2001年 キャンプ日記 - PART II

こだわりキャンプ術 トップページまとめ編 目次2001年 キャンプ日記 - PART I | PART II | PART III Updated: 2014.6.1
■ 私たちの北海道キャンプ旅行日記です。
期間:2001年10月6日〜10月16日(11日間)

1ページにまとめた記録のサマリーは こちら です。

このページの目次
日程 ......... PART II
10月9日(火) 層雲峡→弟子屈
10月10日(水) チミケップ・津別
10月11日(木) 弟子屈→阿寒町
10月12日(金) 阿寒町⇔厚岸
サイト内の関連ページ
キャンプ日記 97 99 00 01
キャンプサマリー 93 95 96 97 98 99 00 01
持ち物リスト
記録のまとめ方
キャンプ場ガイド
【日程】  2001年キャンプ日記 - PART II
4日目5日目6日目7日目 
10月9日(火)10月10日(水)10月11日(木)10月12日(金)
Part I Part III
→層雲峡→弟子屈チミケップ・津別弟子屈→阿寒町阿寒町⇔厚岸

4 日目10月9日(火)東神楽→層雲峡→北見→弟子屈

午前
6:30

4℃

■ 起床

2人とも昨日のハイキングの疲れで起きれない。 ラジオを聞きながらウトウト、6:30になってやっと起き上がった。
キャンプ場全体が薄い霧に包まれていて、太陽がぼんやりと見える。(写真→)
今日は弟子屈町・摩周温泉の桜ヶ丘森林公園オートキャンプ場まで走る予定である。 途中、層雲峡でどんな紅葉が見られるか、楽しみだ。 昼食は北見の「源吾」でそばを食べよう。
10:40

■ テントを片付けた後、センターハウスへ移動

朝食後、テントを片付ける。 昨夜のキャンパーは私たちだけだったのでこれでテントはすべて無くなった。
センターハウスへ移動する途中、赤く色づいている木をバックに2人で記念撮影。(←写真)

センターハウスの入り口にある張り紙をなにげなく読んでビックりした。 「キャンプ場は10月8日(月)で閉鎖する」と書いてある。 今日は10月9日、昨日で閉鎖されていたのである。
受付でNさんにこのことを話すと 「いいんですよ。どうせ私たちは閉鎖準備のために出ていますから」と気遣ってもらった。 10月も後半になるとキャンプする人もいないので閉鎖日を早めたそうだ。
Nさんと会ったのも1年ぶりである。 話が弾んだ。 一昨日受付をやってくれたTさんは、今日は非番で会えなかった。 「来年も来ますよ」と約束して層雲峡へ向かう。

11:30

■ 層雲峡へ向かう

層雲峡へは旭川の郊外を抜け、当麻を通り、愛別で国道39号(大雪国道)に出る。 上川町を過ぎて山間に入るとと、まわりは一面の紅葉になった。
午後
1:00

■ 大雪国道・層雲峡 − 紅葉の美しさに感動

層雲峡の紅葉の美しさは北海道でも良く知られている。
例年、紅葉のシーズンになるとこの大雪国道は観光客の車で渋滞する。 見ごろは10月10日頃のようで、体育の日を含む連休は、北海道にしては 大渋滞 となる。 今日は連休を過ぎているので写真のように車はほとんどいないが、昨日はきっと混んでいただろう。(←写真)
樹木は黄色い 黄葉 が多いが、中に真っ赤なカエデもまじっている。(写真→)

層雲峡温泉街を過ぎても紅葉は続く
今年は紅葉の当たり年?
紅葉の美しさは年によって大きく違う。
昨年(2000年)は10月8日にここを通ったが全くの期待はずれ、何の感動もなく、写真も撮らなかった。 一昨年(1999年)は10月10日にここを通ったが写真のようにかなり良かった。 しかし今年のほうが美しい。今年は当たり年 のようだ。
1999年10月10日

