっすりと寝てしまいました。ちなみにこの晩は4組のキャンパーが点在していただけでした。

8月25日(土)

【ルート】 キャンプ場(11:30)→登別くま牧場(12:30)→キャンプ場(18:00)
カラスの声に邪魔されることもなく6時過ぎに目を覚ますと空にはどんよりと雲が。ビール片手に朝食、湖畔や場内を散歩して一息つくと11時半にスタート、昼過ぎには「登別くま牧場」に到着し、久方ぶりに「観・光・地」で過ごすことになりました。

山の上にあるとは知らずロープウェーに乗ると、どんどんガスが広がり、到着した時には辺りまっ白で全然展望が利かなくなってしまい、残念。軽くそば等を食べ、親からはぐれて保護されたという4頭の小熊を観察しながら、さすが北海道と感心しきり、愛らしいしぐさに女房と二人見入ってしまいました。メインの牧場はというと、まあ飼いならされた熊という感じで、予想通りでした(笑)。娘の興味は熊よりも階段の上り下りにあったようで、まだ少々つれてくるのが早すぎたのかな、とも思いました。

帰りは高速を利用して一気に洞爺湖に戻ると、昨日とうってかわって場内満員、近隣のサイトにも仲間同士と見られる複数の家族連れが設営をはじめており、若干の不安が頭をよぎるものの、昨日と同じ温泉で汗を流し、パスタをつまみに飲み始めました。

その頃には各地でバーベキューの煙が上がっていたりして、活況を帯びてきて、そのうち若者グループが宴会モードに突入し始めました。最初は我慢していましたが、近くのファミリーも怖くて注意が出来ないのかエスカレートするばかり、いいかげん頭に来て注意をすると、取り敢えずはおとなしくなりました。

ところが初体験の「最悪宴会キャンプ場」は、実はここからが始まりでした。うるさい若者で感覚が麻痺したのか、そこらじゅうの複数ファミリーで来ている親たちのうるさいこと、うるさいこと、子供は野放しで騒ぎまわる、走り回る、逆に若者たちに指摘され、思わず「・・・ゴメンネ」何でこうなる(苦笑)。

結局若者も息を吹き返し、これが22時ごろの状態、あきれ果てつつも一縷の望みを託して管理棟へ行き、夜番の職員に対応を諮ると、弱気な顔で「どうしたらいいでしょう?」と逆に泣きつかれる始末。だめだこりゃ、諦めて居酒屋の店内にテントを張ったような状態で、最悪の眠りにつきました。

(「宴会場」と噂の高い、関東近郊のキャンプ場は利用したことがないので体験したことがなかったのですが、大都市に近いほどこのような状態になるのでしょうか?どう見ても今までのキャンプ場と客層が違うような気がしました。それに土曜日の晩という条件が追い討ちをかけたのか?これではたとえ施設とスタッフがすばらしくても印象が・・・とにかく・・・大ショック!!)

8月26日(日)曇/晴

【ルート】 キャンプ場(11:00)→札幌(13:30)→岩見沢(14:00)→道民の森一番川地区キャンプ場(15:30)
さすがに眠りが浅かったので、起床は7時半と異例の遅さ、ビールを飲みながらインスタントラーメンとロールパンで朝食、娘と遊びながらだらだらと荷造りをしたため出発は11時過ぎ。時間を稼ぐため高速道路に乗り岩見沢を目指していましたが、途中で陽が照り、あまりの暑さにエアコンのスイッチを入れてしまうほどでした。北海道でエアコンを入れたのは過去を遡ってもこの時だけです。

14時に岩見沢ICで高速を下り、まずスーパーで買出しをし、月形温泉辺りで氷を、と思っていたところ、コンビニすら見つからず先へ進むことに。これが間違いの元で、以後お商を見かけることはなく、冷えたビールにありつけないという悲劇を生むのでした。月形温泉からしばらく農道を走るとやがて山道に変わり、思ったより時間がかかってしまい、15時半過ぎに「道民の森一番川地区キャンプ場」に到着しました。場内の岩風呂が16時までとのことで設営は後回し、慌てて湯に浸かることにしました。

「森林の中の鬱蒼としたキャンプ場」を想像していましたが、広くて明るくむしろ開放的ですらありました。テントサイトはどこもほぼ砂地化していましたが、脇の部分に芝らしきものが残っており、そこを利用して設営、周囲は森また森、川の音が心地よく、台風の爪痕さえなければさらによかったのですが。

