北海道キャンプ旅行 - 大野一郎さん

こだわりキャンプ術 トップページサイバーフレンドフレンドのキャンプ日記このページ Updated: 2013.7.25
大野一郎さんのプロフィール | 北海道キャンプ旅行(1998年) | 1998年〜1999年 北海道紀行
東北道を延々と北上するのも体力的にきついので今回は北海道との往復にフェリーを使った。 行き帰りの間に疲れが取れるメリットは大きい。  ・・ 日程およびルート
■ キャンプ期間 1998年7月10日 〜 7月19日
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日程およびルート
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【キャンプ場】  かなやま湖キャンプ場  晩成温泉キャンプ場  ふるさと温泉の森キャンプ場  里見が丘公園キャンプ場

日程、ルートおよび利用したキャンプ場
日付ルートキャンプ場
1998年
7/10(金)有明フェリーターミナル〜苫小牧へ
7/11(土)苫小牧へ(続)
7/12(日)苫小牧〜岩見沢〜富良野〜かなやま湖かなやま湖キャンプ場
7/13(月)かなやま湖〜帯広〜大樹〜晩成温泉晩成温泉キャンプ場
7/14(火)晩成温泉〜大樹町〜えりも岬〜静内町ふるさと温泉の森キャンプ場
7/15(水)静内町〜新冠町〜日高町〜足寄町里見が丘公園キャンプ場
7/16(木)足寄町〜池田町〜晩成温泉晩成温泉キャンプ場
7/17(金)晩成温泉キャンプ場定着晩成温泉キャンプ場
7/18(土)十勝港〜東京
7/19(日)22:40有明着。
1998年

7/10(金) 有明フェリーターミナル〜苫小牧へ (フェリー)

東北道を延々と北上するのも体力的にきついので今回は北海道との往復にフェリーを使った。行き帰りの間に疲れが取れるメリットは大きい。それに忙しい日常生活との気持ちの切り替えが出来る。これはアウトドアをエンジョイする上で非常に重要なことだ。

会社を午後半休し車で夕方の有明に向かうと、ブルーハイウェイラインの「さんふらわあ・さつま」が既に待っている。一等Aの予約だがJAF割引(35%オフ!!)が有り難い。
21:00受付開始 22:15 乗船開始 22:30出港。出発日の風呂は24:00までなので注意のこと。時期も時期なので船内はかなり空いている。

今回のキャンプは道東をくまなく遊ぶ、と決め込んでいた。種々のガイドブックを眺めつつ寝る。

7/11(土) 苫小牧へ(続) (フェリー)

海上、途中大洗港に寄る。曇天で視界悪し。
朝食は7:30〜8:30、\1,000でバイキング形式。以降、昼食12:00〜13:00、夕食17:30〜18:30、社食風の食堂。予算は大体一人\1,000といったところ。売店にはスナック菓子あり。
風呂は日中も入浴可能。疲労は取れるが代わりに体がなまる。次回は縄跳びくらいは持ってこよう。

7/12(日) 苫小牧〜岩見沢〜富良野〜かなやま湖 【キャンプ場】 かなやま湖キャンプ場

5:30苫小牧着。寒い。短パン・ポロシャツの私はその場ですぐに長袖シャツ・チノパン+ウインドブレーカに変身。
朝食のためJR苫小牧駅前に向かうがこの時間ではなかなか飲食店はやっていない。R234をフェリーターミナル方向に戻ると24時間営業のロイヤルホスト発見、朝食をとる。

友人と岩見沢で落ち合った後、三笠〜R452ダート〜芦別〜富良野R38へ。ラベンダーも今が最盛期で、さすがの北海道にも渋滞発生。富良野の「日の出食堂」で昼食。
16:00「かなやま湖キャンプ場」着。ファミリーキャンパー3組、ライダー1人とすいている。景色良し。トイレ・炊事場は清潔で、徒歩3分で温泉もある(\300)。明るく開けた雰囲気が、私の感覚では「キャンプ場」というより「ピクニックランド」。ファミリー向けかもしれない。
夕食は富良野Aコープで仕入れた新鮮なトマトとイカでイカトマトカレーを作る。人数がまとまると俄然包丁を握りたくなるのは私の性分なのです。

7/13(月) かなやま湖〜帯広〜大樹〜晩成温泉 【キャンプ場】 晩成温泉キャンプ場

6:30起床、寒くて余り眠れなかった。夏用シュラフでは無謀だったのかも。
曇天のかなやま湖を素早く出発、とにかく太陽に当たりたい。R38狩勝峠〜帯広へ。太陽の恩恵にあずかり、やっと目が覚めた気分だ。
友達が勧めるRISEキャンピングガイドを町中の書店で購入。いきあたりばったりキャンパーにはとてもありがたい本であることは、その後だんだんわかってくる。情報が詳細で使えるガイドブックだ。
帯広にはお菓子で有名な六花亭の工場・本店があり、カフェコーナーでちょっと小休止(お値段も手ごろ)。