2:00

■ 石北峠の紅葉はピークを過ぎていた

層雲峡の紅葉を堪能し大雪湖から石北峠に向かう。 国道39号は北見国道と名を変える。
石北峠付近も紅葉が美しいところだが、峠はすでにピークを過ぎていた。 枯れ木が目立つ。 峠を北見側におり始めるとやがて美しい紅葉が見られるようになった。
2:40

■ 温根湯で「桜ヶ丘森林公園オートキャンプ場」へ予約の電話

留辺蕊町・温根湯の道の駅(「おんね湯温泉」、公式ページ)で休憩。 建物の中には地元の特産品を展示・販売する「果夢林(かむりん)ショップ」があり、積み木や置物など木製品をいろいろ売っている。
今夜のキャンプ場、桜ヶ丘森林公園オートキャンプ場へ予約の電話を入れる。
「管理人は6:00までいるが、もし6時より遅くなったらすきなサイトにテントを張り、明日手続きをしてください」とのこと。 「6時に間に合うように行きます」と答えて電話を切った。
道の駅の裏側にある「キタキツネ牧場」には1985年にはじめて北海道キャンプに来たとき寄ったことがある。 そのころは子供たちが小学生で、キャンプも子供中心だった。 当時、キタキツネ牧場はここだけだったが、いまは似たようなところが他にもあり、客の奪い合いが激しいらしい。

■ 北見でそばを食べ損なう

北見は人口11万人の、ちょっとした 都会 である。 北見市のホームページによるとかつてハッカの産地として栄えたそうだ。 昭和10年代の最盛期には世界のハッカ生産量の約7割を占めていたという。 市の博物館として「北見ハッカ記念館」がある。
北見では「源吾」でそばを食べたかったが時間がなくなり、あきらめた。 このそば屋さんは北海道新聞社の「北のそば屋さん」にも紹介されており、おいしいそばを食べさせてくれる。 (「北のそば屋さん」については「私の参考書」参照)

■ 美幌峠で日が暮れる

北見から美幌の町を通過し、美幌峠に着いたときはあたりは薄暗かった。 昼間観光客でにぎわっているレストハウスは閉まっていた。 美幌峠から眺める屈斜路湖の展望は北海道の中でもトップクラスのすばらしさだが、今はただただ先を急ぐ。
5:50

■ 桜ヶ丘森林公園オートキャンプ場に到着

弟子屈町・摩周温泉に着いた時は5時過ぎていた。 街の入り口でガソリンを補充し、キャンプ場へ。 桜ヶ丘森林公園オートキャンプ場は摩周温泉の街外れにある。 街を通り抜けキャンプ場についたのは約束の10分前だった。 管理人のおじさんが待っていてくれた。
キャンプ場のレイアウト
(クリックで拡大)
スタンダードカーサイト 13
「スタンダードカーサイト」No.13
タープの下は備え付けのピクニックテーブル
左手奥が管理棟 (翌朝撮影)

ここは私たちが好きなキャンプ場の一つになっている。 1996年の初夏にはじめて利用し、今回で4度目になる。
観光地に近く(摩周湖、屈斜路湖、美幌峠など)、温泉があり、区画サイトとしては安い(1泊2100円)。
すべてが区画サイトでフリーサイトはない。 設備は素朴で、炊事場は共同だが、各サイトにピクニックテーブルが付いているのはありがたい。
札幌のオートリゾート滝野や網走の道立オホーツク公園てんとらんどなどしっかりした キャンプ場に比べ規模はずっと小さいが、じんまりとよくまとまっている。(全22区画、キャンプ場のレイアウト
気に入っている「スタンダードカーサイト」No.13で2泊申し込んだ。(レイアウト→)

■ 車のライトでテント張り

テント張りは夜になってしまった。 車を斜めに止め、テントサイトにライトが当たるようにしながらテントを張った。 バッテリーが心配なので、エンジンはかけたままにした。 手早く張りたいということでコールマンのスカイルーフを張った。 張り終わったのは7:10だった。
7:30