こんな森の中にあるにもかかわらず、各サイトに流し台があり、びっくり!トイレもきれいでしたが、サイトが多い割りに数が少な過ぎると思いました。この晩のキャンパーは広々とした敷地に全部で5組、昼食を抜いていたこともあり、早めの夕食は今年始めてのジンギスカン、さすがに山中の夜は冷え込みましたが、野菜との蒸し焼きなので身体も温まり、あとはビールさえギンギンに冷えていれば・・・。明日は付近の山林を散策する予定で意見が一致、わくわくしながら眠りにつきました。

8月27日(月)

【ルート】 キャンプ場(10:00)→岩見沢競馬場(11:00)→キャンプ場(15:50)
夜半から時々ポツポツとテントを弾じく音を耳にしていましたが、6時半に目覚めると本降りになっていました。ビールを飲みながらロールパンの朝食をとり、天候回復を待ちましたが、雲も霧も濃くなるばかり、雨脚も衰えないため散策は断念、急遽岩見沢市内へ「ばんえい競馬」を見に行くため10時に出発しました。

途中で雨は上がりましたが、11時に到着後しばらくしてまた降り出し、以後やむことはありませんでした。ビールを飲みながら昼食代わりにモツ煮込みやおでんを食べ、少々早めに退散、途中スーパーで食材を買い込み、16時前にキャンプ場に戻りました。
この日は時間を過ぎていたので風呂は諦めていましたが、管理人さんのご好意により使わせていただくことが出来ました。

この日の夕食もジンギスカン、ジャガイモ、トウモロコシをつまみにビールを飲んでいましたが、大雨と風のためかなり寒く、焼酎のお湯割りに手が・・・。さすがに今日こそ貸し切りか、と思われた頃夕闇をついて一台の車がやってきましたが、車中泊を決め込んだようで、炊事場で食事だけして駐車場へ去ってしまいました。低気圧が津軽海峡に停滞しているらしく、天気の回復は遅れるとの予報を聞き、眠りにつきました。

8月28日(火)

【ルート】 キャンプ場(11:30)→月形ダム→岩見沢市街→キャンプ場(15:00)
夜半はかなり強い雨がテントを叩き付けていましたが、6時に起きた頃には普通の降りになっていました。定番のビール、ロールパン、缶スープなどで朝食を摂り、さすがに付近を散策するような天候ではなかったので、仕方なく月形湖に行ってみました。特に興味を惹かれることもなかったため、食材を仕入れに岩見沢まで足を伸ばしラーメンを食べ、15時にキャンプ場に戻りました。

埼玉に娘さんが嫁いでおられるという場内の女性スタッフの方が、大宮ナンバーに惹かれてしばらく話をしていかれましたが、この日は「初体験の完全貸し切り状態」ということでした。風呂はパスし、3日連続のジンギスカンとトウモロコシを肴に、そして雨音を子守唄にして眠りにつきました。

8月29日(水)曇/晴

【ルート】 キャンプ場(9:40)→旭川(12:00)→ひがしかぐら森林公園オートキャンプ場フローレ(15:20)
6時に目覚めると、雲は分厚いながらも雨は上がり、味噌汁にうどんを入れて身体を温め、娘の遊びに付き合いつつ、テント等を乾かしながら撤収。取り敢えず旭川の道の駅「とうま」まで行き、「情報端末?」で天気図を確認してから旭岳を目指すか、釧路に行くか決めることにしました。

10時前にはスタートし、岩見沢から高速に乗ると途中パラパラと雨に降られましたが、旭川につく頃には青空が顔を出し始め、天候回復の兆しが・・・。はたして天気図上では低気圧が北へ押しやられつつあるようで、旭岳登山に決定、旭川まで戻りキャンプ場に電話を入れ、コープでラーメンを食べた後食材を仕入れて、15時半頃に「ひがしかぐら森林公園オートキャンプ場フローレ」(⇒こだわりキャンプ術のキャンプ場ガイド)に到着しました。

ちょっとした丘の中腹にあるこのキャンプ場は、とにかく開放的で設備もきれい、各サイトも広く、芝もふさふさで、早速連泊の手続きをしました。管理人さんお勧めの眺めが良く、トイレと水場が程よい距離にあるサイト(B-10)に設営終了、目の前にある「森のゆ花神楽(500円)」に汗を流しに行きました。