オホーツク側から道東方面に寒気が流れてきているとの気象情報を聴き、今回のキャンプ計画の大幅見直しをする。横浜で旅行の直前まで34℃位の中で生活していたのでキャンプ装備の感覚がずれていた。防寒装備が手ぬるく、このまま道東徘徊は困難と判断、道央をぶらつくことに改める。現に旭川、札幌は最高気温が27〜8℃なのに、釧路、網走は17℃程度で推移していた。とりあえず、今日は南下してみよう。

R236更別に入ってセイコーマートで昼食。変なにおいがするので車の下を覗くとデフオイル漏れ。大樹町のディーラーで見てもらい、翌日部品交換とのこと。本日の宿は必然的にこの近辺ということで、「晩成温泉キャンプ場」へ。

温泉保養センターを軸に東西の海岸線に沿って東に1kmくらいの所がテントサイト、同じく西に1kmくらいのところがオートキャンプサイトという不思議な配置だが、炊事場、簡易式水洗トイレ、さらに目の前はひたすら太平洋と条件はすばらしい。
スーパーマーケットは大樹町に1軒。(もう少し近くにも売店があるが生鮮食料品が無かった。)だが自炊をしなくても晩成温泉内には食堂があるので(20:30ラストオーダー)、心配ない。海を見ながらゆっくり温泉に入り、結局食堂で食べてしまった。大衆食堂風でとにかく量はある。

7/14(火) 晩成温泉〜大樹町〜えりも岬〜静内町 【キャンプ場】 ふるさと温泉の森キャンプ場

車の修理の関係で午前中は足止め。その代わり晩成温泉周辺でゆっくりでき、生花苗沼(オイカマナイトー)に寄ってみる。付近は原生花園ということでいろいろな種類の野生の草花が咲き乱れている。花に詳しい人には感激ものだろう。さらに、遠くにはタンチョウ鶴のつがいが何やら沼でついばんでいた。辺りに人影は全くなし。幻想的。

昼過ぎに車は修理完了、R336を広尾町へ向かう。近海郵船の東京行きフェリーが発着する町の割には、閑散としていて少々さみしい。町の入り口のセブンイレブンで、昼食購入、えりも岬へ向かう。

広尾町のすぐはずれから、いわゆる「黄金道路」が始まるが工事中らしく片側交互通行運用している。さらに道道34経由えりも岬へゆき、横目に昆布干しで忙しい海岸風景をながめつつ、R235の道の駅三石へ。 ここはオートキャンプ場も兼ねていて駐車場西端に入り口がある。海がすぐで良いところだが国道脇なのでうるさいかもしれない、さらに道の駅の売店が今一つ元気がない…などからもう少し頑張って西へ移動する。

夕方、静内町へ。ここは元気がある町だ。ショッピングセンターPUREや近くにある二軒のホームセンター (共にP有り)など、私の住んでいる横浜市青葉区よりよっぽど便利。ショッピングセンターで食料庫を満たす。新鮮で安いものを買えた時は主婦ならずとも嬉しいもの(キャンプの時だけか?)。

JR静内駅横にある「大安食堂」(P有り)で夕食。お勧めはお任せ定食\740也。7:00までという営業時間には要注意だが、自家製の野菜と手作りの多彩な小鉢は、大衆食堂風の食事がつづいた我々には大変うれしかった。

食事後、本日の宿、「ふるさと温泉の森キャンプ場」へ。静内温泉は静内の中心街から3kmほどえりも方向に戻り、国道からちょっと入った所にある。キャンプ場の受付(無料だが)を済ませ、場内の温泉へ。21:00までなのでこちらも注意がいる。キャンパーは沢山いたが皆礼儀正しいのか、サイトは静かめ。

7/15(水) 静内町〜新冠町〜日高町〜足寄町 【キャンプ場】 里見が丘公園キャンプ場

昨日は夜に着いたので良く分からなかったが、このキャンプ場はバイカーが多いところだった。夜は早く寝、次の朝はささっと撤収し次の幕営地へ向かう彼らの姿は、昔の自分を見る思いがした。いつからか、のんびりした定着の楽しみというか、そんなものを感じるようになったことが可笑しい。さあ、私も出発ようか。

R235新冠町へとりあえずむかう、CB牧場などいくつもの牧場を訪ねる。 門別町から山に入り、R237を沙流川とともに北上する。気温は高いが、カラッとしている。二風谷を横に眺める。ここはアイヌ系の人にとっては神事に関わる重要な土地だ。つい最近ダムの建設に絡んで谷が水没する(だったと思う)ようなことがあったことをおもいだした。あの問題はどうなったのだろう。

ohno1 日高町の日高セイコーマートにつく。ここのセイコーマートは今まで寄った中では最大。昼食を食べつつ、余りの天気の良さに車の屋根で布団干しをする。
このまちには沙流川キャンプ場がある。行ってみるとなかなか雰囲気のいいサイト。ただ残念なことに到着が早すぎた割には、付近に何もなく時間を持て余してしまう。あえなく退場し、R274を日勝峠へ。