■ 夕食は外食、温泉は入り損ねた

夕食を作る時間がなくなったので 摩周温泉の街中に出て、中華ラーメンとチャーハンで夕食。 この店は、名前は覚えていないが今まで何度か入ったことがあり、おいしい。

温泉に入るのを楽しみにしていたが、手違いで入り損ねた。
はじめ、街中にある市営の温泉(共同浴場*)に行った。 建物は真っ暗だったので「あ、今日は休みか」と思いキャンプ場の近くにある鐺別温泉・亀乃湯に回った。 しかしここも夜8:30でクローズ、わずかに遅れて入り損ねた。 キャンプ場の近くにもう一軒温泉(泉乃湯)があるが、なんとなく面倒になり「まあ、いいか」ということで止めにした。
  * この共同浴場はすでに廃業されていました。

9:00

■ お茶

テントに戻り、熱いお茶を飲みながらさきほど更科屋で買った和菓子を食べる。 更科屋は摩周温泉の市街にある地元の和菓子屋さんで、数年前偶然見つけた。 自分たちが食べるだけでなく、人に送ったり、キャンプ場の管理人さんへの土産に買ったりしている。 なかなかおいしい。 つい食べ過ぎた。
9:30
晴、星
4℃

■ 満天の星空

夜がふけるにつれ気温が下がってきた。
空は満天の星空になっている。 風は全くない。 遠くに車の音や犬の鳴き声が聞こえる。 夏はにぎやかに聞こえる虫の音はなし。
私たちにとってこのキャンプ場の唯一の難点は、 夜でもオープン なことだ。 誰でも車で入ってこられる。自分たちしかテントを張っていないときはちょっと不安になる。 今まで一度も心配するようなことは無かったが。 キャンパーがいるときは所轄のおまわりさんがパトカーで巡回してくれる、と管理人さんに聞いたことがある。
1日のまとめ 走行距離: 355km宿泊: 桜ヶ丘森林公園オートキャンプ場

5 日目10月10日(水)弟子屈→オンネトー→チミケップ湖→津別→網走→弟子屈

午前
6:00

−1℃

■ 起床

4じに目覚ましが鳴った。 最近スヌープのスイッチが不安定で鳴ったり鳴らなかったりするが、今日は機嫌がいいらしい。 しかし、人間のほうは眠くて起きれない。 しばらくまどろむ。
6時になってやっと起きだし、テントの外へ出た。 寒い! 温度計を見ると−1℃を指している。 今回のキャンプの最低気温だ。 テントもタープも表面についた水滴が凍っていて、触るとバリバリする。
芝生が一面白く見える(写真→)。
昨夜は暗くて見えなかったが樹木はいい色になっている。 朝日が差しはじめると一段と鮮やかになった。(←写真)
いつものようにコーヒーを入れ、飲みながら紅葉を楽しむ。
気温が低いのですぐさめるのが残念だ。 以前アウトドア用のステンレス製カップを使ったことがあった。 カップのまわりが真空になっていて冷えにくいようだが、ムードがない。 今は陶器のカップを使っている。 (「キャンプの持ち物」・食器 参照)
7:00
3℃

■ ピクニック・テーブルが便利

テントサイトにはピクニック・テーブルが付いている。(写真→) しっかりと作られていて、サイズも大きいのでとても重宝する。 テーブルの上にタープをかぶせるように張ると、雨の日でも安心だ。
ここでは持ち歩いているテーブルを補助的に使う。
9:10

■ 紅葉見物に出発

朝食を済ませ、紅葉見物に出発。 最初は国道241号(足寄国道)を阿寒湖経由でオンネトーを目指す。 オンネトーは飛び切り紅葉がきれいなところだ。
阿寒湖も紅葉がきれいなところだが、今日はパス。 湖を右手にちらちら見ながら通過。

■ 「滝見橋」は紅葉の名所?