今晩も貸し切りかと思っていましたが、18時に戻ってみると4組に増えており、空サイトがたくさんあるにもかかわらず、若者のグループがなぜかすぐ近くに設営していたので「洞爺湖二の舞か!」と危惧しましたが、これは杞憂に終わりました。眼下の「花神楽」のライトアップ?の照明が少々きつく、場にそぐわないような気がしましたが、炭を起こし、ホタテ、サケ、ホッケ等の今キャンプ初の炭火焼に、いつもよりビールやワインがすすみ、いい気分でテントにもぐりこみました。

8月30日(木)雨/晴

【ルート】 キャンプ場(9:15)→旭岳ロープウェイ(10:00)→7合目(12:00)→天人峡(15:00)→キャンプ場(17:00)
この日は旭岳に登るため5時起床でしたが、なんと土砂降り!車内でずっと天気予報を聞いているうちに雨は上がりましたが、6時半の時点で厚い雲が・・・。ほぼ諦めて朝食にうどんを食べていると多少明るさが増してきたため、ダメで元々と思い9時過ぎにスタート、ロープウェイ乗り場に着くと、時折ガスの切れ間に旭岳がチラチラと・・・・。乗りました、思い切って10時20分の便、しかも登山靴に履き替えて。さすがにガスが濃く視界は不良でしたが、取り敢えず避難小屋まで娘のペースでゆっくり登っているうちに好転、徐々に視界が開けてきました。

避難小屋からは時々雲が流れて山頂も望めたためアタック決定、ここから先は娘を抱っこ紐でくくりつけ、ガレ場を登りながら高度を稼ぎました。ところが、まだまだ序の口1700メートルを超えたあたりから娘がぐずりだし、休憩を何度も入れましたがいっこうに収まる気配が見えず、風も強く冷たくなってきたため1800メートル手前で断念することにしました。

お昼ごはんを食べると、娘は元気回復、先ほどまでの不機嫌が嘘のよう、お腹が減っていただけだったのか!?。それからは山頂に未練を残しつつも、高山植物などを写真に収めながらのんびりと下山し、14時過ぎには駐車場に到着、天人峡を目指す車中で娘は熟睡していたため駆け足で「羽衣の滝」を脳裏に納め、旭川で買い物をして17時にキャンプ場に戻りました。

途中、各地で滝のような土砂降りに合いましたが、キャンプ場周辺は雨を免れたようで、どこも乾いていました。昨夜同様花神楽で温泉につかり、ホッケ、カキの炭火焼に、ツブ貝の刺身を肴に、身体を動かし汗をかいたこともあり、メチャクチャ美味いビールとワインを味わうことが出来ました。

8月31日(金)曇/雨

【ルート】 キャンプ場(9:30)→富良野(12:00)→日高(14:00)→ニセウ・エコランドオートキャンプ場(15:00)
6時に起床、うどんとパンの朝食を摂り撤収、9時半にキャンプ場を後にし、今にも降り出しそうな天候の中を日高方面へ。富良野でワインを手に入れ、昼食はマクドナルドで済ませ、日高に着いたところで雨が降り出しました。コープで買物をしたついでに、キャンプ場に電話を入れると、そこもかなりの雨で、他に宿泊予約がないとのこと、申し訳なくも向かう由を告げ、15時に「ニセウ・エコランドキャンプ場」に到着しました。

完全貸切なので、ニセウ川の見える庭付き一戸建ても可能か?という位ゆとりのあるサイトに決定、大雨の中しばらく模様眺めをしていると、場内のスタッフの方が「炊事場の中にテントを張ってもいいよ」とのご好意。さすがに丁重に辞退し、そのうちに雨も小降りになったので設営開始、すると運良く雨も止み、風も吹いていなかったため、さして苦労もせずに済みました。

ここも出来たばかりなのか、施設はいずれも新しく清潔で、ログハウス風の管理等ではシャワーが使えるようでしたが、コインランドリーは無し炊事棟にはトイレが併設されているタイプで、私たちはとても合理的で便利と感じましたが、人によっては気になるかもしれません。サイトは全て電源なし(利用したことがないので必要性は感じませんが)のオートのみですが、2000円と安めで芝生もふさふさ、これで場内にもう少し立木が植わり、温泉が近ければ満点かも。