清水町、鹿追町、自衛隊然別演習場、十勝牧場へ。数日前に来た時と違って天気は良い。士幌町近辺で国道を外れうろちょろしてみながら、足寄町へ。道を外れても方向さえあっていれば何とか目的地に近づく、これは北海道の良いところだ。

私にとって足寄といえば松山千春であるが、当の本人はすでに東京の人。千春の顔が描かれた巨大な看板が空き家に掲げられていた。

町外れの足寄温泉で入浴してから、「里見が丘公園キャンプ場」(→写真)へ。 われわれのほかに2組だけ。
広大な自然林に覆われた、これまた静かなキャンプ場だ。早朝の散策がとても気持ちよかった。トイレは汲み取りだが炊事場ともども電気は消えずありがたい。 ただ、虫が多い。個人的には部類の昆虫好きなので問題無いが…。
(実はキャンプ場に入る前に久しぶりに自炊しようとAコープに寄ったのだが、ちょっと時間も遅くなっていたせいか売れ残っている食材に元気が感じられず、結局またも食堂に行ってしまったのであった)

7/16(木) 足寄町〜池田町〜晩成温泉 【キャンプ場】 晩成温泉キャンプ場

足寄町に到着したのは一旦断念した道東に再度向かうためであった。昨夜までは天気も良く長期予報も悪くなかったが、一夜開けると再び道東は低温&濃霧注意報が出ていた。日高町の分岐で道東を選らんだのは賭けであったが、運がなかった。網走に向かう予定だったR242を再び南下する。気象庁殿、もう少し正確な予報をたのむよ。

時間が合ったら行きたいと考えていたキャンプ場に向かう。池田町R38沿いにある「ノースファクトリー」がそれだが、廃校になった小学校をそのまま利用しているらしい。しかし、残念ながら「都合によりCLOSE」となっていた。
仕方なくさらに南下、豊頃森林公園キャンプ場へ。十勝ロイヤルホテルや豊頃飛行場も近いが、お墓も近い。ちょっとパス。

有名なはるにれの木を眺めつつ、気がつけばはるばる道央をひとまわり、数日前に来た晩成温泉へ戻ってきたのであった。我が家にとって、温泉&食堂&海&花のこの地は、心やすまるキャンプ場なのでした。

大樹町のスーパーでうまそうなたらこが販売されていたので、久しぶりに自炊する。 たらこスパゲッティは我が家の定番メニュー、大葉とあえるだけだが素材が良いとすごくいけます。 パスタはスパゲッティよりもファルファーレやペンネなどたらこが絡みやすいものがベターなのです。 今回の旅に限っては内陸部よりも海ぞいの方が良い食材にありつけたような気がする。

7/17(金) 晩成温泉キャンプ場定着 【キャンプ場】 晩成温泉キャンプ場

付近をぶらつく。場内に馬や鹿が飼われていることに気付く。相変わらず人が少なく、静か。海をながめつつ入る展望温泉をゆっくり堪能。

大樹町には他にもキャンプ場があると知っていたが、温泉&食堂&海&花の魅力についに腰を上げることはなかった、次回は是非行ってみたい。

7/18(土) 十勝港〜東京 (フェリー)

広尾町十勝港から、近海郵船サブリナ号にて一路東京へ。
行きの「さんふらわあ」よりだいぶ新しい船のようで、一見豪華なのだが、食堂のメニューは値段の割(昼食、夕食共に\1,500くらいから)に物足りない気がする。混雑を避けてこの時期にあえて北海道に行く人は、それなりに北海道通なのではないか?と思わせるのは、給湯室で簡単に食事を作る人が多かったことだ。我が家でも値段の割に簡素なレストランを敬遠して、乗船前に買っておいたパンやコーヒーなどで食事をした。

行きのフェリーでも身を以て判ったが体を動かさないのに食事ばかりとると体調を崩しがち、やはり運動不足の解消のため次回は何か持ってこよう。

2等ツーリストベッドしか取れなかったがすいていたので快適。JAF割引(30%オフ!!)はここでも適用できて、財布も快適でした。

来秋で東京〜釧路航路の定期運行はなくなるなどという噂も耳にするが、このまま継続することを切に願ってやまない。

7/19(日) 22:40有明着。

今回の反省
  1. 防寒装備が余りにもお粗末だった。
    もちろん個人差、年度差はあるが今回の私の場合、夏用シュラフに薄手フリースではちょっと無理だった。

  2. 最近の天候不順のもとで正確に気象を読むためのも天気図を付ける習慣を復活したい。
    もっと手っ取り早く液晶テレビを買うのも良いかもしれないが。

  3. 行き帰りのフェリーや定着キャンプの為にも運動具を必ず持参したい。
Saturday, 08-Mar-2014 19:05:00 JST