水と紅葉との調和 (滝見橋の上から)
阿寒湖を過ぎて津別の方へ行く国道240号との分岐点を過ぎ、そろそろオンネトーへの入り口かなと思っていると橋の上で数人の観光客が写真をとっている。 橋を通過しながらなにげなく右側を見て「あっ」と驚いた。 すばらしい色に紅葉している。 あわてて橋のたもとの空き地に車を止め、カメラと三脚を取り出した。
滝見橋

橋の名前は「滝見橋」となっている。 アイヌ語の地名も載っていたが記録し忘れた。
橋の中ほどから眺めると赤や黄色に染まった木々の向こうに滝が見える。なるほど滝見橋だ。 自然の造型にしては整いすぎているが、とにかくきれいだ。 今までここを何度も通過しているが、気がつかなかった。
写真をとっているすぐ横を、トラックが橋を揺らしながら通り過ぎるのが気になる。
11:30
うす曇

■ オンネトーへの道

妻はスケッチを始めた
オンネトーへは国道241号から5kmほど森の中に入る。 このローカルな道がいい。
山林の中の道路だからカーブは多いが、正面に噴煙を上げる雌阿寒岳が覆い被さるように見えるところが何ヶ所かある。 今日は上空に薄い雲がかかっていて、山肌や噴煙がはっきりとは見えないのが残念だ。 (←写真、拡大写真(43KB)はこちら
阿寒岳には雄阿寒岳と雌阿寒岳があるが、この荒々しい感じの山を雌阿寒岳と呼ぶのはなぜだろう。
11:30
うす曇

■ オンネトー

オンネトーの紅葉はややピークを過ぎていた。 赤いもみじはほとんど残っておらず、黄色い黄葉が主だった。
ウィークデイだったので観光客は少ない。 オンネトーの絵を描いて売っている画家のところに人だかりができていた。
12:50

午後2:10

■ チミケップ湖


左は津別・美幌、右は阿寒湖

野菊のような白い花

チミケップホテル

レストランからの眺め

国道241号(足寄国道)を足寄分岐点までもどる。 分岐点の紅葉と緑の葉が混じった景色がよかった。(写真→)

分岐点から国道240号に入る。 高度620mの釧北峠を通過し、津別の手前で左折、チミケップ湖に向かう。 途中野菊のような白い花が咲いていた。 夜は零度前後まで下がっているのに、よく咲いているものだ。(写真→)

チミケップ湖の紅葉は盛りを過ぎていた。 数日前が最高だったと思われる。
チミケップホテルのレストランで昼食をとった(シーフードカレー、ハムサンド、コーヒー)。 レストランの窓から紅葉した樹木越しにチミケップ湖が見える。(写真→)
レストランは満員だった。 ホテルのゲストだろうか、それとも日帰りの観光客だろうか。

■ チミケップ湖畔キャンプ場


チミケップ湖畔キャンプ場

つべつ工芸館
チミケップ湖畔キャンプ場には誰もいなかった。
ここは1985年に初めてテントを張ったキャンプ場で、家族みんなの思い出がある。 そのときは夏休みの時期で、小さなブヨのような虫に悩まされた。 当時はトイレは汲み取りで炊事場も粗末なものだったが、今は立派な建物になっている。 湖に面してテントが張れ、静かですばらしい環境のキャンプ場だ。 ただ、駐車場からテントサイトまで少し距離があるので、荷物運びが大変。 無料。 (写真→)
3:15

■ つべつ工芸館

チミケップ湖からの帰りに津別の工芸館に立ち寄った。 妻は木のぬくもりを感じさせるトレイや置物が好きで、津別に来るたびにのぞくようになった。 今回は白木を楕円形に削って薄くポリウレタン加工(?)をしたトレイを買い込んだ。
この地方で取れる木材の実物とその価格、各種木材の断面展示なども面白い。 (つべつ工芸館内の販売コーナー→)
6:45

■ 網走

美幌、女満別を通り網走へ直行。 サイバーフレンドに紹介してもらった渡辺水産で、お世話になった人へ毛ガニを送る。
回転寿司のビッグサンで夕食。 昨年はおいしかったが、今年は今ひとつだった。 品質が落ちたのか、私たちの体調が悪かったのか。
9:00