車で約20分の「びらとり温泉」で身体を温め、小雨の中をキャンプ場に戻りビールと焼酎、なぜか鰹の刺身と、贅沢にもしゃぶしゃぶ用のラムでジンギスカン(でも安いです)。今回調理器具を新調したため、10年振り位でご飯に挑戦、鍋が厚いため炊飯器よりおいしく炊け、おまけに「おこげ」まで楽しめました。7〜8月は蛍が飛ぶ姿を見ることが出来るそうですが、この時期でしかも雨降りだったため無理でした。

9月 1日(土)快晴

【ルート】 キャンプ場(14:00)→日高→平取→キャンプ場(17:30)
5時半に目覚めると、今回のキャンプで初めて快晴の朝を迎えました。昨夜の雨のため地面はびっしょり、山間のいたるところからガスが上がっていましたが、とてもすがすがしい朝日に、思わず写真を撮りまくってしまいした。この日は場内でのんびり過ごす予定のため、朝からワインとビール、ロールパンと昨夜の余りご飯に缶詰のカレーをかけて朝食にしました。

一息ついてからキャンプ場に併設された、「せせらぎ水路」エリアで子供と散歩、大きなカタツムリをじっくりと観察したのは何十年ぶりでしょうか。娘は怖がることなく、長靴でジャブジャブとニセウ川の支流で川遊び、ついでに釣堀「仁世宇園」もちょこっと覗いてみました。

昼食はうどんで簡単に済ませ、のんびりしているうちに何組かのキャンパーが到着、昼寝をした後、昨日同様日高町まで買物、平取で温泉につかりました。これまた昨日とまったく同じメニューの夕飯を食べ、明日以降の大まかな予定を確認しなおしてから眠りにつきました

9月 2日(日)曇/雨

【ルート】 キャンプ場(10:00)→静内(11:30)→えりも町百人浜オートキャンプ場(16:10)
6時半に目覚めると早くも天気は下り坂の模様で、雲行きが怪しくなっていました。昨夜の残りご飯にハヤシライスの缶詰をかけ、余り物で「肉うどん」、パンとビールという脈絡のない朝食を摂り、10時にスタート。撤収と同時に雨がパラつきましたが大したことはなく、静内で昼食にラーメンを食べ、日本軽種馬協会北海道市場のアラブ種のセリを見学、サラブレッド系と比べて売約率が高く、価格が均一的で、不思議に思いました。

14時半には市場を後にし、えりも方面には買物をするところが少ないので市街地で食材を仕入れ、とうとう降り出した雨の中を16時過ぎに「えりも町百人浜オートキャンプ場」に到着しました。予想通り完全貸切で、初めて全てのサイトを吟味することが出来ましたが、意外とこじんまりしたサイトが多いことに気づきました。樹木が多いのでロケーションは最高ですが、タープは割り当てられたエリアからははみ出してしまいました。

徒歩3分程度の「高齢者センター(300円)」で身体を温めましたが、風雨のため今回のキャンプでは一番寒く、「着膨れだるま」になってビール、焼酎のお湯割り、牛タンのジンギスカン風で晩餐、味噌ラーメンで最期の〆をし、冷めないうちにテントに潜り込みました。

9月 3日(月)

【ルート】 キャンプ場(9:50)→百人浜→釧路(13:30)→虹別オートキャンプ場(16:20)
5時半に目覚めると木立の間から陽が射していたので、テントとタープを乾かしながら、うどんとパンで朝食、10時前には撤収し、近くの百人浜を30分ほど散歩してから、釧路方面に車を走らせました。13時半に市内に着くと、まずは回転寿司「天狗」で腹ごしらえ、SATYで買い物などをして16時半ごろに「虹別オートキャンプ場」(⇒こだわりキャンプ術のキャンプ場ガイド)に到着しました。

一通り場内を探索すると、ここも施設は真新しく、芝生もふさふさ、オートサイトは隣との区切りに木や草を利用しているため雰囲気が良く、いいアイデアだと思いました。ただ、牧場が近いのでいわゆる「家畜のにおい」が流れてくるため、苦手な方は気になるかもしれません、私たちはすぐ慣れてしまいましたが・・・。

フリーサイトは駐車スペースが隣接しており、空いている時期ならばオート感覚で利用できそうなため、こちらに決定、これだけの施設でこの料金!?とその安さ(大人350円)にびっくり!今宵も貸切か、と思いつつ設営を済ませた頃もう一組が到着し、なんとなくホッとしました。