■ キャンプ場に帰る

真っ暗くなった道を弟子屈・摩周温泉までもどり、温泉へ直行した。 今日の温泉は泉乃湯。 弟子屈町営の温泉で、入浴料が安く大衆的だ(大人1人 150円)。
9:15

5℃

■ 天気は下り坂

天気は下り坂らしい。 空は見えるが星は見えない。 気温は5℃とやや高めになってきた。
1日のまとめ 走行距離: 307km宿泊: 桜ヶ丘森林公園オートキャンプ場

6 日目10月11日(木)弟子屈→鶴居→阿寒町

午前
6:00

8℃

■ 起床

3時ごろパラパラと雨の音がして、目を覚ました。 雨は長続きせず、一眠りして起きたときはやんでいた。
空はどんよりと曇っていて太陽はまったく見えない。 その位置もはっきりしない 。 気温8℃、今までの厳しい寒さはなく穏やかだ。 厚着をしているので寒さはまったく感じない。

■ 朝食、記念撮影

昨日網走で買ってきたタラバガニの足をゆでて食べる。 肉は十分ではないが味はいい。 しょうゆなどの調味料はなくても十分おいしい。
パン(ブドウ、豆)とコーヒーで軽く朝食を済ます。
テントをバックに記念撮影。 色づいた樹木がきれいだが、写真では十分に表現できなかった。(写真→)
10:40

■ テント片付け、出発

テントを片付け、管理人のおばさんに挨拶をして、キャンプ場を出発。
今日の行程は短い。 キャンプ場から出てすぐ左折し、道道53号を鶴居村経由で網走の山花公園オートキャンプ場まで。
11:20

■ 鶴居村の鶴見台で鶴を見る

鶴居村通過。(鶴居村公式サイト) ここにはつるい村民の森オートキャンプ場という快適なキャンプ場があるが、今年はパス。 車の前方を2羽の鶴が飛んでいった。 もう村にやってきているようだ。
鶴見台の駐車場に車を止める。 鶴の写真を撮りたいと思った。
いたいた!。 2羽の鶴が何かをついばんでいる。さっきの鶴だろうか。 タンチョウだと思うが頭の赤いしるしは遠くて確認できない。 車の中にで待っていた妻に声をかけ、望遠レンズをつけたカメラを担いで、近づけるところまで近づく。 立ち入り禁止の柵があるので、かなり遠い。100メートル? 何とかそれらしい形の写真が撮れたが、できれば500mmぐらいの超望遠レンズを使いたい!(→)
やがて2羽は羽を広げて飛んでいった。 飛ぶ姿が優雅で美しいが残念ながら写真は撮れなかった。
午後
0:30

■ 山花公園オートキャンプ場に到着

釧路市公式サイトの山花公園地図
鶴見台の先を左折し、道道243号から666号に入り、まもなく山花公園オートキャンプ場に到着。 ここは私たちにとっては初めてのキャンプ場である。 道道からの入り口には「山花公園オートキャンプ場入り口」と書いた立派なゲートがあるのでわかりやすい。(写真→)
ゲートから少し上ると左側に立派なセンターハウス(管理棟)が見えてきた。 受付で話を聞くと、チェックインは午後1時からという。 1時まで30分ほどあるので歩いてテントサイトの下見に出かけた。

■ 歩いてテントサイトの下見をする

 (キャンプ場のレイアウト
山の中腹を切り開いてキャンプ場を作ったようで、センターハウスから少し上りながらサイトが点在し、適度の起伏があり変化に富んでいる。 まわりは樹木で取り囲まれ、テントサイトの間にも樹木が残されているのがいい。 キャンプ場について厳しい評価をする妻もここはすっかり気に入ってしまった。

フリーサイトは奥のほうにある。 駐車場からテントサイトまで離れているところはリヤカーが必要になり、フリーサイト用炊事場の横に4、5台置いてあった。(写真→)
この炊事場とトイレはすでに閉鎖されている。 センターハウス近くの炊事場とトイレを使うことになり、フリーサイトの利用はあきらめた。
2人ともスタンダードカーサイトのNo.33(写真→)が気に入ったが、ここも近くの炊事場は閉まっていた。 結局キャンプ場で1ヶ所だけ開いている炊事場とトイレを優先し、その近くのNo.23を利用することになった。
キャンプしている人はいなかった。