受付スタッフお勧めの養老牛温泉まで、20分くらい車を走らせましたが、それに見合ったすばらしさ、何時間でもつかっていたい気分になりましたが、料金もそれなりに高く、1回でキャンプ場2泊分かかってしまいました。(苦笑)

すでに暗くなってしまったキャンプ場に戻ると、なんと猫がごそごそやっており、すぐに追い払ったところで大失策に気づきました。今夜のメインディッシュ「まとう鯛の一夜干」をクーラーボックスの脇にしまい忘れていたのです!よく見ると逃げた猫と狐が取り合いをしているようでしたが、もはや後の祭り、用意した炭がむなしく月に照らされているだけでした。仕方がないので炭を起こすのを止め、ウィンナーをジンギスカン風に仕立てて、ビールと焼酎で寂しい夕食となりました。      

9月 4日(火)

【ルート】 キャンプ場(9:50)→根室(11:30)→納沙布岬(13:30)→野付崎(16:00)→養老牛温泉(17:30)→キャンプ場(18:40)
6時半に起きると快晴、ビールを飲みながらパンとウィンナー、みそうどんの朝食後、写真を撮りながら場内とシュワンベツ川を散策しました。一日中のんびり腰を落ち着けても良いかな、とも思いましたがついつい欲が出てしまい、根室へ向けて10時にスタート。

SATYの回転寿司で早めの昼食と買物を済ませ、納沙布岬で初めて快晴に恵まれたため、国後島を隅々まで眺めることが出来たのですが、こんなに近いのか!と改めて驚きました。ここで花咲ガニを仕入れ今度は野付半島へ。

花の盛りは過ぎていましたが、娘も元気に30分のお散歩、そろそろ夕方になってきたので、養老牛温泉に直行、18時半にキャンプ場に戻ると、もう一組も連泊のようで、食事の最中でした。残念ながら昨夜の雪辱「まとう鯛」が手にはいらなかったので、ホッケの炭火焼と花咲ガニを肴にビールと日本酒で乾杯!なぜか花咲ガニは2年連続でおいしくありませんでした。

9月 5日(水)曇/晴

【ルート】 キャンプ場(9:10)→羅臼(10:40)→相泊(11:30)→網走(15:20)→道立オホーツク公園てんとらんど(16:00)
弟子屈町の「桜ヶ丘森林公園」も視野に入れていましたが、網走に向かうことに決定、6時に起床すると、昨夜食べた花咲ガニの殻で鉄砲汁をつくり乾杯、さらにうどんを入れて朝食にしました。

9時過ぎに出発し羅臼の道の駅へ立ち寄ったものの、特に目ぼしいものが見当たらないため、近くのコンビニで食料を調達してそのまま相泊へ。ここで昼食タイムとし、1時間ほど海岸等を散策した後知床峠を越えて網走へ、真っ先に向かったところは「渡辺水産」。タラバガニを買い込み近くのスーパーへ食材の買物に行くと、いかにも「これからキャンプします!」といった買物をしている中学生の集団に遭遇し一抹の不安が・・・。

16時に「道立オホーツク公園てんとらんど」に到着すると迷わずフリーサイトを2泊分手続きして、テントが飛ばされそうになりながらも設営は終了しました。オホーツク海から強風が吹き上げていたため、実はタープを張ろうかどうか迷ったほどですが、てんとらんどの唯一の欠点は「風」ということになるかもしれません。(まあ、料金も高いですが)

受付で聞いたお勧めの温泉「ホテル網走湖荘(500円)」へ行きましたが、ハワイアンセンター?のような雰囲気(実際にハワイアンの曲が流れていた)と露天風呂のまん前が国道と線路で騒々しく興ざめでした。

キャンプ場に戻ると先程の中学生集団が21時ごろまで肝試しなどをして賑やか?でしたがバンガローに引きこもってからは静かにしてくれて一安心、タラバやホッケの夕食にありつきましたが、またもやカニの味が今ひとつ、今年はハズレなのか?!