1:00

16℃

■ チェックイン

山花公園オートキャンプ場(スタンダードカーサイト、1泊、大人2人)
入場料(大人2人)1,200円
施設使用料(1サイト)2,500円
合計3,880円
1時にセンターハウスに戻り、サイトNo.23(レイアウト→)を申し込んだ。
2泊の申し込みをしようとしたら1泊ずつ申し込みをしてくださいと言う。 理由は聞かなかったがキャンセルを恐れてのことだろうか。
利用料は1泊3,880円(詳細→)。環境と設備を考えると妥当だろう。
受付の際、受付の女性が細かい説明をしてくれた。
  • センターハウスは夜9時まで開いている、
  • コインランドリーは夜8:30で終わる、
  • 門限は夜10時(入り口のゲートが閉まる)、
  • 隣にある山花温泉リフレは夜10時までだが、入場は9:30まで、などなど。
1:20

■ テントを張る

テントを張り、内部を整理し一段落するのに1時間かかった。 お茶を飲みながら、軽くスナックを食べ一休み。 相変わらずどんよりした天気で、今にも雨が降り出しそうだ。
3:00

■ 買出し

センターハウスでガソリンスタンドと買い物情報を入手。 ガソリンスタンドはキャンプ場を出てすぐのところ、買い物は近くのジャスコを紹介してもらった。
ガソリンを入れ、道道666号を釧路市街に向かってしばらく走り、大きな道路(道道133号か)を左折して、目指すジャスコに到着。 大きなショッピングセンターの核店舗になっている。 開店したばかり(10月5日オープン)のジャスコはすべてが新しく、きれいだった。

■ 食事の前に温泉を楽しむ

買い物帰りにキャンプ場の隣にある山花温泉リフレに寄った。 (リフレ公式サイト、温泉パンフレットの写真→)
温泉の利用料は大人1人600円だがキャンプ場で「お得な入浴券」として500円で買える。 洋室や和室の宿泊設備を備えた大きな温泉である。 浴槽は3つあり、湯温計はそれぞれ39.1、40.8、41.1℃を指していた。
7:00

■ 夕食

山花温泉リフレからキャンプ場までは車で数分と近い。 温泉で温まったからだがさめないうちに夕食を作った。 今日のつまみはホタテ貝、料理はいつもの浅川風ポトフ。
8:40
13℃

■ 早めに寝る

一日中雨が降りそうで、結局降らなかった。 しかし今夜は降りそうだ。 テントサイトの土が軟らかいので雨風が強くなったら張り綱が心配だ。 ペグを再点検し深く打ち直した。
今のところ風はなし。 すぐ前の炊事場で鹿の鳴き声が聞こえる。 泣き声が違うので2頭いるようだ。
1日のまとめ 走行距離: 107km宿泊: 山花公園オートキャンプ場

7 日目10月12日(金)阿寒町(山花公園オートキャンプ場)⇔厚岸

午前
2:00
風雨

■ 真夜中より雨になる

テントをたたく強い雨音で目を覚ます。 午前2時だった。
風が時々強くなる。 タープとテントのペグが気になったので、外に出てチェック。 テントの中にいるときは暴風雨のような音がしていたが外に出てみると雨や風はそれほどでもない。 ゆるんでいるところは数ヶ所あったが、再度打ち直してテントに入る。 このサイトは土が軟らかい。
4:00

■ 雷まで

うとうとしていたら雷が鳴り出し、雨も強くなる。 近くで何度も稲妻が光り、落雷の音も近い。 バケツの水をぶちまけたような土砂降りになった。 風が弱いのが救いだ。
6時ごろになると雷も遠ざかり、雨も小降りになった。
8:00
小雨
15℃

■ 起床

まだ断続的に雨が降っているが、起きることにした。
タープの下に転々と鹿(?)の糞が落ちている。 昨夜たずねてきたらしい。 食料はすべてテントの中に入れておいてよかった。
気温は15℃と高いので、ほっとする。2日前の朝が零下1℃だったのに比べずいぶんと違う。
今日はどうやら雨のようだ。 「雨の日のキャンプ」・雨の日の過ごし方の要領でのんびり休養しよう。
9:00