9月 6日(木)

【ルート】 キャンプ場(9:00)→オンネトー(11:00)→キャンプ場(14:30)
5時頃目覚めると朝から強風、屋外ではコンロを使用出来そうにもないので、車の荷室で鉄砲汁をつくり簡単な朝食で済ませました。9時に阿寒湖に向けて出発、観光地化した温泉街は避け、対岸の林道を目指すことにしました。

ところが途中で詳しく地図を見てみると一般車両通行止めの記載を発見、急遽近くのオンネトーに目標を切り替え、静かに佇む湖面をカメラに収めた後、網走に戻り回転寿司「ビックサン」で昼食としました。

昨日同様「渡辺水産」とスーパーに寄り、この日は脚の欠けたお買得品の毛がにを3バイ840円で手に入れ、キャンプ場に戻ると相変わらずの強風にさすがにウンザリ。昨年も利用した「網走ビューパークホテル」(割引-700円)で汗を流し、炭を起こして半身の鮭のチャンチャン焼きもどき?を食して美味!、さらに毛がには味噌もたっぷりでやっと満足の行く味でした。

9月 7日(金)曇/雨

【ルート】 キャンプ場(9:00)→北見(10:00)→きのこの里あいべつオートキャンプ場(12:00)
5時半に起床、昨日の毛がにの殻で味噌汁を作り軽めに朝食。強風に耐えるために長めのぺグを打ち込んでいたたために、撤収の際抜き取るのに難儀しました。これはフリーサイトの芝の生育が順調で、かなり深いところまで根を張り巡らしていることも影響しているようでした。

9時にスタートし、昼前には愛別町「きのこの里あいべつオートキャンプ場」に到着、受付を済ませると、どうやらまとまった雨が降る予報が出ているらしく、貸切が濃厚とのことでした。スタッフや警備の方がとても親切で、雨も考慮し管理棟直下の一番広いサイトを割り当ててくれましたが、通常のサイトではテントとタープを組み合わせて張るのに頭を悩ませそうな面積でした。

施設はまだ新しそうで管理棟トイレ炊事場も綺麗でしたが、生ビールの幟旗は数も多く場違いな感じが漂っており、何より閉口したのがオートサイトは国道から丸見えのため、大型トラックの走行音が夜通し耳につくことでした。フリーサイトを選択していれば緩和されるかもしれません。

予約をすれば翌朝焼きたてのパンが購入できるとのことでしたが、我々のためだけに焼いてもらうのは心苦しいのでパスし、雨の落ちてくる前に設営を済ませ、ラーメンとパンで昼食、隣接する「水遊びのエリア?」でしばらく遊んでいました。

1時間くらいで予報どおり雨が落ちてきたため遊びを切り上げ、車で15分ほどの協和温泉で身体を温めた後、パスタを茹で、ウィンナーのジンギスカン風?を頬張っている頃には雨脚がかなり強くなりましたが、風が吹かなかったので助かりました。本人たちは慣れたものでしたが、翌未明まで降り続いた雨に、夜間スタッフの方は随分と気をもんで下さったようでした。

9月 8日(土)雨/曇

【ルート】 キャンプ場(8:00)→札幌(10:20)→長万部(12:30)→歌才オートキャンプ場L’PIC(13:00)
5時に目覚めると雨は上がっており曇空、水はけが良好なのかあれだけの土砂降りにもかかわらず、テントやタープ内への浸水はほとんどありませんでした。うどんとインスタントラーメンの朝食を摂りながら、水滴をぬぐいつつ撤収作業にかかり、8時にスタート、旭川から道央自動車道をひた走り、13時ジャストに黒松内町の「歌才オートキャンプ場L’PIC」に到着しました。

実は出発前と1週間前に予約の電話を入れたときには満員でしたが、2日前の木曜日に確認をしたところキャンセルが発生、早速連泊の手続きをとりました。最終的にはいくつも空きサイトがあったので、直前のキャンセルは結構あるのかもしれません。昨年も利用したため、事前に割引券が送られてきており、休前日以外はサイト料は半額以下、温泉も割安で利用できるとのことでした。

指定されたサイトに設営を終え、場内をのんびりと散策するなどした後、町内で買物を済ませ早めに「黒松内温泉ぶなの森」につかり、ジンギスカン、ミートソースパスタ、地元のワインなどを楽しみました。

9月 9日(日)

【ルート】 キャンプ場→黒松内町市街→黒松内温泉ぶなの森→キャンプ場
この日はキャンプ場周辺を散策するつもりでしたが、朝からあいにくの雨だったためそのまま2度寝してしまい、起きたのは7時。うどんとパンで朝食を済ませ、キャンプ場の隣にある「ブナセンター」へ行ったものの、どうやら体験学習館のようで、キャンプ場で見かけた家族が何組も見受けられましたが、2歳児にはまだまだ無理といった内容でした。

日中は霧雨に変わりましたが、傘なしで遊べるというほどではなく、テント内で遊んでいるうちに女房と子供は寝てしまいました。手持ぶたさになってしまったので、久しぶりに1時間ほどブナ林や見晴台?、温泉周辺をランニングして時間をつぶしていました。ひと汗かいてテントに戻ってみると、二人とも既に目覚めていたので、昨日同様温泉に入り、ジンギスカンやパスタをつまみに、結果的に北海道最終になる夜は更けていきました。

9月10日(月)〜11日(火)雨/豪

【ルート】 キャンプ場(10:00)→函館(12:30)→フェリー出航(13:50)→大間(15:20)→尻屋崎(17:10)→八戸(19:40)→自宅(5:30)
実はあと2日ほど休みが取れる状況でしたが、昨日からの雨は相変わらずで、おまけに台風が北上中のため向こう2、3日は天候の回復は見込めないといった予報が出ていたため、キャンプを切り上げることにしました。5時半に起きて未練たらしく何度も気象情報を確認した結果の決断です。

小雨の中撤収を完了し、10時にスタート、12時半には順調に函館に到着、フェリーの出航までは時間があるため、ターミナルビルの食堂でそばや牛タンなどを食べ、大間港に15時半に到着した頃には曇空になっていました。

ここから欲を出して新婚当初訪れたことのある、寒立馬の放牧されている青森県の尻屋崎を訪れましたが、当時と違ってゲートが設けられており、17時の閉門に間に合いませんでした。残念ですが岬からの眺望は後日の楽しみに取っておき、八戸から高速道路に乗る頃には雨が再び降り始め、途中土砂降りの中を休み休み翌朝の5時半までかかって自宅に帰り着きました。

最後に 今回は「キャンプ場中心に子供と遊ぶ」ことを優先するはずでしたが、半分も達成できなかったと思います。
子供にとっては近所の原っぱも北海道の草原も大して違いはないのでしょうが・・・。

ちなみに旭岳登山は半ば本気で頂上を極めるつもりでしたが、娘の身になって考えれば無理があったかもしれません。

後日談ですが、狭いマンションのベランダで、湿ったテントやタープを乾かすのに難儀したことは言うまでもありません。 近所の公園に設営することも考えましたが、さすがに躊躇してしまいました(笑)

まとめ
愛    車 ホンダバモス 4WD-5MT(660cc)
全走行距離 5411 km
燃料消費 344 L
燃料消費率 15.7 km/L
全費用(土産代除く)約245,000円
 □交通費計94,262円
   *高速道路計34,850円
     ・外環道(400円)
     ・浦和−八戸(10,100円)
     ・登別−虻田(1,100円)
     ・虻田−岩見沢(3,900円)
     ・岩見沢−旭川北(2,250円)
     ・旭川北−長万部(6,600円)
     ・八戸−浦和(10,100円)
     ・外環道(400円)
   *ガソリン (344L-税込108円/L)37,092円
   *フェリー計22,320円
     ・大間−函館 (2等-大人2 =  11,600円)x 2
 □キャンプ場計36,390円
     ・洞爺村水辺の里財田キャンプ場
      (600円×2人+1,000円) ×2泊4,400円
     ・道民の森一番川地区キャンプ場
      (1,520円) ×3泊4,560円
     ・ひがしかぐら森林公園オートキャンプ場
      フローレ (3,000円) ×2泊6,000円
     ・ニセウ・エコランドオートキャンプ場
      (2,000円) ×2泊4,000円
     ・えりも町百人浜オートキャンプ場
      (3,050円) 3,050円
     ・虹別オートキャンプ場
      (350円×2人) ×2泊+消費税1,460円
     ・道立オホーツク公園てんとらんど
      (1,010円×2人+500円) ×2泊5,040円
     ・きのこの里あいべつオートキャンプ場
      (3,000円)3,000円
     ・歌才オートキャンプ場L’PIC
      (1泊目 810円×2人+2,240円) 
      (2泊目 割引券利用 1,020円) 4,880円
 □温泉・風呂計14,320円
Saturday, 08-Mar-2014 19:04:58 JST