■ 朝食

コーヒーを飲んだ後、昨夜の残りもののポトフを温め、フランス・パンと一緒に食べる。 おいしい。
11:00

■ センターハウスで洗濯しながらのんびり

センターハウスへ移動。 洗濯をしながら、二人とも気ままに過ごす。
私は記録の整理をする。 妻は今までのスケッチを手直ししたり、知人へはがきを書いたりしている。
センターハウスのロビーには大きなテーブルがいくつか置いてあり、自由に使うことができる。 ほかに客はいない。 キャンプ場の管理をしている人たちがときどき出入りするだけで、後は静かになる。 大きなテーブルを独占し、地図やレシートやいろいろなものを広げながら洗濯と乾燥が終わるのを待つ(写真→)。
キャンプ場のコインランドリーは洗濯機も乾燥機も家庭用に似た大きさ(業務用より小さい)なので時間がかかる。
洗濯・乾燥の時間と費用
料金の単位 必要時間 使用台数費用
洗濯1回200円30分2台400円
乾燥30分100円120分2台800円
合計2時間半1,200円
特に乾燥は時間がかかるので、その時間を十分見込んでおく必要がある。 洗濯機や乾燥機を使い始めて、その場を離れる場合は終わる直前に戻れるようキッチンタイマーを利用する。
午後
2:30
ときどき小雨

■ ちょっと厚岸まで

天気は回復しそうになく、小雨が降ったりやんだり。
近所をのんびりと散策して過ごすのもいいかな、と思ったが思い切って厚岸まで走ってみることにした。 厚岸はカキの養殖が有名である。厚岸湖がカキの養殖に適していているそうだ。
釧路の市外をバイパスする形で国道44号(根釧国道)にでて、1時間半ほどで厚岸に着いた。
4:00

■ 厚岸味覚ターミナル「コンキリエ」

 厚岸町
昼食には遅く、夕食には早い中途半端な時間だったが、厚岸味覚ターミナル「コンキリエ」によってカキ料理を食べることにした。
パンフレットによると「コンキリエ」とはイタリア語で 貝の形をした食べ物 の意味だそうだ。
建物は厚岸湖を見下ろす高台にあり眺めがいい。 内部にはレストランのほか、売店、魚介市場、バーベキューコーナー、バー、会議室などがある。 とくにバー(オイスターバー)雰囲気がよさそうだったが、まだオープンしていなかった。 夕暮れ時、窓からの厚岸湖の眺めながら生カキをつまみにビールを飲めば最高だろうな。
レストランでシーフード定食を食べた後、魚介市場をのぞいた。 ちょうど厚岸カキ祭り中(10/6〜10/14)で、おいしそうなカキが1個100円で売っている。 今夜のつまみにカキとホタテを買った。 カキはちょうど産卵期なので焼いて食べてください、とのアドバイス。 カキ貝のむき方や料理方法を書いた説明書をもらった。
8:30

■ キャンプ場へ戻る

帰る途中で山花温泉「リフレ」で暖まり、キャンプ場へ戻ったのは8時半になっていた。 早速コールマンのコンロに火をつけホタテとカキを焼く。 ホタテはおいしく食べられたが、カキは失敗した。
貰った説明書には
「やっぱり炭火が一番!! 貝のふくらんでいる方を下にして焼いてください。 少し口が開いたら食べ時です。 汁をこぼさずに! これが、厚岸の味! 厚岸の牡蠣です。」
と書いてあるがすこしも口を開かない。
まだかまだかと焼いているうちに炭になってしまった。 食べられたのは1個だけだった。
火が強すぎたのか、貝が少し開いているのに気がつかなかったのか。 コンキリエで貝をむくナイフを売っていたが、やはりあれを買って、殻を開けるべきだったようだ。
10:20
くもり
12℃

■ ねる

今夜は期待したカキが満足に食べられず、なんとなく不満な気持ちで、寝ることになった。

1日のまとめ 走行距離: 144km宿泊: 山花公園オートキャンプ場
 PART I... 続く ...PART III 
Tuesday, 11-Jul-2017 06:42:32 JST